7月の新刊:バタイユ書簡集 一九一七―一九六二年

2022年 6月 27日

バタイユ書簡集バタイユ書簡集 一九一七―一九六二年
ジョルジュ・バタイユ(著)
岩野卓司・石川学・大木勲・神田浩一・谷口亜沙子・永井敦子・長井文・中里まき子・中山慎太郎・福島勲(訳)

判型:A5判上製
頁数:719頁
定価:10000円+税
ISBN:978-4-8010-0561-7 C0098
装幀:滝澤和子
7月上旬頃発売!

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無秩序と体系の混在としての思考
さまざまな作品のアイデアや批評、日常の瑣事など、青年期から晩年に至るまでの、バタイユが友人・知人へ宛てた書簡を集成する。ブランショからバタイユ宛の書簡も収録。

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6月の新刊:もっとも猥雑なもの〈最後の王国5〉《パスカル・キニャール・コレクション》

2022年 6月 27日

もっとも猥雑なものもっとも猥雑なもの 〈最後の王国5〉
《パスカル・キニャール・コレクション》
パスカル・キニャール(著)
桑田光平(訳)

判型:四六判上製
頁数:272頁
定価:3200円+税
ISBN:978-4-8010-0233-3 C0397
装幀:滝澤和子
6月下旬頃発売!

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この世で行き場を失い、遺棄された「猥雑なるもの」。
生きる者を脅かし畏怖の念を引き起こすとともに、失われた「最初の王国」=楽園へのよすがともなる、「もっとも猥雑なもの」が集積されたトポスについての思索。

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6月の新刊:楽園のおもかげ〈最後の王国4〉《パスカル・キニャール・コレクション》

2022年 6月 27日

楽園のおもかげ楽園のおもかげ 〈最後の王国4〉
《パスカル・キニャール・コレクション》
パスカル・キニャール(著)
小川美登里(訳)

判型:四六判上製
頁数:315頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0234-0 C0397
装幀:滝澤和子
6月下旬頃発売!

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永遠を喚起する、誕生以前の「楽園」。
生に刻印されたその痕跡をたどって紡がれる、キニャール版『枕草子』。
パスカル・キニャール・コレクション完結!

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6月の新刊:幽明譚《水声文庫》

2022年 6月 23日

幽明譚幽明譚
《水声文庫》
中村邦生(著)

判型:四六判上製
頁数:296頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0641-6 C0093
装幀:宗利淳一
6月下旬頃発売!


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なつかしい場所を訪ねてはいけない
神田川をさかのぼり、記憶をたどると、あやしく〈過去〉が立ち現れる。
〈過去〉もまた、異界めぐりの時空なのだ。
ドキュメントと夢想のまにまに、変幻する私はどこへ。
あやかしの自伝小説、登場。

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6月の新刊:ブラック・ノート抄《水声文庫》

2022年 6月 23日

ブラック・ノート_書影ブラック・ノート抄
《水声文庫》
中村邦生(著)

判型:四六判上製
頁数:260頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0642-3 C0093
装幀:宗利淳一
6月下旬頃発売!


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ある日、私のもとに謎のノートが届いた
小説、エッセイ、手記、アフォリズム、パロディ、宣伝文……
奇想か妄想か、さまよえる断章群の残映と余熱
誰が書いているのか? 誰が読んでいるのか?
〈読むこと〉をゆさぶる先鋭的なエンターテイメント小説!

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6月の新刊:プラハのショパン《フィクションの楽しみ》

2022年 6月 8日

書影_プラハのショパンプラハのショパン
《フィクションの楽しみ》
エリック・ファーユ(著)
松田浩則(訳)

判型:四六判上製
頁数:272頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0651-5 C0097
装幀:宗利淳一
6月中旬頃発売!


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「ショパンが私のもとにやって来るのです……」
1995年、プラハで奇妙な噂が流れた――あの世で作曲を続けているショパンの声を聞き、楽譜に書き起こしている女がいる。メディアは連日インタビューに押しかけ、レコード会社は音源化を熱望する。事の真相を究明するべく取材を始めたルドヴィーク・スラニーは、思いもかけない出来事に次々と遭遇する……日常と非日常の境界を巧みにゆるがすストーリーテラーの最新作!
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6月の新刊:ニホンジン《ブラジル現代文学コレクション》

2022年 6月 6日

ニホンジン_書影 ニホンジン
《ブラジル現代文学コレクション》
オスカール・ナカザト(著)
武田千香(訳)

判型:四六判上製
頁数:227頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0648-5 C0397
装幀:宗利淳一
6月下旬発売!

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日系人作家によるジャブチ賞受賞作
1908年6月18日、ブラジルのサントス港に、781人の労働移民を乗せた一隻の船「笠戸丸」が到着する──。後に世界最大の日系人コミュニティが形成されることになるかの地で、希望に胸を膨らませたヒデオ・イナバタは、いつか故郷に帰る日を夢見ながら、農場オウロ・ヴェルジで身を粉にして働くことになるのだが……。
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6月の新刊:存在の探究

2022年 6月 6日

存在の探究_書影存在の探究
相沢義男(著)

判型:四六判上製
頁数:285頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0649-2 C0010
装幀:齋藤久美子
6月下旬発売!

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存在論の極北へ
世界から意味を抜き取るとき純粋な存在が現出する。この観点から、グレアム・ハーマン、マルクス・ガブリエルら、意味に依存し存在を現出せしめることのない実在論を批判的に検討。さらに返す刀でハイデガーの実在論を両断する!

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6月の新刊:クリスチャンにささやく——現代アート論集《水声文庫》

2022年 6月 3日

クリスチャン_カバークリスチャンにささやく
現代アート論集
《水声文庫》
小林康夫(著)

判型:四六判上製
頁数:200頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0640-9 C0070
装幀:宗利淳一
6月上旬頃発売!


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《クリスチャン、きみが誰だか、ぼくは識らない。》
ささやくように、語りかけるように……
「2人称のクリティーク」というスタイルによって〈美〉と〈倫理〉を激しく問い、現代アートを縦横無尽に論じた、破格の美術批評。

【本書で取り上げるアーティスト】
クリスチャン・ボルタンスキー/山口小夜子/森村泰昌/ミケル・バルセロ/木下晋/辻けい/スタジオ・アッズーロ/横尾忠則/吉増剛造/荒川修作/イッセイ・ミヤケ/日高理恵子/黒田アキほか

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5月の新刊:森の子 レオ

2022年 5月 12日

森の子レオ書影森の子 レオ
スタシス・エイドリゲーヴィチュス(写真・ドローイング)
中川素子(文)

判型:A4変判変上製
頁数:オールカラー32頁
定価:1500円+税
ISBN:9784-4-8010-0645-4 C8793
装幀:佐藤博一
5月下旬頃発売!

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私たちが忘れかけていた森との対話を
レオくんがよみがえらせてくれた。
子供は幻想と創造の世界の住人だ――総合地球環境研究所所長 山極壽一


リトアニア生まれでインスタレーション、彫刻、ブックアート、演劇など多岐にわたる創作活動を続ける美術家スタシスのドローイング・写真に絵本・美術評論家が文を付した絵本。森や水辺で豊かな自然に親しみ、共にのびのびと遊ぶレオの日々を描く。

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5月の新刊:ドゥルーズ=ガタリ 哲学、真理か、創造か

2022年 5月 10日

ドゥルーズ=ガタリ哲学、真理か、創造かドゥルーズ=ガタリ 哲学、真理か、創造か
中田光雄(著)

判型:A5判上製
頁数:249頁
定価:2700円+税
ISBN:978-4-8010-0644-7 C0010
装幀:宗利淳一
5月下旬発売!

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真理の創造的発見に向けて
ひところ、西欧の終わり、歴史の終わり、人間の終わりとともに、哲学の終わりが宣言されたことがあった。しかし、わが国を含めて現代世界と現代学術界はさらなる哲学人口を輩出しつつある。何を終わらせ、何を開始するか。ドゥルーズ/ガタリとともに、いまひとたび、未曾有のフェイク・ニュースとソフィストたちの蔓延する現代世界へ、闘いを挑もう。主著『哲学とは何か』に探る人類史再建の方途。

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5月の新刊:マンガメディア文化論——フレームを越えて生きる方法

2022年 4月 25日

マンガメディア文化論_書影マンガメディア文化論
フレームを越えて生きる方法
鈴木雅雄・中田健太郎(編)

判型: A5判並製
頁数:480頁
定価:4200円+税
ISBN:978-4-8010-0619-5 C0095
装幀:宗利淳一
5月中旬頃発売!

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〈マンガ〉はどのようなメディアなのか?
デジタルマンガの隆盛をうけて、マンガの境界線がますます拡張されている現在、マンガはどのようなメディアなのか?
前著『マンガ視覚文化論』に続き、研究の最前線を走るマンガ論者たち、メディア論・情報論・身体論などの専門家も交えて、マンガメディアの体験を追求するシリーズ3部作の完結編!!

※本論集は、早稲田大学で開かれた連続ワークショップ「マンガの体験、メディアの体験」(2018年10月-2019年12月)の内容にもとづくものです。
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4月の新刊:ジャポニズムの眼

2022年 4月 14日

ジャポニズムの眼_書影ジャポニズムの眼
菅沼荘二郎(著)

判型:A5判並製
頁数:144頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0637-9 C0070
装幀:齋藤久美子
4月下旬頃発売!

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縄文の心、わび・さびの心で描き、観る現代美術。
縄文人の生き方から、良寛、芭蕉、雪舟のわび・さび、そして坂田一男、長谷川三郎らを通して50年以上にわたる画家としての活動をふりかえりつつ、主宰する絵画教室に集うユニークな人たちとの交流から現代美術、現代社会のありようを綴る。

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4月の新刊:わが人生の小説《フィクションの楽しみ》

2022年 4月 8日

わが人生の小説_カバーわが人生の小説
《フィクションの楽しみ》
レオナルド・パドゥーラ(著)
久野量一(訳)

判型:四六判上製
頁数:496頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0635-5 C0097
装幀:宗利淳一
4月下旬頃発売!

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交差する過去と現在、キューバ独立にまつわる物語――
故国キューバから追い出された文学研究者のフェルナンド・テリーは、19世紀の詩人ホセ・マリア・エレディアの「回想録」にまつわる情報を得る。一時帰国したハバナで「回想録」の手がかりを探すフェルナンドは旧友たちと再会し、自分を亡命に追い込んだ裏切り者の存在を見つけようとするだが……。キューバ独立運動にまつわる事件をミステリー仕立てに描き出す傑作長編。

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4月の新刊:谷崎潤一郎と映画の存在論

2022年 4月 4日

ブログ_谷崎潤一郎谷崎潤一郎と映画の存在論
佐藤未央子(著)

判型:A5判上製
頁数:317頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0612-6 C0095
装幀:真田幸治
4月下旬頃発売!

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〝映画の魔〟に魅入られて、
映画、この欲望と快楽のメディアを題材として取り上げるのみならず、媒体の特質、俳優の身体、興行形態、鑑賞行為といった構造的要素までをも小説へと移植した谷崎潤一郎。
その強靭なる映画的思考/欲望は、いかにして〝映画小説〟の血肉となったのか。
映画の富を小説においても展開し、みずからの文学に新生面を開くまでの作家の足跡を緻密にたどり、谷崎文学のさらなる深みを開削する。

***
谷崎は映画という存在をメディア/芸術/産業面から複層的に捉えて物語化した点で、現代に至る文学と映画の協働関係における先駆の作家と位置づけられる。……映画小説において、谷崎は映画を単に尖端的な題材として恣意的に選択したのではなく、媒体的特質や流通過程を有機的に文脈化した。映画を観る、あるいは消費し、愛玩する行為と空間をその在り方に仮託して表象したのだ。(序章より)
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4月の新刊:ロシア哲学史——〈絶対者〉と〈人格の生〉の相克

2022年 3月 25日

ロシア哲学史_書影ロシア哲学史
〈絶対者〉と〈人格の生〉の相克
イーゴリ・エヴラームピエフ(著)
下里俊行+坂庭淳史+渡辺圭+小俣智史+齋須直人(訳)

判型:A5判上製
頁数:640頁
定価:8000円+税
ISBN:978-4-8010-0625-6 C0010
装幀:西山孝司
4月中旬頃発売!

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パラドックスに満ちた異形の思想史
キリスト教的プラトニズムとグノーシス主義的神秘主義の対立という図式で、中世から20世紀前半に至るロシア哲学史の総体を読み解き、調和と不協和が織りなす種々の思想潮流から、絶対的で精神的な〈神〉と、時限的で物質的な〈人格の生〉をめぐる、卓越した問題意識の体系を抽出する。
20世紀初頭の〈銀の時代〉における宗教哲学の潮流、ドストエフスキーやトルストイをはじめとする文学者、さらには映画監督タルコフスキーまで、西欧哲学史の文脈をふまえながら著者独自の観点で思想史を大胆に整理した、かつてない〈ロシア哲学〉通史。
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4月の新刊:ポール・クローデルの黄金の聖櫃——〈詩人大使〉の文化創造とその遺産

2022年 3月 22日

書影_クローデルの黄金の聖櫃ポール・クローデルの黄金の聖櫃
〈詩人大使〉の文化創造とその遺産
ミッシェル・ワッセルマン(著)
三浦信孝・立木康介(訳)

判型:四六判上製
頁数:248頁+別丁16頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0636-2 C0098
装幀:滝澤和子
4月上旬頃発売!

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日仏文化交流の貴重な証言
詩人と外交官、二つの道を歩んだポール・クローデル。駐日フランス大使として日仏文化交流の要となり、日仏会館・関西日仏学館の創設に至ったその足跡を、第一級の史料をもとに辿り直す。「ヴィラ九条山」の設立を通じてクローデルの遺志を受け継いだ著者による、渾身のドキュメント。
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4月の新刊:糸玉の近代——二〇世紀の造形史

2022年 3月 18日

書影_糸玉の近代糸玉の近代
二〇世紀の造形史

鯖江秀樹(著)

判型:A5判上製
頁数:324頁
定価:3800円+税
ISBN:978-4-8010-0628-7 C0070
装幀:Gaspard Lenski
4月上旬頃発売!

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「驚き」を内に秘める《歴史の糸玉》
絵画や彫刻のみならず、都市や建築、商品、衣服、版画、料理、サバイバル、手仕事装丁まで……造形性をともなう「モノ」にまつわる技術をその思想とともに解きほぐす。近代によって産み落とされ、置き去りにされたものに新たな光を当てる14の扉。

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4月の新刊:フーゴ・フォン・チューディ——ドイツ美術のモダニズム

2022年 3月 17日

書影フーゴ・フォン・チューディフーゴ・フォン・チューディ
ドイツ美術のモダニズム
仲間裕子(著)

判型:A5判上製
頁数:252頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0633-1 C0070
装幀:滝澤和子
4月上旬頃発売!

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モダニズムの黎明へ
ドイツ美術のアイデンティティを希求することが排外主義と容易に結びつく世紀転換期のベルリンにおいて、いち早くフランス印象主義を評価し、パリに先駆けてその作品を収集した、一人の美術館人がいた――。
普仏戦争と第一次世界大戦のはざまで、高まるナショナリズムや皇帝からの圧力、芸術アカデミーの保守主義に対し、精緻な美術史研究にもとづく鑑識眼と独自のネットワークを武器に闘い、新たなドイツ美術の礎を築いた〈モダニズムの殉教者〉の姿を力強く描き出す。
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4月の新刊:プルーストと芸術

2022年 3月 15日

書影_プルーストプルーストと芸術
吉川一義(編)

判型:A5判上製
頁数:377頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0630-0 C0098
装幀:滝澤和子
4月中旬頃発売!

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生誕150年! 没後100年!
プルーストが人生のすべてを捧げた文学には、美術、音楽、歌劇、建築をはじめ、古典から流行まで、作家が見聞きし味わった芸術のエッセンスが注ぎ込まれている。鑑賞と創作に身を浸し、芸術と人生の関係を追究し、プルーストが作中にちりばめた芸術批評は、われわれに何を物語っているのか。日仏を代表する研究者と現代作家が、『失われた時を求めて』の真髄に迫る。
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