3月の新刊:危機の時代からみた都市——歴史・美術・構想

2022年 3月 14日

書影_危機の時代からみた都市危機の時代からみた都市
歴史・美術・構想
坂上桂子(編)

判型:A5判上製
頁数:445頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0634-8 C0052
装幀:滝澤和子
3月下旬頃発売!

試し読み◀/▶直接のご注文はこちらへ◀︎

都市の再生とアート
グローバリゼーションの果てに、環境問題、経済格差、人口問題、は加速し、災厄は地球規模で生じるようになった。自然災害、戦争、テロ、そして未曾有の感染症まで、危機が都市を覆い囲む今、われわれに見えてくるものとは何か? 建築、土木、都市計画、社会学、美術史、文学、思想の観点から、都市の過去をたどり、未来の都市の姿を探る。
Read the rest of this entry »

 

3月の新刊:〈超越性〉と〈生〉との接続ーー近現代ロシア思想史の批判的再構築に向けて

2022年 3月 14日

書影_超越性と生との接続〈超越性〉と〈生〉との接続
近現代ロシア思想史の批判的再構築に向けて
貝澤哉+杉浦秀一+下里俊行(編)

判型:A5判上製
頁数:331頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0624-9 C0010
装幀:宗利淳一
3月中旬頃発売!

試し読み◀/▶直接のご注文はこちらへ◀︎

超越的理念と具体的生の統合への願い
西欧哲学とは異なる発展を遂げたロシア思想を、〈ロシア的理念〉――国民・民族・宗教の文化伝統に基づく、内向きな〈国民思想史〉の枠組みから解放し、同時代の世界の幅広い歴史的コンテクストに批判的に位置づけ直すことで、その真価を問う。文学、哲学、法哲学、教育思想、教会史、科学史を網羅するロシア思想研究の最前線。

Read the rest of this entry »

 

3月の新刊:地球的思考――グローバル・スタディーズの課題

2022年 3月 9日

書影_地球的思考地球的思考
グローバル・スタディーズの課題
國分功一郎・清水光明(編)

判型:四六判並製
頁数:492頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0627-0 C0010
装幀:滝澤和子
3月下旬頃発売!

試し読み◀/▶直接のご注文はこちらへ◀︎

東大駒場から“世界”について考えてみた―—
グローバルな俯瞰力と世界諸地域の文化や社会の多様性はどのようにして思考できるのか? 様々な分野で最先端を走る研究者たちの実践を垣間見る。東大駒場「グローバル・スタディーズ・イニシアティヴ」構想の成果。

Read the rest of this entry »

 

3月の新刊:アートはどこへ行く? 小倉正史著作選集

2022年 2月 24日

アートはどこへいく?_書影アートはどこへ行く?
小倉正史著作選集
『小倉正史著作選集』編集委員会(編)

判型:A5判上製
頁数:334頁
定価:4500円+税
ISBN:978-4-8010-0631-7 C0070
装幀:太田琴美
3月上旬頃発売!

▶︎試し読み◀︎▶︎直接のご注文はこちらへ◀︎

不屈の批評
混迷する時代の中で、アーティストに何ができるのか。アートに何の意味があるのか。私たちはいかにアートと向き合い、そこから何を受け取るべきなのか。
時代状況に迎合することなく、アート、そして社会のあり方を鋭く問い続けた孤高のアナキスト―批評家の軌跡。

Read the rest of this entry »

 

2月の新刊:言語の中動態、思考の中動態

2022年 2月 24日

書影_言語の中動態言語の中動態、思考の中動態
小野文・粂田文(編)

判型:四六判上製
頁数:257頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0629-4 C0080
装幀:宗利淳一
2月下旬頃発売!

試し読み◀/▶直接のご注文はこちらへ◀︎

中動態のひらく視座
言語と主体と認識の枠組みをゆさぶり、思索を誘発してやまない概念、「中動態」――近年、再注目されるこの異質な概念をめぐって、言語、心理、哲学、思想、文学、芸術の観点から迫り、中動態概念の軌道と圏域を見極めようとする意欲的な試み。

Read the rest of this entry »

 

2月の新刊:ローリーの『シンシア』——悲しみを吸う蜜蜂

2022年 2月 15日

シンシア鮭ローリーの『シンシア』
悲しみを吸う蜜蜂
櫻井正一郎(著)

判型:A5判上製
頁数:340頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0620-1 C0098
装幀:齋藤久美子
2月下旬頃発売!

試し読み◀/▶直接のご注文はこちらへ◀︎

女王への別れと愛。
16世紀イギリスの高名な武人にして詩人のウォルター・ローリーがエリザベスⅠ世(=シンシア)の寵愛をうけ、突然それを失った苦悩を、ロンドン塔収監の失意のなかで、女王への賛美、諷刺、悲哀を織りまぜ昇華させた中篇詩『シンシア』。その詳細な評釈。

Read the rest of this entry »

 

2月の新刊:燃やされた現ナマ《フィクションのエル・ドラード》

2022年 2月 14日

燃やされた現ナマ 書影燃やされた現ナマ
《フィクションのエル・ドラード》
リカルド・ピグリア(著)
大西亮(訳)

判型:四六判上製
頁数:239頁
定価:2400円+税
ISBN:978-4-8010-0622-5 C0397
装幀:宗利淳一
2月下旬頃発売!


試し読み◀/▶直接のご注文はこちらへ◀︎

逃走のレクイエム
ジャーナリズム、警察、精神医学、内的独白など、さまざまな〈声〉を巧みに織り交ぜた本作の語りは、この小説における最大の魅力のひとつだ。
——フアン・ガブリエル・バスケス 

1965年のブエノスアイレス郊外、命知らずの4人の若者たちが現金輸送車を襲撃するという無謀な計画を立てた。まんまと大金の《現ナマ》をせしめた強盗団は警察からの逃走をはかり、アパートの一室に立てこもる。籠城作戦のすえに彼らが取った行動とは……?
幼年時代の思い出、娼婦たちとの出会い、獄中生活、セックスとドラッグへの耽溺など、強盗団のメンバーたちそれぞれの過去をフラッシュバックの手法で描き出し、《社会を震撼させた衝撃的事件》をフィクションの力で描き出した傑作。

Read the rest of this entry »

 

2月の新刊:メトロの民族学者《人類学の転回》

2022年 2月 14日

メトロの民族学者 書影 メトロの民族学者
《人類学の転回》
マルク・オジェ(著)
藤岡俊博(訳)

判型:四六判上製
頁数:147頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0632-4 C0010
装幀:宗利淳一
2月下旬頃発売!


▶直接のご注文はこちらへ◀︎

《人類学の場》としての地下鉄
日々なにげなく通り過ぎる地下鉄はいかなる場=空間なのか? 
文豪や政治家の名前、そしてかつての戦場……
駅名は集合的記憶を支え、日常を行き交う私たちの個人の記憶のよすがとなる。
車内の様子や駅の情景、人々の動きの具体例をさまざまに取り上げ、パリのメトロを契約的かつ経済的な空間として読み解く。

Read the rest of this entry »

 

2月の新刊:リベラルアーツと外国語

2022年 1月 27日

リベラルアーツと外国語 書影リベラルアーツと外国語
石井洋二郎(編)

判型:四六判並製
頁数:283頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0626-3 C0010
装幀:滝澤和子
2月中旬頃発売!

試し読み◀/▶直接のご注文はこちらへ◀︎

「役に立つ外国語」から、「他者理解の想像力」へ――
外国語教育はなぜ必要なのか? 言語教育にたずさわる3名によるシンポジウムと、9名による識者の論考から考える。コミュニケーションのための外国語から、リベラルアーツとしての外国語に至るための第一歩。前著『21世紀のリベラルアーツ』につづく、「創造的リベラルアーツ」の第2弾。

Read the rest of this entry »

 

2月の新刊:人文学のレッスン——文学・芸術・歴史

2022年 1月 27日

人文学のレッスン 書影 人文学のレッスン
文学・芸術・歴史
小森謙一郎・戸塚学・北村紗衣(編)

判型:四六判並製
頁数:316頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-00605-8 C0010
装幀:滝澤和子
2月中旬頃発売!

試し読み◀/▶直接のご注文はこちらへ◀︎

人文学への招待
小説はどう読めばよい? シェイクスピア劇の異性装? フロイト先生の記憶違い? 
人文学を代表する「文学」「芸術」「歴史」の3つのパートを具体的に学びながら、考える基礎が身につく12のレッスン。学びが広がる「読書案内」付。

《本書はこんな人におすすめです》
• 人文系の大学ではどんな勉強をしているの?
• 人文系の学部進学に興味があるけど……
• 人文学部で勉強してるけど、研究テーマをみつけたい
• 人文学の最新の授業をうけてみたい

Read the rest of this entry »

 

2月の新刊:乾いた人びと《ブラジル現代文学コレクション》

2022年 1月 26日

乾いた人びと_書影乾いた人びと
《ブラジル現代文学コレクション》
グラシリアノ・ハーモス(著)
高橋都彦(訳)

判型:四六判上製
頁数:173頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0623-2 C0397
装幀:宗利淳一
2月上旬発売!

▶︎直接のご注文はこちらへ◀︎

ブラジル独立200周年記念!
搾取に喘ぐ牛飼いとその一家は、干魃により土地を追われ、焼けつくような太陽のもと、荒野へと歩みを進めるのだが……。沈黙の世界に住まう登場人物たちの孤独と渇きを巧みに描き出す、ブラジル・モデルニズモを代表する作家の心理小説。

Read the rest of this entry »

 

1月の新刊:深淵〈最後の王国3〉《パスカル・キニャール・コレクション》

2022年 1月 20日

深淵書影深淵〈最後の王国3〉
《パスカル・キニャール・コレクション》
パスカル・キニャール(著)
村中由美子(訳)

判型:四六判上製
頁数:280頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0232-6 C0397
装幀:滝澤和子
1月下旬頃発売!

▶︎直接のご注文はこちらへ◀︎

悠久としての、深淵としての時間
時には、過去/現在/未来はなく、失われた/差し迫った時しかない。時間=深淵という命題をめぐり、音楽や神話、古代史さらには自然科学のあわいを飛び回り、引き裂かれた「時」を考察する。

Read the rest of this entry »

 

1月の新刊:曖昧の七つの型《記号学的実践叢書》

2022年 1月 13日

曖昧の七つの型書影曖昧の七つの型
《記号学的実践叢書》
ウィリアム・エンプソン(著)
岩崎宗治(訳)

判型:A5判上製
頁数:576頁
定価:8000円+税
ISBN:978-4-8010-0613-3 C0098
装幀:中山銀士
1月下旬頃発売!

試し読み◀/▶直接のご注文はこちらへ◀︎

詩の美しさは〈曖昧〉にある。
ウィリアム・エンプソンは、詩の美しさとは、その言葉の音調の美しさや、
雰囲気の霊妙さにあるのではないと断言し、詩を構成する語が、
同時にいくつかの意味を持つ多義性にあると主張し、これを〈曖昧〉とよんだ。
彼は詩の言葉の〈曖昧〉を、意味の重なり方の複雑さに従って七つの型に分類し、
チョーサー、シェイクスピア、ポープ、キーツ、シェリー、エリットら、
古今の英詩を仔細に分析した。言語分析批評の確立であった。
エンプソンのこの〈曖昧〉の概念とその分析手法は、ニュー・クリティシズムを生み、
さらにその後の文学批評の流れの中でも強い支持を失うことはなかった。

Read the rest of this entry »

 

12月の新刊:ストーリーとディスコース——小説と映画における物語構造《記号学的実践叢書》

2021年 12月 29日

ストーリーとディスコース書影ストーリーとディスコース
小説と映画における物語構造
《記号学的実践叢書》
シーモア・チャットマン(著)
玉井暲(訳)

判型:A5判上製
頁数:408頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0461-0 C0098
装幀:中山銀士
絶賛発売中!


試し読み◀/▶直接のご注文はこちらへ◀︎

ストーリー対ディスコースという二分法から派生する諸問題
プロップ、バフチン、バルト、ジュネット、ブレモン、トドロフ、ブースをはじめとした、これまでの物語論の卓見を巧みに統合しながら、漫画や映画をふくむ豊富な事例を鮮やかに分析した、いまや英米圏における物語論の古典、待望の翻訳。

Read the rest of this entry »

 

12月の新刊:花裂ける、廃絵逆めぐり《福山知佐子画集》

2021年 12月 27日

花裂ける書影花裂ける、廃絵逆めぐり
《福山知佐子画集》
福山知佐子(著)

判型:B5判上製
頁数:192頁(内カラー48頁)
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0598-3 C0070
装幀:coppice
絶賛発売中!

▶直接のご注文はこちらへ◀︎


花とは何か? 花は、生けるものが世界に向けてかくも開かれてあるところ、生けるものが我を忘れているところにある。 ――ジョルジョ・アガンベン
巻頭文「花――福山知佐子の絵画のために」より

枯れゆくチューリップ、しなだれ、衰微するアネモネ…。枯れながら命を終えてゆく植物たち、そしてそこに潜む生命の循環を描いた、鉛筆による素描、水彩、銀箔膠絵。20年以上にわたり、花開き、枯れ、朽ちはてる草花を描き続けた画家の集大成。

テクスト寄稿=ジョルジョ・アガンベン、水沢勉、鵜飼哲、鈴木創士

こちらの特設サイトもご覧ください

*一部のネット書店では、間違った定価で販売されていますので、ご注意ください。

Read the rest of this entry »

 

12月の新刊:コロナ禍と体験型イベント《大手前大学比較文化研究叢書17》

2021年 12月 23日

コロナ禍_書影コロナ禍と体験型イベント
《大手前大学比較文化研究叢書17》
石毛弓(編)

判型:A5判上製
頁数:218頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0618-8 C0376
装幀:宗利淳一
1月上旬頃発売!

▶直接のご注文はこちらへ◀︎


不要不急の祝祭空間
2020年から続くコロナ禍によって、演劇やライブ、美術館、展示即売会、スポーツ観戦といった「体験型イベント」は、どのように被害を被り、耐え忍び、また変わりつつあるのか。その現状をつぶさに追いかける経過報告集。

Read the rest of this entry »

 

12月の新刊:狩野友信——最後の奥絵師、幕末・明治を生きる

2021年 12月 23日

狩野友信書影狩野友信
最後の奥絵師、幕末・明治を生きる
山田久美子(著)

判型:A5判上製
頁数:296頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0611-9 C0070
装幀:齋藤久美子
1月上旬頃発売!

試し読み◀︎▶直接のご注文はこちらへ◀︎

狩野派ー再発見。
<本書は、狩野派という日本で最長、最大、最高位の画派が、近代にどのように終焉を迎えたのかを、狩野友信という奥絵師の当主クラスの人物の生涯から映し出した秀逸な伝記である。>「序文」佐藤道信(東京芸術大学教授)より。

Read the rest of this entry »

 

12月の新刊:一九二二年を読む——モダンの現場に戻って

2021年 12月 23日

1922年を読む書影一九二二年を読む
モダンの現場に戻って
マイケル・ノース(著)
中村亨(訳)

判型:A5判上製
頁数:448頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0600-3 C0098
装幀:滝澤和子
1月上旬頃発売!

試し読み◀/▶直接のご注文はこちらへ◀︎


モダニズム文学の代表作『ユリシーズ』、『荒地』の誕生から100年
1922年に焦点をあて、ジョイス、エリオット、ウィトゲンシュタイン、フロイト、ヴァージニア・ウルフ、マリノフスキー、ガートルード・スタイン、リップマン、そしてチャップリンらの著作をとおして、モダニズム文学が政治、経済、社会、文化の事象といかにかかわったかを包括的に読み解く。

Read the rest of this entry »

 

12月の新刊:地獄の裏切り者《フィクションの楽しみ》

2021年 12月 20日

地獄の裏切り者地獄の裏切り者
《フィクションの楽しみ》
パーヴェル・ペッペルシテイン(著)
岩本和久(訳)

判型:四六判上製
頁数:217頁
定価:2200円+税
ISBN:978-4-8010-0587-7 C0097
装幀:宗利純一
1月上旬頃発売!

試し読み◀/▶直接のご注文はこちらへ◀︎


オーガズム、ドラッグのまどろみ、妄想の幸せ、宇宙主義
冷戦時代、ソ連の全住民を瞬時に天国の救済へと送る〈音響麻酔兵器〉がアメリカで開発され……平和な最終兵器をめぐる応酬をコミカルに描く表題作ほか、モスクワ・コンセプチュアリズムのアーティストにして小説家による、性愛の快楽と宇宙の虚無を讃え、忙しない資本主義社会を忘れて赤子の眠りに還る、優しいロシア・ポストモダン短編小説七編。

Read the rest of this entry »

 

12月の新刊:シャアバの子供《叢書エル・アトラス》

2021年 12月 19日

書影_シャアバの子供シャアバの子供
《叢書エル・アトラス》
アズーズ・ベガーグ(著)
下境真由美(訳)

判型:四六判上製
頁数:277頁
定価:2,800円+税
ISBN:978-4-8010-0246-3 C0397
装幀:宗利淳一
1月上旬頃発売!

▶直接のご注文はこちらへ◀︎


〈ブール文学〉の代表作
〈すべて万全だ。裸で出かけてなどいなかった。シャアバの子供たちと学校に向かう道を歩き続けることができる〉

かつてフランスのリヨン郊外にあったスラム街《シャアバ》。幼少時にマグレブから移住してきた少年は、貧困な家庭から勉学によって立身出生し、大臣にまで登りつめ作家となった……作家自身が体験した青春時代を描きだした代表作。

Read the rest of this entry »