編集部通信/『アンチ・オイディプスの使用マニュアル』

2010年 4月 15日

さっそく月曜社さんのウラゲツ☆ブログでもご紹介いただいた、
ステファヌ・ナドー著/信友建志訳
『アンチ・オイディプスの使用マニュアル』
(Kさん、いつもありがとうございます!)

『カフカの夢分析』(小社)や『アンチ・オイディプス草稿』(みすず書房)
などで、フェリックス・ガタリの復権と再評価に力を傾注してきた著者が、
『アンチ・オイディプス』という稀有な1冊と真っ正面から向き合った、
文字通り《思想的実践の書》として、各方面で話題になっています。

nadaud_kouenところで著者のステファヌ・ナドーさんは
大の親日家で、本書の訳者解説にも
書かれているとおり、
3月初旬から2カ月にわたって来日中です。
(この写真は、一私企業による占拠への反対運動で
湧いている渋谷の宮下公園にて)。
そこで去る4月10日には、かれと由縁のある
友人知人たちが新宿に集い、ささやかな出版記念パーティーが開催されたのでした。

この日の会場となった新宿のカフェ・ラヴァンデリアに参集したのは、
本書の訳者・信友建志さん、本書の育ての親で
『カフカの夢分析』の訳者でもある龍谷大学の杉村昌昭さん、
文庫版『アンチ・オイディプス』の訳者・宇野邦一さん、
その版元で会場をご提案くださった河出書房新社の阿部さんはじめ、
D=G関係の訳者・研究者、出版関係者などなど、
じつに豪華でユニークな方々ばかり。
ナドーさんも本書のモティーフを熱く語っていました。

nadaud_talk京阪神からもふくめ、
こちらの予想をはるかに上回る
40名前後の出席者が、
けっして広くはない会場から路上に
あふれ出すほどの熱気で大いに賑い、
その後も終電が尽きる時間まで、
2次会3次会と続いたのでした……。
ご協力・ご参集いただいたみなさま、本当にありがとうございました。

ところで、3月から4月にかけては『奥の細道』をたどって佐渡や北陸を
旅していたナドーさんですが、いまは西—南日本を旅行中とのこと。
もしも見かけたら、気軽に声をかけてみてください。
かれはとても優しいナイスガイです。(編集部 Naovalis)


nadaud_cover2ステファヌ・ナドー著/信友建志訳

アンチ・オイディプスの使用マニュアル

四六判上製352頁/定価3800円+税
ISBN978-4-89176-760-0  C0010 4月10日頃発売!


逃走か、あるいは競闘か?
21世紀の最もラディカルな
『アンチ・オイディプス』臨床実践!


ポップ心理学、資本主義、そして死。
混沌が支配する日常を《くたばらずに》生き抜くために、
ガタリ=ドゥルーズはいかに実践しうるのか?
カフカ、プルースト、三島由紀夫、
『スター・ウォーズ』、バッグス・バニーを駆使する、
鮮烈なエクリチュール機械の誕生!



ステファヌ・ナドー:
1969年生まれ。哲学者にして児童精神科医。
フェリックス・ガタリ『カフカの夢分析』(水声社)、
『アンチ・オイディプス草稿』(みすず書房)などの編者でもある。

信友建志:
1973年生まれ。京都大学非常勤講師。思想史・精神分析専攻。
著書に『フロイト=ラカン』(共著、講談社選書メチエ)など、
訳書にアルチュセール『精神分析講義』(共訳、作品社)、
ネグリ『野生のアノマリー』(共訳、作品社)など多数がある。

 

編集部通信/『絵本の子どもたち』続報

2010年 4月 15日

まだ発売されたばかりですが、寺村摩耶子著『絵本の子どもたち』、好評です。
早速お読みいただいた、画家で、美術評論家でもある谷川晃一さんより、
本書へのすばらしい推薦のことばをいただきました。
以下、ご紹介させていただきます。(編集部 So)



人は誰でも心の中に「子ども性」を持っている。しかしその
「子ども性」が人生の豊かさの根源だと自覚している人は少ない。
ではその「子ども性」の豊かさとは何なのか、
寺村摩耶子の『絵本のなかの子どもたち』は絵本という
独特のメディアを通して、その豊かさをさまざまな観点から語っている。
むろん「子ども性」の豊かさを開示しているものは絵本だけではなく、
音楽や美術、文学や映画、マンガにもアニメの中にも存在するが、
はじめから子ども向けに描かれた絵本は
最もシンプルにそのことを考察できるものである。

寺村摩耶子は今日の絵本の中にティピカルに現れている
フォークロア、ファンタジー、ノスタルジー、ナンセンス、
ユーモア、メタモルフォーゼ、プリミティビィズムなどを取り出し、
万華鏡のように展開している絵本の夢の魅力を、
十四人の絵本作家に即して紹介している。

かつて子どもだった大人たちが「子ども性」が孕んでいる
至福にについて気がつくならば、絵本は実に奥深く、
かつ広大な文化領域であることを本書は熱く述べている。

谷川晃一(画家・美術評論家)




ehon_cover寺村摩耶子

絵本の子どもたち——14人の絵本作家の世界

A5判上製320頁+カラー口絵8頁/定価3500円+税
ISBN 978-4-89176-779-2  C0095  4月10日頃発売!


〈子どもを生きる〉
絵本という、子どもの本を舞台に、個性あふれる美しい作品を
つくりつづけている絵本作家たち。圧倒的な輝きをはなつ
クリエイターたちの魅力を、200点以上の絵本をとおして語る、
注目の絵本作家論にして楽しいエッセイ集。カラー口絵8頁ほか図版多数収録。

絵本の森への招待。14の入口——
片山健/長新太/スズキコージ/井上洋介/荒井良二/
飯野和好/たむらしげる/宇野亜喜良/酒井駒子/沢田としき/
谷川晃一/島田ゆか/南椌椌/木葉井悦子

 

編集部通信/偽アメリカ文学の実践 その2

2010年 4月 13日

今週末に発売される村上春樹『1Q84』第3巻にあわせて、
全国の書店で大々的なフェアが開催されますが、
紀伊國屋書店新宿南店のフェア《ハルキをめぐる冒険》では、
弊社刊『偽アメリカ文学の誕生』の著者・都甲幸治さんによって
アメリカを中心とした内外の作品が選書されたコーナーが
併設されることになりました(4月16日から5月11日まで)。

そこで先週、書店の仕入れご担当・桐生さんを中心に、
都甲さん、水声社編集担当の3人が書店地下の事務所に集い、
選書した本を飾るポップの作成作業をおこないました。
(前回のようすはこちら→

jissen_image選書リストの書名を桐生さんが
順番に読み上げていくと、
都甲さんがその本の内容に即した、
キャッチーで明快なフレーズを、
ぱぱっとコメントしていきます。
そのじつに明晰なこと! そのさまはまるで、
お題にあわせてボケる芸人のごとし。
みるみるユニークでおもしろいポップが完成していきます。
このポップだけ見てたら、なんの本だかわかりませんが(笑)、
みなさんもご存じのあの本にどんな都甲節が炸裂しているか、
ぜひぜひフェアを楽しみにしていてください。

jissen_image2そしてさらに、強力な秘密兵器が登場!
桐生さんが作成した、世界に一つの
都甲幸治・消しゴムはんこ」
故ナンシー関ばりの、
実にすてきなこの消しゴムはんこが、
アイコンとして、数々のポップを彩る予定です。
これはしかしじつにそっくり! 桐生さん、すごいです!

そういうわけで、この日もたっぷり3時間以上かけて、
全作業が終了。都甲さんのコメントはじつに90点ちかく!
これだけの数のポップをどうやって展示するのか……。
ポップだらけのすごい棚になるのかもしれませんが、
桐生さんを中心とした書店のみなさまも気合いバッチリ。
きっとおもしろいフェアになることまちがいなし、です。
これからのGWを利用して、ぜひふるって足をお運びください。

ちなみに、都甲さんの著書『偽アメリカ文学の誕生』には、
村上春樹が海外のメディアで応じたインタビューが
紹介されているのですが、これは日本ではうかがいしれない
村上さんの本音と素顔を知ることができる、唯一の本
村上春樹ファンはもちろん、むしろそうでないかたにも
読んでいただきたい必読書としてオススメです!(編集部 Naovalis)


niseamerica_cover都甲幸治

『偽アメリカ文学の誕生』

四六判上製352頁/定価2800円+税
ISBN978-4-89176-726-6 C0098  全国書店で絶讃発売中!

フィッツジェラルド、サリンジャー、ブコウスキー、デリーロはもちろん、
本邦初紹介の作品から、海外でのインタビューを通して語られる
日本では知られざる村上春樹の本音と実像にいたるまで、
最新型の 〈 アメリカ文学 〉 をこの1冊にパッケージ。
〈偽〉アメリカ文学の 「リアル」はここにある !

 

編集部通信/『絵本の子どもたち』

2010年 4月 8日

先にご案内した『絵本の子どもたち』(寺村摩耶子著)の発売日が
迫ってまいりました。タイミングよく、4月6日に発行された
『ウィークリー出版情報』(日販図書館サービス発行)に
「今週の注目本」として取り上げられ、編集担当の私の書いた
紹介文が掲載されましたので、ここに全文を転載させていただきます。
とてもわかりやすく内容を紹介してみました。興味をもっていただければ幸いです。



総合芸術としての絵本


近年、絵本のガイドブックは増えているようだが、つくり手である絵本作家について
論じた本は意外と少ない。いや、ほとんど皆無といっていいのではないだろうか。

寺村摩耶子著『絵本の子どもたち 14人の絵本作家の世界』は、
現代日本を代表する絵本作家たちをはじめ、圧倒的な魅力をはなつクリエイターたちの
世界とその起源をみつめた、注目の絵本作家論である。

といっても、本書は決して堅苦しい評論集ではない。最大の特徴は、
個々の具体的な絵本をとおして——その数は200冊以上にのぼる——、
目の悦びを味わい、ことばの「音」や「リズム」を楽しみながら、
作家のスタイルや本質をとらえようとした点にあるだろう。

たとえば長新太の章では、『ごろごろにゃーん』や『ちへいせんのみえるところ』
といった「ナンセンス絵本の傑作」に驚いているうちに、いつしか
「ナンセンス」そのものの「地平線」が見えてくる。

スズキコージの章「大千世界の魔法画家」では、抱腹絶倒の絵本(とその紹介)に
吹き出しつつ、しだいに民話やお伽噺の「魔法の森」へと導かれていく。また、
酒井駒子の章「子どもと大人の出会うところ」では、おさない子どもの世界をとおして、
人間のもっともプリミティフな存在としての〈子ども〉が浮き彫りにされるようだ。

私個人的には映画が好きということもあり、荒井良二の章「日常の旅人」における
ロードムーヴィーと絵本との関係にも興味をそそられた。

グラフィックデザインと絵本との繋がり(宇野亜喜良の章)。「鳥獣戯画」に
はじまる日本の「漫画」のルーツとの関係(井上洋介の章)……。

本書を読むと、絵本というメディアの奥深さにあらためて目を開かせられると同時に、
日本の絵本がいかにさまざまなジャンルの栄養をたっぷりと吸収することによって、
今日のように豊かな果実を実らせているかということがよくわかる。

絵本ファンのみならず、芸術や文学全般に関心のある方、これから勉強しようと
思っている学生さんたちにもぜひ読んでいただけたらと思う。そしてまた、
今後の人生についていろいろと考えている若い人たちにも……。というのも、著者によれば、
本書に登場する14名の絵本作家たちの個性豊かな作品は、好きな道をとことん貫いてきた
彼らの「生き方とつながっている」からだ。

「大人のなかの子どもと、人間のなかの子ども。絵本作家たちは、
内なる〈子ども〉をとおして、現実の子どもたちを中心とする
『世界』そのものとコミュニケーションしている」(「はじめに」より)。

〈子ども〉を生きる表現者たちの明るい姿は、今の私たちに
かぎりない励ましと勇気を与えてくれることだろう。

著者は90年代はじめに絵本と出会い、映画会社に勤務しながら、週刊誌などで
絵本のレビューを書きはじめた。巻末に付した「作品名索引」には、絵本のほか、
さまざまなジャンルの作品が一堂に会しており、本書の世界観をあらわしているようだ。
総合芸術としての絵本。巻頭の8ぺージにわたるカラー口絵をはじめ、
美しい図版も多数収録した。見て、読んで、楽しむことができる、
まさに絵本のような書物といえるのではないだろうか。(水声社編集部 祖川和義)



ehon_cover寺村摩耶子

絵本の子どもたち——14人の絵本作家の世界

A5判上製320頁+カラー口絵8頁/定価3500円+税
ISBN 978-4-89176-779-2  C0095  4月10日頃発売!


〈子どもを生きる〉
絵本という、子どもの本を舞台に、個性あふれる美しい作品を
つくりつづけている絵本作家たち。圧倒的な輝きをはなつ
クリエイターたちの魅力を、200点以上の絵本をとおして語る、
注目の絵本作家論にして楽しいエッセイ集。カラー口絵8頁ほか図版多数収録。

絵本の森への招待。14の入口——
片山健/長新太/スズキコージ/井上洋介/荒井良二/
飯野和好/たむらしげる/宇野亜喜良/酒井駒子/沢田としき/
谷川晃一/島田ゆか/南椌椌/木葉井悦子

 

重版出来(『煙滅』『タルコフスキイの映画術』)

2010年 4月 5日

お待たせいたしました!
弊社の既刊のうち、ご好評をいただいている
ペレック『煙滅』と『タルコフスキイの映画術』の重版分が完成しました。
『煙滅』は一足早くすでに搬入しており、全国書店で入手可能です。
また『タルコフスキイの映画術』は、今週末の搬入予定となっております。
同じくヘンリー・ミラー『北回帰線』も4月下旬には出来予定です。
ぜひ今後ともご愛読を賜りますようお願い申し上げます。(営業部 Lee)


tarkovskyアンドレイ・タルコフスキイ/扇千恵 訳

タルコフスキイの映画術

A5判上製214頁/定価2500円+税
ISBN978-4-89176-683-2   C0074 絶賛発売中!

映画——それは人間を全世界と結ぶ不朽の芸術。
世紀を超え,国家を越え、いまなお観客の魂を魅了する
映像作家、タルコフスキイ。映画に対する情熱から、
作劇、演出の実際にいたるまで、現在に遺された
ソ連時代の肉声を集成し、《映像詩人》の原点に迫る貴重な映画論集。

 

編集部通信/『文芸時評』

2010年 4月 5日

すでにご存じのかたも多いと思いますが、
毎月1回、毎日新聞紙上に掲載されていた
川村湊さんの文芸時評が、この3月をもって17年間で終了しました。
川村さん、本当にお疲れさまでした。

文芸時評を長期にわたって継続して書くという作業は、
それはもう労ばかり多くして報われることの少ない仕事です。
ある作品のネガティヴな側面について一度でもふれようものなら
そのさきずっと作者から憎まれもするでしょうし、かといっておべんちゃらばかりでは
ことばが読者に届きません。文芸評論家としての能力がもっとも問われる、
その地道な仕事を、川村さんが17年間にわたって持続させてきた
という事実は、もっともっと評価されてしかるべきでしょうし、
文学史の記録にも記憶にも残る、といっても過言ではないと思います。

その川村さんの仕事の15年分を一挙に収録したのが、
2008年7月に弊社から刊行された『文芸時評 1993-2007』
A5判上製9ポ2段組636ページの大冊です。
刊行時には富岡幸一郎さんから「これこそが現代文学史」と評価され、
現在も東京新聞で時評を担当している沼野充義さんからも
ご高評をいただきました()。

いわゆるポスト冷戦の開始とときを同じくして始まり、
阪神淡路大震災、オウム真理教事件を経て、
いまだ混沌としている21世紀に突入して現在にいたる《文学》と
それをめぐるさまざまな状況を《定点観測》した貴重な証言です。
ぜひこの機会に手にとってみてください。
ちなみに今月からは気鋭の評論家、田中和生さんが引き継ぐそうです。
その川村さんと田中さんの新旧対談はこちら()。
これからの新しい紙面も楽しみにしたいと思います。(編集部 Naovalis)


4891766824川村 湊

『文芸時評 1993-2007』

A5判上製636頁/定価5000円+税
ISBN978-4-89176-682-5 C0095


松浦寿輝氏推薦!

日本の小説界の空気と風土が激変したこの15年、
川村湊は一つところにじっと腰を据え、
気温の変化を肌で感じ、日差しと翳りの推移に目を凝らし、
何もかもを視野に収め、肩に力を入れない自然体で、
平静に、平明に、寛大に、辛辣に、「いま何が起きているか」を証言し続けてきた。
「持続とは力なり」という言葉を、これほど鮮やかに示している仕事もないと思う。

 

4月の新刊『アンチ・オイディプスの使用マニュアル』

2010年 4月 2日

nadaud_cover2ステファヌ・ナドー著/信友建志訳

アンチ・オイディプスの使用マニュアル

四六判上製352頁/定価3800円+税
ISBN978-4-89176-760-0  C0010 4月10日頃発売!


逃走か、あるいは競闘か?
21世紀の最もラディカルな
『アンチ・オイディプス』臨床実践!


ポップ心理学、資本主義、そして死。
混沌が支配する日常を《くたばらずに》生き抜くために、
ガタリ=ドゥルーズはいかに実践しうるのか?
カフカ、プルースト、三島由紀夫、
『スター・ウォーズ』、バッグス・バニーを駆使する、
鮮烈なエクリチュール機械の誕生!



ステファヌ・ナドー:
1969年生まれ。哲学者にして児童精神科医。
フェリックス・ガタリ『カフカの夢分析』(水声社)、
『アンチ・オイディプス草稿』(みすず書房)などの編者でもある。

信友建志:
1973年生まれ。京都大学非常勤講師。思想史・精神分析専攻。
著書に『フロイト=ラカン』(共著、講談社選書メチエ)など、
訳書にアルチュセール『精神分析講義』(共訳、作品社)、
ネグリ『野生のアノマリー』(共訳、作品社)など多数がある。

 

4月の新刊『絵本の子どもたち』

2010年 4月 2日

ehon_cover寺村摩耶子

絵本の子どもたち——14人の絵本作家の世界

A5判上製320頁+カラー口絵8頁/定価3500円+税
ISBN 978-4-89176-779-2  C0095  4月10日頃発売!


〈子どもを生きる〉
絵本という、子どもの本を舞台に、個性あふれる美しい作品を
つくりつづけている絵本作家たち。圧倒的な輝きをはなつ
クリエイターたちの魅力を、200点以上の絵本をとおして語る、
注目の絵本作家論にして楽しいエッセイ集。カラー口絵8頁ほか図版多数収録。

絵本の森への招待。14の入口——
片山健/長新太/スズキコージ/井上洋介/荒井良二/
飯野和好/たむらしげる/宇野亜喜良/酒井駒子/沢田としき/
谷川晃一/島田ゆか/南椌椌/木葉井悦子




著者紹介——寺村摩耶子(てらむらまやこ)

1965年、大阪に生まれる。明治学院大学文学部フランス文学科卒業。
映画会社に勤務しながら週刊誌などで絵本の書評を書きはじめる。
98年以降フリーに。文・企画協力に、『大いなる子どもたち 世界の絵本作家展』
『絵本作家ワンダーランド』(読売新聞大阪本社)などのほか、
『稲垣足穂の世界 タルホスコープ』(平凡社コロナ・ブックス、2007年)。
著書に、稲垣足穂論『タルホ空中飛行器』(白亜書房、2003年)、
訳書に、『恋愛 L’amour 』(アンドレ・ブルトン&ポール・エリュアール著、
宇野亜喜良画、エクリ、2006年)がある。

 

編集部通信/偽アメリカ文学の実践 その1

2010年 4月 1日

今月16日に発売予定の村上春樹さんの話題作、
『1Q84』第3巻にあわせて、紀伊國屋書店新宿南店 では
大規模なフェアを展開することになっているのですが、
村上文学の読者にぜひ読んでもらいたい海外文学関連書の選書を、
『偽アメリカ文学の誕生』の著者・都甲幸治さん が担当することになりました。
さらに、書店様のご好意で、村上春樹フェアとならんで(!)
都甲さんがみなさんに読んでいただきたい本をチョイスした、
いわば《偽アメリカ文学の実践》とでもタイトルできそうな、
都甲さんの棚もつくっていただけることに!
そこでさっそくまだ肌寒さの残る3月26日午前9時、
開店前の静まり返った書店で、その選書作業がはじまりました。

nec_0796この日は、都甲さんも気合い充分。
こちらにも緊張感が伝わってきます。
村上春樹に/が影響を与えたさまざまな海外の作家、
そして都甲さんがレコメンドする内外の作品を中心に、
書店6階の洋書コーナーから1階のコミックまで、
「あの本は必須だけど発注できる?」「これは必読!」等々と、
書店側仕入ご担当の桐生さんが持って構えるカゴに、
つぎつぎに選んだ本を入れていく姿は、まさに《ライヴ》そのもの。
書棚の端からくまなく本を追う鋭角な視線に、すっかり圧倒されました。

nec_0801優に10を越えるカゴにぎっしり詰まった本たちを、
今度は実際の棚の構成を念頭に置きながら、
作家やジャンル別に仕分けする作業がはじまりました。
ふだんから本を見慣れているとはいえ、
都甲さんが選んだアメリカ文学を中心とする
とてもユニークな本が一同に並べられると、かなり壮観です。
さすが、雑誌『新潮』の連載で、
先進のアメリカ文学を欠かさず紹介している著者ならでは、のものでした。

この日は12時でタイムアップとはいえ、たっぷり3時間!
あとはこれらの本を、ポップでさまざまに飾る作業が残っていますが、
それは他日を期すことに。
この成果は、4月16日〜5月10日まで、
紀伊國屋書店新宿南店を舞台に繰り広げられるフェアで、
ぜひ実際にご覧になってください。お楽しみに!(編集部 Naovalis)


niseamerica_cover1都甲幸治

『偽アメリカ文学の誕生』

四六判上製352頁/定価2800円+税
ISBN978-4-89176-726-6 C0098  全国書店で絶讃発売中!

フィッツジェラルド、サリンジャー、ブコウスキー、デリーロはもちろん、
本邦初紹介の作品から、海外でのインタビューを通して語られる
日本では知られざる村上春樹の本音と実像にいたるまで、
最新型の 〈 アメリカ文学 〉 をこの1冊にパッケージ。
〈偽〉アメリカ文学の 「リアル」はここにある !

柴田元幸氏推薦!
「塵に訊け!」 とかつてジョン・ファンテは言った。
「都甲幸治に訊け!」 と私は言いたい。
〈 偽アメリカ文学の誕生 〉 を告げる本書は、
すぐれた 〈 偽アメリカ文学者〉 の登場を告げてもいる。
アメリカ文学のいまを知る上で最良の書。



都甲幸治(とこう・こうじ)
1969年生まれ。早稲田大学文学部准教授、翻訳家。
専攻はアメリカ文学・文化論。
おもな訳書に、ファンテ『塵に訊け!』、ブコウスキー『勝手に生きろ!』、
フィッツジェラルド『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』など話題作多数。

 

3月の新刊『ジョルジュ・バタイユ』『英国ミステリーの部屋』

2010年 4月 1日

bataiyu_cover岩野卓司

ジョルジュ・バタイユ——神秘経験をめぐる思想の限界と新たな可能性

A5判上製/336頁/定価4500円+税
ISBN978-4-89176-778-5  C0098  絶賛発売中!

伝統への反逆者、バタイユ。
その思想はアリストテレスから続く、伝統的な哲学の系譜・形而上学に裏付けられ、
またそれを乗り越えるものだった……。
バタイユの経済理論、哲学・文学作品を精査し、形而上学そのものを問い直しながら、
その「外」へと開かれた「経験」の思想をあばく、極限の哲学。





mystery_cover昭和女子大学短期大学部文化創造学科

英国ミステリーの部屋——ドイル/クリスティ室内装飾事典

四六判並製/184頁/定価2000円+税
ISBN978-4-89176-782-2  C0098 4月5日頃発売

ミステリー界の2大巨匠、コナン・ドイルとアガサ・クリスティー。
シャーロック・ホームズのパイプ、ポアロのタイプライター、
謎のメモが燃やされる暖炉……。
彼らの作品の中でインテリアはどのように描かれていたか。
170以上の項目を収録した、
イギリス文化がわかる! ミステリーが分かる! インテリア事典。

 

編集部通信/速報

2010年 3月 6日

創立30周年を迎える水声社では、これからも
より意欲的な出版物を陸続と刊行していきますが、
中でも、4月発売予定のナンシー・ヒューストン作
『暗闇の楽器』
(永井遼・いぶきけい訳、四六判上製328頁、予価2500円)は
掛け値なしの傑作で、読書のたのしみを十二分に与えてくれる
素晴らしい小説です。原著は 1996年に発表され、
「高校生が選ぶゴンクール賞」を受賞した話題作ですが、
このたび遂に小社から邦訳刊行するはこびとなりました。

まず第一に、読んでいて惚れぼれするほど文体が端正で心地よく、
作者の聡明さと類まれな才能を感じさせます。
編集担当の私はこの本に出会ったとき、物語の構成や意表をつく展開に、
アゴタ・クリストフ『悪童日記』以来の文学的興奮と衝撃をおぼえました。

kurayami_gakki01英語圏カナダ出身のフランス語作家ナンシー・ヒューストンは、
すでに新潮社クレスト・ブックスから『天使の記憶』と
『時のかさなり』の二つの小説が翻訳されているので、
ご存じの読者の方々も多いと思います。
一昨年の秋には来日し、かなりの注目をあびました。
1953年生まれで、これからの活躍も大いに楽しみな世界的作家のひとりです。
(画像は『暗闇の楽器』フランス語版ペーパーバック)

40代の女性作家をめぐる複雑な人間関係や家族との葛藤を
内面から描く現代の物語と、中世の暗黒時代をしたたかに生き抜く
双子のみなしご兄妹の数奇な物語がパラレルに展開するという
想像力ゆたかな作品です。ぜひともご期待ください。(編集部So)

 

3月の新刊『第二の手』

2010年 3月 5日

secondhandアントワーヌ・コンパニョン 今井勉訳

第二の手、または引用の作業

四六判上製/576頁/定価8000円+税
ISBN978-4-89176-774-7 C0098  3月5日頃発売!



引用はいつ、どこで、なぜ始まったのか?



アリストテレスからボルヘスまでの「引用史」をたどり、
「現象学」「記号学」「系譜学」などさまざまな観点から、
単なることばの反復にとどまらない、
戦略的、政治的な実践としての《引用》を分析し、
「書くこと」の本質に迫る、画期的なエクリチュール論。

 

編集部通信(満員御礼のご報告)

2010年 2月 17日

2_13_junk去る2月13日土曜日、
雨の降りしきるなか、池袋ジュンク堂でおこなわれた、
野崎歓さん(東京大)と鈴木雅雄さん(早稲田大)による
トークセッション、「誰も知らないシュルレアリスム」
おかげさまでぎっしりのお客さまに囲まれて、
とても白熱した、充実のセッションとなりました。

「シュルレアリスムとは愛であり希望なのだ」という、
おふたりの意外な結論に会場もヒートアップ。
既成のシュルレアリスムを読みかえる、
新しい時代の到来を予感させるものとなりました。

今回のセッションにご協力いただいた、
ジュンク堂池袋店のみなさま、
また、宣伝にご協力いただいた白水社宣伝部さま(「耳より情報」欄)、
図書新聞編集長Sさまをはじめ、ブログやツィッターなどでも
ご紹介・着目してくださったみなさまに、厚く御礼を申しあげる次第です。

弊社30周年記念出版《シュルレアリスムの25時》は、
今後もますますユニークなシュルレアリストたちが登場します。
どうぞご期待ください!(編集部:naovalis)

 

いよいよ迫る!《シュルレアリスムの25時》トークイベント

2010年 2月 9日

第2回配本『クロード・カーアン』も好評な、
弊社創立30周年企画《シュルレアリスムの25時》。
その刊行記念トークイベントが、いよいよ今週末、
2月13日(土)に迫って参りました。

数々の翻訳で知られるフランス文学者の野崎歓さん(東京大学)、
そして本企画の肝いり役である鈴木雅雄さん(早稲田大学)が、
シュルレアリスムの魅力について語り尽くします。

シュルレアリスムにくわしくない方も苦手な方も、
これでシュルレアリスムが楽しめるようになることうけあいです。
ぜひ都内近郊にお住まいの方は足をお運びください!
編集部一同、みなさまとお目にかかれるのを楽しみにしております。

—-
ジュンク堂池袋店 トークセッション

《誰も知らないシュルレアリスム》

◆講師
野崎 歓さん(フランス文学者)×鈴木雅雄さん(『ゲラシム・ルカ』著者)

20世紀の思想や芸術に大きな痕跡を残し、いまもなお
現代文化を挑発し続けている、シュルレアリスムとその運動。
ブルトンやダリ、マグリットの作品は、日本でもよく知られています。
しかし、彼らの表現だけがシュルレアリスムではありません!
これまで注目されることのなかったユニークな画家や詩人、
写真家たちを紹介しながら、「いま」「わたしたちにとって」の
シュルレアリスムとは何かをめぐって、第一線で活躍する
おふたりの論者に縦横無尽に語っていただきます。

◆日時・会場
2010年2月13日(土) 18:30開場/19:00開演
ジュンク堂池袋店4Fカフェ 定員40名
入場料 1000円(1ドリンク付)
くわしくはこちらをクリック→(

◆講師プロフィール
野崎 歓
1959年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科准教授、フランス文学者。
主な著書に『赤ちゃん教育』(青土社、講談社エッセイ賞)、
『われわれはみな外国人である』(五柳書院)など、
訳書にトゥーサン『浴室』、ソレルス『秘密』などがある。

鈴木雅雄
1962年生まれ。早稲田大学文学学術院教授、シュルレアリスム研究者。
主な著書に『シュルレアリスム、あるいは痙攣する複数性』(平凡社)など、
訳書にダリ『ミレー《晩鐘》の悲劇的神話』などがある。




cover永井敦子 著

クロード・カーアン 鏡のなかのあなた

四六判上製/280頁/定価2500円+税
ISBN 978-4-89176-763-1 C0372  好評発売中!
装幀=宗利淳一+田中奈緒子








鈴木雅雄

ゲラシム・ルカ ノン=オイディプスの戦略

四六判上製256頁/定価2500円+税
978-4-89176-761-7  C0398
装幀=宗利淳一+田中奈緒子



齊藤哲也

ヴィクトル・ブローネル 燐光するイメージ

四六判上製総384頁(別丁図版128頁)/定価3500円+税
978-4-89176-762-4  C0371
装幀=宗利淳一+田中奈緒子

 

編集部通信:『煙滅』関連(Ka)

2010年 2月 8日

去る 1月16日にジュンク堂池袋本店で開催されたイベント(「ウリポってなに?」)は
おかげさまで大盛況で、キャンセル待ちが出るほどでした。
ご来場いただきました皆様、どうもありがとうございました。
このトークショーの模様は、次号『水声通信』に掲載予定ですので、
ご参加いただけなかった皆様も、参加して楽しんでいただいた皆様も
ぜひ『水声通信』の方もよろしくお願い致します。


さて、『煙滅』ですが、相次いで書評等でお取り上げいただきました。

→牧眞司氏(『SFマガジン』2010年3月号)
「前代未聞の実験小説、反ミステリ、逆説ロマンス、超絶SF。凄まじく面白い」

→風間賢二氏(『ミステリマガジン』2010年3月号)
「語りの形式と語られる内容が渾然一体となった傑作である」

書評ではありませんが、『ブレーン』2010年3月号でも、
「編集部が街で気になったデザイン」というページで、『煙滅』の装幀について、
さまざまな実験的試みの上に成立した稀有なデザイン」

とコメントをいただいております。
各媒体のみなさま、ありがとうございます!

enmetsuabcまた、青山ブックセンター本店で、
「ウリポの言語遊戯」フェアということで、
大々的に『煙滅』を取り上げていただいております。
詳しくはこちら→

ほかにもペレックの作品やウリポの影響を受けた
作家たちなどの本も並んでいて、
見ているだけでも楽しいフェアですので、
ぜひ一度足を運んでみてください。2月末までです!(編集部 Ka)



e78599e6bb85e382abe38390e383bc-e585a5e7a8bf3ョルュ・ぺレック/秀一郎訳

煙  滅

六判上製376頁/価3200円+
ISBN978-4-89176-750-1   C0097    売中
=宗淳一+田中奈緒子

 

紀伊國屋書店のフェアは今週末まで!

2010年 1月 22日

ismfileget年末年始をはさみつつ、
紀伊國屋書店新宿本店で開催中の、
《水声社 全点フェア+在庫僅少本フェア》(こちら→)。
おかげさまで好評をいただいているとのこと、
本当にありがとうございます。
あらためて読者のみなさまと関係各位にお礼申しあげます。

が、それもとうとう、

今週末の日曜日、24日までになりました!

僅少本やサイン本を中心に、棚にも空きが目立っていますが、
500点におよぶ弊社刊行物を手にとることができる、またとないこの機会。
文学や現代思想を中心に、美術、音楽、建築、そしてサブカルまで、
多彩な作品群が読者と出会えるのを待っています。
都内近郊にお住まいのみなさま、ぜひともこの週末は新宿へ!!

 

編集部通信(So)

2010年 1月 15日

創業30年目を迎える小社では、昨年末から今年にかけて、
《シュルレアリスムの25時》のスタート、翻訳界の文学的事件ともいえる、
ジョルジュ・ペレック『煙滅』の刊行と、
出版不況のさなかにあって意欲的な活動を続けています。

oonami 昨日(1月14日付け)の東京新聞夕刊の名物コラム「大波小波」では、
「幸福な小数者のための文芸」をめざす出版社の「模範例の一つ」として
小社のことが取り上げられましたが、
地道な出版活動をしている我々にとっては実に有り難いエールです。
今年はとくに30周年ということもあって、
これからも読者の方々を唸らせるような出版物を
積極的に刊行していきますので、よろしくお願いいたします。
左の画像をクリックすれば拡大します


図書新聞(1月16日号)では、アナイス・ニン研究者の大野朝子氏による
『人工の冬』(パリ版)の書評が掲載されました。詳細かつ緻密な分析のあと、

『人工の冬』に描かれた〈他者との融合〉という
束の間の夢は、どこまでも美しく、妖しく、儚い。


と結んでいます。
また昨年暮れの産経新聞(12月27日付け)の読書欄「今年、私の3冊」で、
敏腕編集者の光森優子氏が『人工の冬』(パリ版)を選び、

中編を3本収録するが、映画にもなったヘンリー・ミラー夫妻と
ニンとの特異な関係を描く『ジューナ』が素晴らしい。
選び抜かれた言葉がつづる、官能的で秘めやかな世界に浸れる。


と推薦しています。(編集部:So)


e4babae5b7a5e381aee586acアナイス・ニン/矢口裕子訳

『人工の冬』

【パリ版オリジナル】
四六判上製328頁/定価=2800円+税
ISBN978-4-89176-735-8  好評発売中!

 

今月のサンヤツなど

2010年 1月 8日

sannyatu去る1月5日(火)付、毎日新聞朝刊1面の
サンヤツに出稿いたしました。
(関西では7日(木)に掲載されています)






また、前回()に続き、
徳島県の北島町立図書館・創世ホールが発信している
『文化ジャーナル』2010年1月号
に、
長谷邦夫著『マンガ家夢十夜』 をめぐる、
著者インタビューの続編が掲載されました。
ウェブ上で読めます!→(
知る人ぞ知る『ハード・スタッフ』誌編集長にして、
図書館長の小西昌幸さんと、本書の魅力を語り合っています。
ぜひご一読を!


manga10dreams長谷邦夫

マンガ家夢十夜

四六判272頁/定価2500円+税
978-4-89176-744-0 C0093

 

2010年もよろしくお願いいたします。

2010年 1月 6日

小社は4日から営業開始でしたが、
もう早くも佳境が到来、ごあいさつが遅くなりました。
本年もこれまで以上によろしくお願いいたします。


早速ですが、
都内の紀伊國屋書店 新宿本店(5階人文書売り場)では
水声社全点フェア+在庫僅少本フェア を好評開催中です。
上のリンク先(↑)では、全点リストも公開していますので、
ぜひご覧になってみてください。

ismfilegetしかも、当初は今月17日までとご案内していましたが、
書店ご担当者さまのお力添えで、なんと1週間延長!
24日(日)までになりました。
ありがとうございます!

すでに各界で話題の新刊、
G・ぺレック『煙滅』をはじめ、
文字通りの在庫僅少本やサイン本など、
今回限りの本も少なくありません。
ぜひともこの機会に足をお運びください。

また、わたしも日々愛読している月曜社さまの
ウラゲツ☆ブログでは、2度にわたってこのフェアの援護射撃が。
メトロン星人 urag さまにあらためてお礼申し上げます。

都内中央線沿線のみなさまには、
東京都武蔵野市の啓文堂書店 吉祥寺店で、
《水声社 在庫僅少本フェア》が開催中です。
こちらも在庫僅少本を多数揃えてお待ちしております。
近くへお寄りの際には、ぜひのぞいてみてください!


今月以降も、《シュルレアリスムの25時》
これまで未完に終わっていたシリーズ物の続刊をはじめ、
文学や人文書、そして芸術書などを中心に、
「これぞ水声社ならでは!」と喜んでいただけるような本を
どんどん刊行して参ります。
《創立30周年記念出版》第2弾、第3弾も、
ユニークな企画が目白押し。どうぞご期待ください。


とかく暗い話ばっかりの出版業界ですが、
そういう時代だからこそ、
おもしろいものも生まれるのだと思います。
これからも前向きに全力でがんばって参りますので、
どうぞご支援をよろしくお願いいたします!
(編集部:naovalis)

 

今年もお世話になりました。

2009年 12月 25日

弊社の営業は、基本的に本日をもって仕事納めとなります。
(各自納まらない仕事を抱えていたりしますが……)
出版界もさまざまに揺れたこの1年、本当にありがとうございました。

2010年は弊社も創業30年目ということで、
この12月からスタートした《シュルレアリスムの25時》をはじめ、
新たな大型企画も続々と準備を進めております。
また、啓文堂書店吉祥寺店(~1/31)の在庫僅少本フェアや、
あす(12/26)から始まる紀伊國屋書店新宿本店での
全点フェア(~1/17)をはじめ、ますます積極的に
出版活動に力を尽くして参りたいと思います。
どうぞこれからもよろしくお願い申し上げます。

新年は4日から営業開始です。では、よいお年を!

以下の画像は、図書新聞(2010/1/1付)に掲載された
全5段広告。2009年に刊行した全タイトルが一覧できます。
クリックで拡大しますので、ぜひご購入の参考にしてください!


e59bb3e69bb8e696b0e8819e2009-e69bb4e696b0e6b888e381bfe5a4a7