《小島信夫長篇集成》(全10巻)刊行開始!

2015年 6月 15日

人間の生への深い洞察と、独特の浮遊感を孕んだ文体、そして小説の可能性への飽くなき挑戦によって古今に類例を見ない実験的な作品世界を創造し、日本の現代文学に新風を吹き込んだ小説家、小島信夫。
このたび、生誕100年(2015年)、没後10年(2016年)を記念し、著者が半世紀にわたって書き継いだすべての長篇を網羅する、《小島信夫長篇集成》(全10巻)の刊行を開始します。
長らく入手困難であった問題作『別れる理由』や『菅野満子の手紙』、幻の『大学生諸君!』などをふくむ全15作品を10巻に集成し、小島信夫の全貌に迫ります。
《批評集成》(全8巻)、《短篇集成》(全8巻)に引き続く、本《長篇集成》の刊行によって、小島文学の全体像の把握がようやく可能になります。ご期待ください。



《小島信夫長篇集成》(全10巻)
編集委員=千石英世・中村邦生/編集協力=柿谷浩一

①島/裁判/夜と昼の鎖(解説=春日武彦)★第4回配本(9月末発売予定)
②墓碑銘/女流/大学生諸君!(解説=石原千秋)
③抱擁家族/美濃(解説=小池昌代)
④別れる理由Ⅰ(解説=千石英世)★第1回配本(好評発売中!)
⑤別れる理由Ⅱ(解説=佐々木敦)★第2回配本(7月末発売予定)
⑥別れる理由Ⅲ(解説=千野帽子)★第3回配本(8月末発売予定)
⑦菅野満子の手紙(解説=近藤耕人)
⑧寓話(解説=保坂和志)
⑨静温な日々/うるわしき日々(解説=中村邦生)
⑩各務原・名古屋・国立/残光(解説=平井杏子)



☆A5判上製9ポ1段組み
☆各巻500〜800頁、予価7000〜10000円+税
☆第1回配本は第4巻『別れる理由Ⅰ』。以後、毎月1冊ずつ刊行。2015年3月に全巻完結予定。
☆内容見本呈。ご請求ください。(PDF→小島長篇パンフ表小島長篇パンフ裏
☆全巻をご予約・ご購入いただいた方に、非売品の『小島信夫の世界』(仮題)を進呈いたします。詳細は内容見本をご覧ください。

【関連書】
《小島信夫短篇集成》[価格税別]
①小銃/馬 解説=千石英世 8000円
②アメリカン・スクール/無限後退 解説=芳川泰久 8000円
③愛の完結/異郷の道化師 解説=堀江敏幸 8000円
④夫のいない部屋/弱い結婚 解説=平田俊子 8000円
⑤眼/階段のあがりはな 解説=いとうせいこう 6000円
⑥ハッピネス/女たち 解説=中村邦生 7000円
⑦月光/平安 解説=保坂和志 7000円
⑧暮坂/こよなく愛した 解説=千野帽子 8000円

《小島信夫批評集成》[価格税別]
①現代文学の進退 解説=中村邦生 8000円
②変幻自在の人間 解説=都甲幸治 10000円
③私の作家評伝(全) 解説=千石英世 7000円
④私の作家遍歴Ⅰ 解説=保坂和志 6000円
⑤私の作家遍歴Ⅱ 解説=宇野邦一 6000円
⑥私の作家遍歴Ⅲ 解説=阿部公彦 6000円
⑦そんなに沢山のトランクを 解説=堀江敏幸 9000円
⑧漱石を読む 解説=千野帽子 8000円

小島信夫の本/単行本[価格税別]
小説の楽しみ 1500円
書簡文学論 1800円
演劇の一場面 2000円

未完の小島信夫 中村邦生・千石英世 2500円
小島信夫の読んだ本――小島信夫文庫蔵書目録 昭和女子大学図書館編 5000円
小島信夫の書き込み本を読む――小島信夫文庫関係資料目録 昭和女子大学図書館編 5000円
水声通信② 小島信夫を再読する 1000円

 

5月新刊:あなたがこの辺りで迷わないように≪フィクションの楽しみ≫

2015年 6月 8日

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あなたがこの辺りで迷わないように
パトリック・モディアノ(著)
余田安広(訳)

判型:46判上製
頁数:176頁
定価:2000円+税
ISBN:978−4−8010−0099−5 C0097 好評発売中!
装幀者:宗利淳一

内容紹介:
ノーベル賞作家の2014年刊行の最新作!!
両親の愛情に恵まれることのなかった少年時代。苦悩に満ちた青年時代。そして、小説家となった現在の謎めいた交錯のうちに立ち現われる孤独な生の歩み。
著者の〈自伝〉的フィクションの新しい地平!

記憶の迷路……
書くことの迷路……

きみは読むだろう……
読みつづけるだろう……


著者について:
パトリック・モディアノ(Patrick Modiano)  1945年、パリ近郊ブーローニュ=ビヤンクールに生まれる。小説家。2014年、ノーベル文学賞を受賞。主な作品には、『暗いブティック通り』(平岡篤頼訳、白水社、2005年)、『八月の日曜日』(堀江敏幸訳、水声社、2003年)、『家族手帳』(安永愛訳、水声社、2013年)、『地平線』(小谷奈津子訳、水声社、2015年)などがある。

訳者について:
余田安広(よでんやすひろ)  1950年、京都府福知山市に生まれる。京都市立芸術大学、パリ国立高等音楽院、エコール・ノルマル音楽院を卒業。現在、北海道教育大学非常勤講師、ミュージック・ライター。主な訳書に、M・ビッチ/J・ボンフィス『フーガ』(白水社、1986年)、M・モラール『ライプツィヒへの旅』(春秋社、2013年)などがある。

関連書:
【パトリック・モディアノの本】
八月の日曜日/堀江敏幸訳/2200円+税
家族手帳/安永愛訳/2500円+税
地平線/小谷奈津子訳/2000円+税

 

『ポストメディア人類学に向けて 集合的知性』刊行記念イベント

2015年 5月 15日

清水高志×西川アサキ「ポスト・ドゥルーズと四つの空間――集合的知性、心身問題」

このたび、フランスの哲学者ピエール・レヴィの著作『ポストメディア人類学に向けて 集合的知性』の翻訳者のひとりである哲学者の清水高志氏をお招きして、下北沢にある本屋B&Bでトークイベントが開催されます。
『魂と体、脳――計算機とドゥルーズで考える心身問題』(講談社)、『魂のレイヤー』(青土社)などの著作がある西川アサキ氏をお相手に、現代の情報哲学者ピエール・レヴィの理論の可能性とその周辺を語り尽くしていただく2時間!
ドゥルーズの理論を、21世紀の哲学を模索するレヴィがいかに吸収し、乗り越えようとしたか?
この世界そのものにおいて「思考しているもの」とは何なのか?
心脳問題と情報空間、そしてモナドロジーの関係とは?
W・ジェイムズの純粋経験論と亡霊、思弁的実在論の結びつきとは?
個性ある論客にして友人である二人が、五月の宵にちょっと尖った現代思想をLIVE! します。

清水高志(しみずたかし)
哲学者。現在、東洋大学総合情報学科准教授。主な著書に、『セール、創造のモナド――ライプニッツから西田まで』(冬弓舎、2004年)、『ミシェル・セール――普遍学からアクターネットワークまで』(白水社、2013年)などがある。

西川アサキ(にしかわあさき)
哲学者、批評家。現在、東京大学大学院情報学環助教。主な著書に、『魂と体、脳――計算機とドゥルーズで考える心身問題』(講談社、2011年)、『魂のレイヤー――社会システムから心身問題へ』(青土社、2014年)などがある。

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日時:2015年5月30日(土)15:00~17:00(14:30開場)
場所:本屋B&B(世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F)
入場料:1500yen+1drink order
お申込み先:http://bookandbeer.com/blog/event/20150530_levy/
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『氷山へ』刊行記念イベント

2015年 5月 11日

中村隆之×今福龍太「豊穣な沈黙、遠回りする行動力――ミショーとル・クレジオの方へ」


「イニジ」、「氷山」、これらは、フランス語が生み出したもっとも美しく、もっとも純粋で、もっとも真実な詩のうちでも究極の二篇だ――

2008年にノーベル文学賞を受賞したル・クレジオの『氷山へ』は、彼の思考と実践に大きな影響を与えた孤高の詩人アンリ・ミショーの至高の詩編である「氷山」と「イニジ」について、包括的に、かつ詩的に綴られた珠玉の批評-エッセイです。

このたび、この本の刊行を記念し、訳者である中村隆之先生と、ル・クレジオと親交の深い、また、この本に解説を寄せてくださった文化人類学者であり批評家の今福龍太先生をお招きし、下北沢にある本屋B&Bでトークイベントを開催します。

当日は、今福先生、中村先生が持ち寄った、ル・クレジオとミショーをめぐる映像や音声なども聴きながら、うわすべりした饒舌なだけの言葉の氾濫にあらがいつつ、そして文字情報による知覚の包囲からも身を引き離し、豊穣な沈黙と遠回りする行動力について、対話していただきます。


中村隆之(なかむらたかゆき)
フランス語圏カリブ海文学。現在、大東文化大学専任講師。主な著書に、『カリブ–世界論』(人文書院、2013年)などがある。

今福龍太(いまふくりゅうた)
文化人類学、批評家。現在、東京外国語大学大学院教授。近著に、『書物変身譚』(新潮社、2014年)、『ジェロニモたちの方舟』(岩波書店、2015年)などがある。

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日時:2015年5月24日(日)15:00~17:00(14:30開場)
場所:本屋B&B(世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F)
入場料:1500yen+1drink order
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アブドゥラマン・アリ・ワベリ氏来日講演&トークイベントのお知らせ

2015年 5月 11日

昨年刊行しました、長篇小説『バルバラ』の著者アブドゥラマン・アリ・ワベリ氏が、アンスティチュ・フランセ日本の催す「フランコフォニー祭」のゲストとして来日され、各地で講演とトーク+サイン会が行われます。ぜひ、足をお運びください。また、氏の新作2点を近日中にお届けするべく、ただいま鋭意編集中です。こちらもぜひ、ご期待下さい。


5月12日(火)18:00〜
「ノマドのエクリチュールからエクリチュールのノマドへ」
小樽商科大学 札幌サテライト
入場無料(先着申し込み35名様まで)/通訳有
問い合わせ先 札幌アリアンス・フランセーズ Tel 011-261-2771

5月13日(水)12:30〜13:00(茶話会)/13:05〜14:30(講演会)
「ジブチ出身のフランス語作家WABERI氏と語ろう!」
日本女子大学 目白キャンパス ランゲージ・ラウンジ(茶話会)/香雪館203(講演会)
入場無料/予約不要/通訳有
問い合わせ先 日本女子大学文学史学科 高頭麻子 Tel 03-5981-3595

5月15日(金)19:00〜21:00
「対談:アブドゥラマン・アリ・ワベリ×陣野俊史」
アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
入場無料/予約不要/通訳有
問い合わせ先 アンスティチュ・フランセ東京 Tel 03-5206-2500

5月16日(土)開場13:00/開演13:30〜
「アブドゥラマン・アリ・ワベリ氏 トーク&サイン会」
紀伊國屋書店新宿南店 6階Books Kinokuniya Tokyoイベントスペース
入場無料/予約不要/通訳有
トーク終了後にサイン会を行います。会場にて書籍を販売いたします。
問い合わせ先 紀伊國屋書店新宿南店6階Books Kinokuniya Tokyo Tel 03-5361-3316

著書紹介 『バルバラ』
死ぬ前に証言する、
消滅する前に書く。
植民地時代の悪弊、帝国主義列強の支配、氏族独裁主義の迷妄と内紛……
血塗られたジブチの歴史的悲劇、混迷する日常のなかで格闘する、ワイス、ディレイタ、ヨニス、アナブら4人の若者の抵抗を描く実験的心理小説。

著者紹介 アブドゥラマン・アリ・ワベリ(Abdourahman A. Waberi)
1965年、ジブチ共和国(元フランス領ソマリ海岸)の首都ジブチに生まれる。Le Pays sans Ombre(Serpent à plumes, 1994)でベルギー王立アカデミー・フランス語圏文学大賞およびアルベール・ベナール賞を受賞。Cahier nomade(Serpent à plumes, 1996. アフリカ文学大賞受賞作)と本書Balbala(Serpent à plumes, 1997.『バルバラ』水声社、2014)で、ジブチをテーマとする三部作をなす。その後の主な作品に、Transit(Gallimard, 2003.『トランジット』水声社、近刊)、Passage des larmes(Jean-Claude Lattès, 2009.『涙の通り路』水声社、近刊)、La Divine Chanson(Zulma, 2015)などがある。

訳者紹介 林俊(はやしたかし)
1950年、広島県三原市に生まれる。通訳、翻訳業。日本文藝家協会会員。主な著書に、『アンドレ・マルロォの「日本」』(中央公論社、1993年)、主な訳書に、イエルール・ブラウワーズ『うわずみの赤』(水声社、2001年)などがある。

 

『ロトチェンコとソヴィエト文化の建設』刊行記念イベント

2015年 2月 10日

河村彩×加藤賢策「ロトチェンコVSリシツキー——デザインの革命家はどっちだ?」


もう絵画はいらない、ソヴィエトにもっと本とポスターを!——20世紀初頭のロシア、革命に熱狂した芸術家たちは絵筆を捨てて社会主義建設のための創造に身を投じた。こうして興隆したのがロシア構成主義です。構成主義は合理的な生活に適した家具や、社会主義の理念を宣伝するためのポスター、インパクトのある装丁など数々のデザインを生み出し、それらは現代でも多くのアーティストやデザイナーのアイディアの源泉となっています。
抽象絵画・デザイン・写真とジャンルを超えてソヴィエト文化の建設=構成(コンストラクション)を試みたロトチェンコと、書籍や展示会場のデザインで空間と人間とのインタラクティヴな関係を模索したリシツキー。『ロトチェンコとソヴィエト文化の建設』の著者でロシア美術研究者の河村彩先生がロトチェンコを、アートディレクターでデザイナーの加藤賢策さんがリシツキーを紹介し、二人の構成主義者を対比させることで、ロシアのデザインの多様な展開と現代へのヒントを探ります。当日は魅力的で貴重な図版も多数紹介します。


河村彩(かわむらあや)
近現代美術、特にロシア・アヴァンギャルドを専門に研究。博士(学術)。東京大学、首都大学東京、早稲田大学等で講師を務める。共著に『ロシア文化の方船――ソ連崩壊から二〇年』(共著、東洋書店、2011年)など。

加藤賢策(かとうけんさく)
アートディレクター/グラフィックデザイナー。株式会社ラボラトリーズ代表。武蔵野美術大学非常勤講師。主な領域はアートや建築、思想などのグラフィックデザイン全般。

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日時:2015年2月13日(金)20:00~22:00(19:30開場)
場所:本屋B&B(世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F)
入場料:1500yen+1drink order
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12月の新刊:『黒沢清と〈断続〉の映画』

2014年 12月 29日

•‘ò´ƒJƒo[.indd黒沢清と〈断続〉の映画

著者=川崎公平
A5判上製/376頁/定価=5000円+税
978-4-8010-0072-8 C0074 好評発売中!

」「」が共存するホラー映画臨界点

観る者の予断を翻弄し続ける特異な作品群によって世界の映画シーンを震撼させてきた奇才・黒沢清。
彼が思考する〈ホラー映画〉、ひいては〈映画〉というメディアそれ自体のリミットはいかにして作品に刻み込まれているのか。
『CURE』以降の6つの作品を解体・再構築しながら、断絶と接続の二重性=〈断続〉というキーワードによって、映画創作の核心に迫る初の本格的黒沢清論。

《黒沢の映画は、切り離されたりつながったりする「関係」を、単に物語内で中心に据えているだけではない。そこでは、それに重なりあうかたちで、映画それ自体における「関係」が思考されている。本書においてその映画自体の「関係」のありようは、「断続」という言葉で表現されることになるだろう――》(本文より)

〔目次〕
序章 二重性の二重化

第一部  〈関係〉の重層――『CURE』をめぐって
第一章 媒介者の肖像
第二章 「断続」をめぐる闘争

第二部 〈非‐人間〉と〈断言〉の未来——ホラーのリミット
第三章 「決定」をやりなおす
第四章 根拠なき分身

第三部  〈過去〉の明滅——出会いの準備
第五章 事後の光
第六章 記憶喪失者のフラッシュバック
終 章 「戦い」をはじめなおすために

註/参考文献/フィルモグラフィ

あとがき

〔著者について〕
川崎公平(かわさきこうへい)  1979年、北海道に生まれる。北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、北海道大学大学院文学研究科専門研究員、明治学院大学非常勤講師。専攻、映像論、日本映画論。主な著書に、『ナイトメア叢書④ 映画の恐怖』(青弓社、2007年)、『ヴィジュアル・クリティシズム――表象と映画=機械の臨界点』(玉川大学出版部、2008年)などがある。

 

12月の新刊:『アメリカ映画とカラーライン』

2014年 12月 29日

ƒAƒƒŠƒJ‰f‰æƒJƒo[.inddアメリカ映画とカラーライン――映像が侵犯する人種境界線

金澤智
46判上製、232頁、定価2800円+税
978−4−8010−0078−0 C0074 好評発売中!

装幀=宗利淳一

「20世紀の問題とは、カラーラインの問題である。」

いまや人種境界線は可視の要素ではなく、曖昧かつ不安定で不可視なものになりつつある。そのカラーライン(人種/階層)の問題を、『招かれざる客』『ジャキー・ブラウン』『8 Mile』『ビッグ・フィッシュ』などのハリウッド映画を読み解きながら現代社会の深層にさぐる最もアクチュアルなアメリカ文化・映画論。

【目次】
序 カラーライン(ズ)の世紀
Ⅰ パッシング
Ⅱ 異人種間ロマンス
Ⅲ 侵犯行為
Ⅳ 人種パフォーマンスとしてのダンス
Ⅴ 変身物語
Ⅵ 排除と誇張

図版一覧
映画作品名・人名索引

【著者について】
金澤智(かなざわさとし)   1965年、東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科英文学専攻修士課程修了。専攻、アメリカ文化、比較文化。現在、高崎商科大学商学部教授。主な著書に『アメリカの旅の文学——ワンダーの世界を歩く』(共著、昭和堂、2009)、『ヘンリー・ミラーを読む』(共著、水声社、2008)、『アメリカ文化史入門——植民地時代から現代まで』(共著、昭和堂、2006)、訳書にヘンリー・ミラー『マルーシの巨像』(水声社、2004)などがある。

【関連書】
フィルム・スタディーズ グレアム・ターナー 松田憲次郎訳 2800円
『フリークス』を撮った男 DJ・スカル+E・サヴァダ 遠藤徹ほか訳 2800円
ジーン・セバーグ ギャリー・マッギー 石崎一樹訳 3500円
FBI VS.ジーン・セバーグ JR・ラーソン+G・マッギー 石崎一樹訳 2500円

 

12の新刊《ヘンリー・ミラー・コレクション》『わが生涯の書物』

2014年 12月 29日

miller13ヘンリー・ミラー・コレクション⑬
わが生涯の書物

本田康典+野平宗弘+菅原聖喜+萩埜亮+泉澤みゆき+森田起久子+佐藤亨+河野賢司 訳
四六判上製/576頁/定価=5000円+税
978-4-8010-0002-5 C0398 好評発売中!
装幀者=宗利淳一

ヘンリーのイマジネーションは、世界を、そして地下の迷路をうろつく鬼だ……ヘンリーは人を狂気にする。——アナイス・ニン

ミラーの文学と人生に決定的な影響を与えた書物について、ミラー自身が詳述する。巻末に、1950年にミラー自身が作成した読書目録を掲載。

【訳者について】
本田康典(ほんだやすのり)  一九三八年、熊本市に生まれる。早稲田大学大学院修士課程修了。宮城学院女子大学名誉教授。専攻、二十世紀英米小説。主な著書に、『D・H・ロレンスとヘンリー・ミラー』(北星堂、一九九四年)、『ヘンリー・ミラーを読む』(共編著、水声社、二〇〇八年)、主な訳書に、ヘンリー・ミラー『北回帰線』(水声社、二〇〇四年)、トゥインカ・スィーボード編『回想するヘンリー・ミラー』(共訳、水声社、二〇〇五年)などがある。
野平宗弘(のひらむねひろ)  一九七一年、千葉県に生まれる。東京外国語大学大学院博士課程修了。現在、東京外国語大学大学院講師。専攻、ベトナム文学。主な著書に、『新しい意識 ベトナムの亡命思想家ファム・コン・ティエン』(岩波書店、二〇〇九年)、『ヘンリー・ミラーを読む』(共著、水声社、二〇〇八年)、『バッカナリア 酒と文学の饗宴』(共著、成文社、二〇一二年)などがある。
菅原聖喜(すがわらせいき)  一九四八年、宮城県に生まれる。学習院大学法学部卒業。東北大学大学院法学研究科博士後期課程満期退学。東京理科大学定年退職後、現在、東北大学非常勤講師。専攻、フランス政治史。主な訳書に、ジャン・ルイ・シェフェル『大江健三郎――その肉体と魂の苦悩と再生 哲学的評論』(明窓出版、二〇〇一年)、ヘンリー・ミラー『殺人者を殺せ』(共訳、水声社、二〇〇八年)などがある。
萩埜亮(はぎのりょう)  一九八五年、東京都に生まれる。早稲田大学文学研究科博士後期課程満期退学。現在、ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校博士課程に在籍。
泉澤みゆき(いずみさわみゆき)  梅光学院大学大学院博士課程修了。現在、下関市立大学非常勤講師。専攻、アメリカ文学。主な訳書に、トゥインカ・スィーボード編『回想するヘンリー・ミラー』(共訳、水声社、二〇〇五年)などがある。
森田起久子(もりたきくこ)  名古屋市に生まれる。ポートランド州立大学大学院修士課程修了。現在、東京理科大学基礎工学部准教授。専攻、アメリカ文学。主な翻訳に、カトリン・バーチェル「荒木経惟、クレイジー・ヘンリー・ミラー」(『ヘンリー・ミラーを読む』所収、水声社、二〇〇八年)などがある。
佐藤亨(さとうとおる) 一九五八年、一関市に生まれる。明治大学文学部卒業、青山学院大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。現在、青山学院大学経営学部教授。専攻、アイルランド及び現代詩研究。主な著書に、『異邦のふるさと「アイルランド」︱︱国境を越えて』(新評論、二〇〇五年)、『北アイルランドとミューラル』(水声社、二〇一一年)、『北アイルランドのインターフェイス』(水声社、二〇一四年)などがある。
河野賢司(こうのけんじ)  一九五九年、田川市に生まれる。広島大学大学院地域研究研究科修士課程修了。現在、九州産業大学教授。専攻、アイルランド及び北アイルランド演劇研究。主な著書に、『現代アイルランド文学序論――紛争とアイデンティティの演劇』(近代文芸社、一九九五年)、『現代アイルランド文学論叢』(大学教育出版、一九九七年)、『周縁からの挑発――現代アイルランド文学論考』(溪水社、二〇〇一年)などがある。

【関連書】
第一期 ヘンリー・ミラー・コレクション 全10巻 セット定価=34100円+税
第二期 ヘンリー・ミラー・コレクション⑭ 母 小林美智代訳 定価3000円+税
第二期 ヘンリー・ミラー・コレクション⑭ 友だちの本 中村亨/本田康典/鈴木章能訳 定価4000円+税

 

12月の新刊:『モーリス・ブランショ』

2014年 12月 29日

mauriceモーリス・ブランショ――不可視のパートナー

クリストフ・ビダン 上田和彦・岩野卓司・郷原佳以・西山達也・安原伸一朗訳
A5判上製/623頁/定価8000円+税
978-4-8010-0027-8  C0098  好評発売中!
装幀=西山孝司

 

「顔のない作家」の写真を暴露するような伝記ではなく、ブランショの生と作品を批判的な精神を保ちながら丹念に読み、ブランショにおける「自伝的なもの」を炙り出そうとする、モーリス・ブランショ評伝の決定版。

《いまだかつてない爆発〔……〕の起こった世界に属する「最後の人」「ありふれた人」としての彼の生を書くということ。ブランショは絶えずそうしなければならなかった〔……〕エクリチュールから生へ、生からエクリチュールへと向かうこの絶え間ない動きを書くことは、あらゆる伝記において賭けられていなければならないのだが、しかしそれはすぐさま、いかなる伝記の賭け金でもありえなくなる。この動きを、あらゆる想像的なものの外、つまり第三者の場所で、つねに他者の名において担われる注意深さのうちで書かれなければならない》——序より

目次
序/謝辞/Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ/Ⅳ/Ⅴ/Ⅵ/註/モーリス・ブランショ著作目録/人名索引/伝記的なものをめぐる伝記的エッセイ 郷原佳以  /訳者あとがき

著者/訳者についてー
クリストフ・ビダン(Christophe Bident)  一九六二年生まれ。高等師範学校、パリ第七大学大学院博士課程修了。博士(文学)。パリ第七大学助教授を経て、現在、ピカルディー大学教授。主な著書に、『ベルナール=マリー・コルテス、ジェネアロジー』(ファラーゴ社、二〇〇〇)、などがある。

上田和彦(うえだかずひこ)  一九六四年、熊本県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科仏語仏文学博士課程修了。現在、関西学院大学法学部教授。専攻、フランス文学・思想。主な著書に、『レヴィナスとブランショ――〈他者〉を揺るがす中性的なもの』(水声社、二〇〇五)などがある。
岩野卓司(いわのたくじ)  一九五九年、埼玉県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科仏語仏文学博士課程満期修了、パリ第四大学大学院哲学研究科博士課程修了。博士(哲学)。現在、明治大学法学部・教養デザイン研究科教授。専攻、思想史。主な著書に、『ジョルジュ・バタイユ――神秘経験をめぐる思想の限界と新たな可能性』(水声社、二〇一〇)などがある。
郷原佳以(ごうはらかい)  一九七五年、東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得満期退学。パリ第七大学大学院博士課程修了。博士(文学)。現在、関東学院大学准教授。主な著書に、『文学のミニマル・イメージ――モーリス・ブランショ論』(左右社、二〇一一)などがある。
西山達也(にしやまたつや)  一九七六年、神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得満期退学。ストラスブール大学大学院博士課程修了。博士(哲学)。現在、西南学院大学准教授。主な訳書に、マルティン・ハイデガー、フィリップ・ラクー=ラバルト『貧しさ』(藤原書店、二〇〇七)などがある。
安原伸一朗(やすはらしんいちろう)  一九七二年、石川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程単位取得満期退学。パリ第八大学大学院博士課程修了。博士(文学)。現在、日本大学商学部准教授。主な訳書に、ジャン・ポーラン『百フランのための殺人犯――三面記事をめぐる対談』(書肆心水、二〇一三)などがある。

 

12月の新刊:《小島信夫短篇集成》③『愛の完結/異郷の道化師』

2014年 12月 29日

kozima3小島信夫短篇集成③
愛の完結/異郷の道化師

編集委員=千石英世・中村邦生
編集協力=柿谷浩一
解説=堀江敏幸
月報=吉増剛造・猪俣和也
A5判上製/600頁/定価8000円+税
ISBN978-4-8010-0063-6 C0393 好評発売中!

装幀=西山孝司

夫婦のあいだだけとはかぎらない揺れ動く男女関係のなかで、愛に似たなにかが萌し、またそれが愛として完結したとすると、じつはもう愛の本質から外れたことになる。小島信夫が初期の作品で追い求めていたのは、愛からはみ出していながら、そのはみだしをふくめた全体が愛と呼ばれうるという構造的な矛盾と柔軟性だった。(堀江敏幸「解説」より)

小島信夫の全短篇を網羅するシリーズ、第3回配本。
人間の生を鋭く穿ちつづける小島の小説世界は、アメリカ滞在での経験、そして夫婦のセックスをめぐる考察を経て、新たな段階へと突入する――
生(性)と死が交錯する謎めいた名篇「愛の完結」、姦通というモチーフを男と女それぞれの視点から探究する「黒い炎」「神のあやまち」、カフカ的戦争小説とも呼ぶべき不条理劇「城壁」などの他、単行本未収録作品「赤い布のついたビン」「清滝寺異変」「ケ・セラ・セラ」「塙善兵衛のこと」「東京の忍術使い」をふくむ、全20篇(1956〜1959)を収録。
*内容見本呈。ご請求ください。

目次

巡視
愛の完結
赤い布のついたビン
清滝寺異変
黒い炎
ケ・セラ・セラ
覗かれる部屋
神のあやまち
教壇日誌
狼藉者のいる家
広い夏
異郷の道化師
贋の群像
アメリカを買う
デイトの仕方
城壁
汚れた土地にて
家と家のあいだ
塙善兵衛のこと
東京の忍術使い

解題 柿谷浩一
完結することのない愛を支える方法 堀江敏幸

【次回配本】
④夫のいない部屋/弱い結婚 解説=平田俊子 予価8000円+税

【小島信夫の本】
《小島信夫批評集成》
①現代文学の進退 解説=中村邦生 8000円+税
②変幻自在の人間 解説=都甲幸治 10000円+税
③私の作家評伝(全) 解説=千石英世 7000円+税
④私の作家遍歴Ⅰ 解説=保坂和志 6000円+税
⑤私の作家遍歴Ⅱ 解説=宇野邦一 6000円+税
⑥私の作家遍歴Ⅲ 解説=阿部公彦 6000円+税
⑦そんなに沢山のトランクを 解説=堀江敏幸 9000円+税
⑧漱石を読む 解説=千野帽子 8000円+税

小説の楽しみ 1500円+税
書簡文学論 1800円+税
演劇の一場面 2000円+税

未完の小島信夫 中村邦生+千石英世 2500円+税
小島信夫の読んだ本 小島信夫文庫蔵書目録 昭和女子大学図書館編 5000円+税
小島信夫の書き込み本を読む 小島信夫文庫関係資料目録 昭和女子大学図書館編 5000円+税
水声通信②/小島信夫を再読する 1000円+税

 

11月の新刊:『うまいガ野菜』

2014年 12月 29日

yasai-A5-cover.inddうまいガ野菜――料理人が教える本当においしい野菜の作り方と食べ方

我田大

A5判並製/95頁オールカラー/定価1200円+税
978-4-8010-0073-5  C2077  絶賛発売中!


とにかくうまい野菜が食べたい! との思いから、見よう見まねで始めた、板前さんのゼロからの野菜作り!

新潟県の南魚沼発、化学肥料ナシ、栄養たっぷり、みてくれが悪くてもOK! の本当においしい野菜をまるごと味わう本!

ワガタには、うまいものを沢山教わった。
ワガタが言うなら、問答無用に何でも食べたい。——南伸坊(イラストレーター)


目次

まえがき/エンドウ/クレソン/二十日大根/チコリ/ケンタッキーワンダー/ヘチマ/ナス/カグラナンバン/冬瓜/ユーゴー(ユウガオ)/カボチャ/キャベツ/ゴマ/ツケナ/ゴボウ/ニンジン/ネギ/オモイノホカ/小豆/椎茸/里芋(ハタイモ)/コシヒカリ
我田大(わがた・ひろし)  一九四七年、新潟県南魚沼郡石打村(現・南魚沼市)生まれ。東京都立大学(社会人類学専攻)在学中から料理の修行をしたり、雑誌『ガロ』周辺の人々と遊ぶ。現在、朝は仕入れ、昼は自宅のある新潟県塩沢町で畑の仕事に汗を流し、夜には六日町で季節料理の店「大(だい)」の主人となる。著書に『野菜がうまい』(筑摩書房、一九九四年)、『畑の料理人』(恒文社、二〇〇二年)がある。

 

 

11月の新刊:『高松次郎を読む』

2014年 12月 29日

‚¼ŽŸ˜Y‚ð“ǂށƒJƒo[.indd高松次郎を読む

編者 真武真喜子、神山亮子、沢山遼、野田吉郎、森啓輔
執筆者 高島直之、石子順造、刀根康尚、針生一郎、中原佑介、宮川淳、尾野正晴、倉俣史朗、川俣正、ジョセフ・ラヴ、神山亮子、寺山修司、李禹煥、鷹見明彦、藁科英也、菅木志雄、東野芳明、高梨豊、梅津元、たにあらた、宇佐美圭司、真武真喜子、谷藤史彦、神田直子
A5判上製、288頁、定価4000円+税 好評発売中!
978−4−8010−0074−2  C0070
装幀=宗利淳一

〈「問い」を発明、発見すること。解決するのではなく、より直接的、総合的で難解な、そしてしびれるほどに美しい「問い!」そのものの発明や発見にはげむこと……しかし、それは何を意味し、何を強いられることになるだろうか?〉
1960年代後半から日本の「現代美術」を牽引し、40年にわたり制作をつづけた高松次郎。その60年代の「点」「影」「遠近法」のシリーズ、ハイレッド・センターのイベントから90年代の絵画作品までの多彩な活動、思考の全体を見渡す高松次郎作品論集。

【目次】
Ⅰ ハイレッド・センター、直接行動から批評まで
〈不在〉への想像力——「世界拡大計画」をめぐって 高島直之/ハイレッド・センターにみる美術の〈現代〉 石子順造/ハイ・グループあるいは幻影の時代のグループ 刀根康尚/高松次郎の10年 針生一郎
Ⅱ 影をめぐって
幻の影を慕いて……(1) 中原佑介/高松次郎個展 宮川淳/高松次郎論——
存在論的行為者への文学的数学愛好者からの手紙 石子順造/「トリックス・アンド・ヴィジョン 盗まれた眼」展について 尾野正晴/建築工事仮囲いに“異変” 倉俣史朗/アートサーカス(日常からの跳躍)川俣正
Ⅲ 物質と知覚
「高松次郎個展」の問題提起 石子順造/国際大賞—高松次郎《THE STORY》 ジョセフ・ラヴ/1970年代初頭の日本のゼログラフィー・アート――高松次郎を中心に 神山亮子/この七つの文字 寺山修司、高松次郎——表象作業から出会いの世界へ 李禹煥/鍵のかかった窓に射した影——日本の反芸術と高松次郎 鷹見明彦/「もの派」とは何であったか――場所・行為・プロセスをめぐって 高島直之
Ⅳ 実在から関係へ
知覚の統御 中原佑介/高松次郎における1970年代——立体造形の展開について 藁科英也/高松次郎〈拡大する断片〉 菅木志雄/70年代の「陰翳礼讃」 高松次郎=「光と影」 東野芳明/地続きでない風景 高梨豊/「写真の写真」を見ること 梅津元
Ⅴ 絵画へ
面における秩序の感覚——高松次郎の平面作品 たにあらた/平面上の空間——高松次郎「平面上の空間」より 宇佐美圭司/「単体」から読む「平面上の空間」 真武真喜子/身体のエクリチュール 谷藤史彦/高松次郎の「形」をめぐって 神田直子

解題
主要参考文献
「世界拡大計画」のための問い――あとがきに代えて 真武真喜子+神山亮子

【編者について】
真武真喜子(またけまきこ)   1951年生まれ。同志社大学文学部美学芸術学専攻卒業。2003年3月まで北九州市立美術館学芸員。国際芸術センター青森学芸員を経て、2010年から、インディペンデント・キュレーター。2003年、高松次郎『世界拡大計画』『不在への問い』を共同編集。2004年、府中市美術館、北九州市美術館開催の「高松次郎―思考の宇宙」展に企画協力した。
神山亮子(かみやまりょうこ)  1971年生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科修士課程修了。専攻、戦後日本の美術史。開設準備室を経て、2000年から府中市美術館学芸員。「高松次郎―思考の宇宙」展を企画担当。主な論文に「可能性のドローイング」(『高松次郎 All Drawings』 大和プレス、2009年)がある。

沢山遼(さわやまりょう)  1982年生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程修了。専攻、美術批評。主な論文に、「繋辞なき反復――高松次郎の非―命題」(『Jiro Takamatsu Critical Archive vol.1』ユミコチバアソシエイツ、2012年)がある。
野田吉郎(のだよしろう)  1981年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程満期退学。専攻、表象文化論、美術批評。現在、東京文化財研究所研究補佐員。
森啓輔(もりけいすけ)  1978年生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程修了。専攻、日本近現代美術、美術批評。現在、ヴァンジ彫刻庭園美術館学芸員。主な論文に、「高松次郎『単体』と『複合体』の間──境界に揺らぐ波」(『Jiro Takamatsu Critical Archive vol.4』ユミコチバアソシエイツ、2012年)がある。

【関連書】
世界拡大計画 高松次郎 4000円+税
不在への問い 高松次郎 4500円+税
高松次郎 言葉ともの――日本の現代美術1961−72 光田由里 3000円+税

【関連展覧会】
高松次郎ミステリーズ  東京国立近代美術館 2014/12/2—2015/3/1  開催中
高松次郎 制作の軌跡  国立国際美術館 2015/4/7—7/5 開催予定

 

11月の新刊:《小島信夫短篇集成》②『アメリカン・スクール/無限後退』

2014年 12月 29日

kozima2小島信夫短篇集成②
アメリカン・スクール/無限後退


編集委員=千石英世・中村邦生
編集協力=柿谷浩一
解説=芳川泰久
月報=伊藤氏貴・松本潤一郎・猪俣和也
A5判上製/608頁/定価8000円+税 好評発売中!
ISBN978-4-8010-0062-9 C0393
装幀=西山孝司

関係性としての建築に、構造を生み出してゆく建築に、いわば関係しながら成長してゆく要素を、当の建築に住まわせてゆくのがこの時期の小島信夫の発明である。そしてその要素とは、女である。小島信夫は、いわば建築物の真の主体としての女を、この時期に見いだしている。(芳川泰久「解説」より)

小島信夫の全短篇を網羅するシリーズ、第2回配本。
終戦後の日米関係を鋭く諷刺する芥川賞受賞作「アメリカン・スクール」以後、小島文学はどのような変遷をたどるのか?
最晩年にいたるまで脳裏を離れなかった〈信仰〉の問題を先取りする「神」、冥界を思わせる空間を舞台に繰り広げられる珍妙な追走劇「鬼」、カフカ的な戦争小説(?)「無限後退」などに加え、単行本未収録であった「ツムジ風」「雪の降る夜」「浮浪女ビクトリア」「滝壺とメーデー」「勝手な人」「宿り木」をふくむ26篇(19541956)を収録。
*内容見本呈。ご請求ください。
【目次】
アメリカン・スクール





R宣伝社
花と魚
憂い顔の騎士たち
温泉博士

チャペルのある学校
カメラ遭難せず
ツムジ風

ある掃除夫の観察
離れられぬ一隊
雪の降る夜
浮浪女ビクトリア
遅れる男
受験シーズン
滝壺先生とメーデー
勝手な人
草ぼうきの唄
無限後退
宿り木
 

解題 柿谷浩一
建築と女 芳川泰久
 

 

【次回配本】
③愛の完結/異郷の道化師 解説=堀江敏幸 予価8000円+税

 

【小島信夫の本】
《小島信夫批評集成》
①現代文学の進退 解説=中村邦生 8000円+税
②変幻自在の人間 解説=都甲幸治 10000円+税
③私の作家評伝(全) 解説=千石英世 7000円+税
④私の作家遍歴Ⅰ 解説=保坂和志 6000円+税
⑤私の作家遍歴Ⅱ 解説=宇野邦一 6000円+税
⑥私の作家遍歴Ⅲ 解説=阿部公彦 6000円+税
⑦そんなに沢山のトランクを 解説=堀江敏幸 9000円+税
⑧漱石を読む 解説=千野帽子 8000円+税

小説の楽しみ 1500円+税
書簡文学論 1800円+税
演劇の一場面 2000円+税

未完の小島信夫 中村邦生+千石英世 2500円+税
小島信夫の読んだ本 小島信夫文庫蔵書目録 昭和女子大学図書館編 5000円+税
小島信夫の書き込み本を読む 小島信夫文庫関係資料目録 昭和女子大学図書館編 5000円+税
水声通信②/小島信夫を再読する 1000円+税

 

11月の新刊:《批評の小径》『みどりの国 滞在日記』

2014年 12月 29日

‚Ý‚Ç‚è‚̍‘ƒJƒo[.indd《批評の小径》
みどりの国 滞在日記


著者=エリック・ファーユ
訳者=三野博司
四六判上製/200頁/定価=2500円+税
978-4-8010-0077-3 C0097 好評発売中!
装幀=宗利淳一

フランス版『枕草子』ここにあり!

注目のフランス人作家が,南は屋久島から北は宗谷岬まで,その眼と耳と肌で日本各地を味わいながら,所々に隠れた異国の神秘に触れてうつろう内面を,率直に綴った美しい〈日記〉。著者への最新インタビューも収録。

【目次】
8月 驟雨のあとに煙る藁屋根
9月 台風の日の獅子舞
10月 不気味の谷を歩く
11月 琉球王国にて
12月 雪が果てしなく
エリック・ファーユ,日本を語る
訳者あとがき

【著者/編訳者】
エリック・ファーユ(Éric Faye)  1963年、リモージュ(フランス)に生まれる。エコール・シュペリユール・ド・ジュルナリスム(リール)に学ぶ。ロイター通信の記者として勤務しながら、1990年より創作活動に入る。主な著書に、『雨の海クルーズ』(Croisière en mer des pluies, 1999),『痕跡のない男』(L’Homme sans empreintes, 2008)、『長崎』(Nagasaki, 2010. 邦訳,水声社,2013年)、『不滅になって,そして死ぬ』(Devenir immortal, et puis mourir, 2012)などがある。



三野博(みのひろし)  1949年,京都市に生まれる。クレルモン=フェラン大学大学院博士課程修了。現在,奈良女子大学文学部教授。専攻,フランス文学。主な著者に,Le Silence dans l’œuvre d’Albert Camus, José Corti, 1987,『カミュ,沈黙の誘惑』(2003年),『増補改訂版 カミュ「異邦人」を読む』(2013年,いずれも彩流社),『「星の王子さま」で学ぶフランス語文法』(2007年),『「星の王子さま」事典』(2010年,いずれも大修館書店)などがある。

【エリック・ファーユの本】
『長崎』松田浩則訳/1800円+税
『わたしは灯台守』松田浩則訳/2500円+税

 

11月の新刊:『ロトチェンコとソヴィエト文化の建設』

2014年 12月 29日

_kawamura_book_cover03ロトチェンコとソヴィエト文化の建設
河村彩

A5判上製/376頁+別丁図版8頁/定価=6000円+税 好評発売中!
ISBN 978−4−8010−0076−6 C0070
装幀者: 宮村ヤスヲ

革命期ソヴィエト,ロトチェンコが夢見たものは――

抽象絵画・デザイン・写真などの視覚表現を刷新したロトチェンコ。これまでの研究書では取り上げられなかった抽象絵画やフォト・ルポルタージュなどを分析し,同時代の芸術家や批評家の理論および実践との関係をたどる。アートを超えた,社会主義社会の生活文化の創造があきらかになる。

【目次】
はじめに

第一部 絵画からコンストラクションへ
第一章 システムとしての絵画
第二章 コンストラクション

第二部 デザイン――生活建設
第三章 生産主義理論
第四章 事物は同志――家具のデザイン
第五章 意味と造形の組織化

第三部 写真――社会主義の視覚的言語
第六章 視覚の革命
第七章 ドキュメンタリーと集団制作
第八章 『建設のソ連邦』

おわりに

【著者紹介】
河村彩(かわむらあや) 1979年,東京都に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専攻はロシアおよびソヴィエトを中心とする近現代美術,表象文化論。現在,日本学術振興会特別研究員。主な著書に,『ロシア文化の方舟――ソ連崩壊から二〇年』(共著,東洋書店,2011年)などがある。

【関連書】
ロシア・アヴァンギャルドの世紀――構成×事実×記録 江村公 4000円+税
危機の時代のポリフォニー――ベンヤミン,バフチン,メイエルホリド 桑野隆 3000円+税
全体主義芸術 イーゴリ・ゴロムシトク/貝澤哉訳 7000円+税
ボリシェヴィズムと〈新しい人間〉――20世紀ロシアの宇宙進化論 佐藤正則 3500円+税
最後の絵画 ニコライ・タラブーキン/江村公訳 3000円+税
零の形態――スプレマチズム芸術論集 カジミール・マレーヴィチ/宇佐見多佳子訳 4000円+税

 

11月の新刊:『イヴ・タンギー』

2014年 12月 29日

Œ©–{ƒCƒE?ƒV?ƒƒƒP“üeイヴ・タンギー――アーチの増殖

長尾天
A5判上製/336頁(+別丁図版8頁)/定価=5000円+税
ISBN978−4−8010−0075−9 C0071 好評発売中!
装幀者=齋藤久美子

シュルレアリスムの極限へ。

我々をたえず読解へと誘いながらも、けっして語りえない領域を指し示すに留まるイヴ・タンギーのイメージ。デ・キリコの形而上絵画,シュルレアリスムの方法論,心霊学との構造的類似,バイオモーフィズムの潮流,エスと集合的無意識,そして2番目のパートナーであるケイ・セージ……タンギーを取り巻く様々なコンテクストを通して,〈語りえないイメージ〉の構造を説き明かす。

【目次】
序論 アーチの増殖
第1章 生涯,作品,先行研究
第2章 イメージの領域
第3章 デ・キリコの無意味
第4章 無用な記号の消滅
第5章 未知の物体
第6章 生命形態的
第7章 タンギーの星
第8章 セージの答え
結論

【著者】
長尾天(ながおたかし)  1980年、東京都に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科芸術学(美術史)専攻博士課程修了。専攻は,20世紀美術史,イメージ論。主な論文に,「イメージの領域――シュルレアリスムにおけるイヴ・タンギーの特殊性」(『美学』第223号,美学会,2005年),「未知の物体――イヴ・タンギーとエクトプラズム」(『早稲田大学大学院文学研究科紀要』第53輯3分冊,2007年),「アーチの増殖」(『水声通信』23号,水声社,2008年)などがある。

 

10月の新刊:『オペラのメデイア』

2014年 12月 29日

coverオペラのメデイア

著者=梅野りんこ
5判上製/312頁/定価=4500円+税
978-4-8010-0056-8 C 0073 好評発売中!
装幀=川崎三木男+関和美

魔女メデイアとは何者か?

ルイ14世の威光を称えるべく,17世紀に誕生したフランス・オペラ。そこに幾度となく登場する魔女メデイアは,父を裏切り,子を殺し,夫を懲罰し続ける……近代ヨーロッパに底流するミソジニー(女性嫌悪)の一端を,オペラの台本を通して浮き彫りにする。


【目次】

序章 研究の背景
第1章 オペラの歴史と絶対王政
第2章 オペラ『テゼ』
第3章 オペラ『メデ』
第4章 オペラ『ジャゾンまたは金羊毛』
第5章 オペラ『メデとジャゾン』
第6章 比較と考察
終章 メデ表象の意味

【著者】
梅野りんこ(うめのりんこ)  1947年,福岡県に生まれる。1971年,東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。2012年,横浜国立大学環境情報学府博士課程後期修了。学術博士。元横浜市会議員(1995‐2003年)。専攻,オペラ史,ジェンダー史,近代ヨーロッパ史。主な論文に「17世紀フランス・オペラとその社会――リュリの”テゼ”とシャルパンティエの”メデ”から見た近代ヨーロッパ」(『技術マネジメント研究』第8号,2009年)、訳書に,J・ピルチャー,I・ウィラハン『キーコンセプト ジェンダー・スタディーズ』(共訳,新曜社,2009年)などがある。

【関連書】
オペラティック ミシェル・レリス/大原宣久・三枝大修訳 3000

 

10月の新刊:《サド全集》『フランス王妃イザベル・ド・バヴィエール秘史 他』

2014年 12月 29日

ƒTƒg?11-ƒnƒR-“üeサド全集第11巻
フランス王妃イザベル・ド・バヴィエール秘史 他

著者=ドナシアン・アルフォンス・フランソワ・ド・サド
訳者=原好男・中川誠一
A5判上製函入/480頁(+別丁図版4頁)/定価=7000円+税
978-4-89176-881-2 C0397 好評発売中!
装幀=中山銀士

歴史を操る女たちの競演!

14―15世紀,シャルル6世治下におけるフランス王妃イザベルの恐るべき策略の数々。11世紀,ザクセン大公妃アーデルハイトをめぐる愛と陰謀のアラベスク。サド晩年の想像力が飛翔する,悪徳と美徳に彩られた凄絶な歴史絵巻。

【目次】
フランス王妃イザベル・ド・バヴィエール秘史
ザクセン大公妃アーデルハイト・フォン・ブラウンシュヴァイク 11世紀の事件
解説

【訳者】
原好男(はらよしお)  1940年,大分県日出市に生まれる。東京大学大学院博士課程中退。立教大学名誉教授。専攻,18世紀フランス文学。主な著書に、『ルソー 著作と思想』(共著,有斐閣,1979年),『パリ,歴史の風景』(共著,山川出版社,1997年),主な訳書に,カッシーラー『18世紀の精神』(思索社,1989年),サド『アリーヌとヴァルクールあるいは哲学的物語』(水声社,1998年)などがある。
中川誠一(なかがわせいいち)  1951年,東京に生まれる。武蔵大学人文学部卒業後,武蔵大学大学院修士課程修了,筑波大学博士課程中退。現在,武蔵大学,千葉大学,国学院大学,二松学舎大学で非常勤講師を勤める。専攻,フランス文学。主な論文に「シャトーブリアンにおける風景」などがある。

【サド全集 既刊書】
第6巻 恋の罪,壮烈悲惨物語 私市保彦・橋本到訳/8000円+税
第8巻 アリーヌとヴァルクールあるいは哲学的物語(上) 原好男訳/4500円+税
第9巻 アリーヌとヴァルクールあるいは哲学的物語(下) 原好男訳/5500円+税
第10巻 ガンジュ公爵夫人 橋本到訳/3500円+税

 

10月の新刊:《批評の小径》『オペラティック』

2014年 12月 29日

opera《批評の小径》
オペラティック


ミシェル・レリス 大原宣久・三枝大修訳
四六判上製/265頁/定価3000円+税
978-4-8010-0060-5  C0098  好評発売中!
装幀=宗利淳一

レリス美学の精髄!

作家/民族学者/美術批評家/闘牛愛好家などさまざまな顔をもつレリス。
レリスはオペラに何を見て、何を得たのか? 幼少期からオペラに親しみ、深い影響を受けてきた作家の未発表草稿をまとめた、異色のオペラ論。

《私がオペラに見出すものは、祝祭的な雰囲気のなかで味わう、純粋に美的な楽しみだ。つまり、まぎれもない、愛好家としての楽しみである。
まじりっけのないこうした楽しみ(哲学的、道徳的な省察とはまったく関係なしに、ただ美しさだけを堪能すること)をオペラに期待してしまう》——本文より


ミシェル・レリス(Michel Leiris)  一九〇一年、パリに生まれ、一九九〇年、サン=ティレールに没した。作家、民族学者。シュルレアリスム運動に参加したのち、脱退。全四巻の自伝的作品『ゲームの規則』や、『幻のアフリカ』など、多数の作品を残した。
大原宣久(おおはらのりひさ)  一九七七年、東京都生まれ。東京大学大学院博士課程修了。東京大学助教(フランス現代文学)。
三枝大修(さいぐさひろのぶ)  一九七九年、千葉県生まれ。ナント大学博士課程修了。成城大学経済学部専任講師(フランス近代詩)。