12月の新刊:経営者 柳宗悦

2021年 12月 19日

柳宗悦_書影経営者 柳宗悦
長井誠(著)

判型:四六判上製
頁数:260頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0610-2 C0034
装幀:山崎登
1月上旬頃発売!

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民芸運動を支えた組織運営と実践
いまなお注目を集める民芸運動を起こした柳宗悦。その「経営」的手腕に着目し、残された四千七百通もの書簡の分析を軸に、梅棹忠夫との比較や富山県での活躍を通じて、民芸運動の空間的・地理的拡大を支えた組織運営を明らかにする!

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12月の新刊:パラタクシス詩学《水声文庫》

2021年 12月 19日

書影_パラタクシス詩学パラタクシス詩学
《水声文庫》
野村喜和夫+杉中昌樹(著)

判型:四六判上製
頁数:283頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0617-1 C0092
装幀:宗利淳一
12月下旬頃発売!

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詩と詩論の往復書簡
パラタクシス、中間休止、ルサンブランス、メシア、黙示録、トランジット、メタファー、世界/セカイ……批評家が概念を打ち出し、詩人が詩作で応答する。創作行為の逆転現象を経て、互いの言葉はゆらぎ、思考の振幅は増し、共鳴・反転ののち、主体から解き放たれた言語のプラズマ状態へと誘う、スリリングな往復書簡。

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12月の新刊:スペインの歴史的現実

2021年 12月 16日

スペインの歴史的現実スペインの歴史的現実
アメリコ・カストロ(著)
本田誠二(訳)

判型:A5判上製
頁数:628頁+別丁8頁
定価:8000円+税
ISBN:978-4-8010-0614-0 C0022
装幀:齋藤久美子
1月上旬頃発売!

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失われたスペイン人の〈生の住処〉を探して
スペイン民族のアイデンティティの起源を、13世紀初頭における三つの血統――キリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ人――の間の共存と緊張関係のなかに求め、ヨーロッパ人とは異質のスペイン人の血統主義の様相と、サンティアゴ信仰の実相をも明らかにする。
異色の文学的手法でスペイン史の根源に迫った前著『歴史のなかのスペイン』の巻き起こした賛否両論に応え、歴史学に特化したアプローチによる、文芸批評家=歴史学者アメリコ・カストロ畢生の大著。

《いつの日か、スペイン人が自らの硬直化した、しばしば大仰に見せつける人格主義――もはや役立たずの生粋主義と帝国主義の置き土産である――の代わりに、真正なるスペイン的生という名の木の三つの枝に生る、偉大で豊穣なる果実のすべてに、鷹揚に身を委ねるという決心をする日が来るであろう。真正なるスペイン的生とは、自らの過去を否認することなくそのままの姿で認め、そこにスペイン的な精力を注ぎながら、行動や思想や生的表現における三者(キリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ人)における創造性と開かれた可能性をもつすべてを評価する、というものである。》(本文より)

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12月の新刊:存在の冒険――ボードレールの詩学

2021年 12月 16日

存在の冒険_書影存在の冒険
ボードレールの詩学
小林康夫

判型:四六判上製
頁数:245頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0616-4 C0098
装幀:齋藤久美子
1月上旬頃発売!

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乏しき時代の《現代性》
ボードレールの詩のひとつひとつに深く刻み込まれた〈傷〉を手がかりに、『悪の華』から『パリの憂愁』に至る詩人の冒険を、存在という観点から剔抉する。

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12月の新刊:美学のプラクティス

2021年 12月 9日

美学のプラクティス_書影美学のプラクティス
星野太(著)

判型:四六判上製
頁数:232頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0615-7 C0010
装幀:宇平剛史
1月上旬頃発売!
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美学、この不純なる領域
たえず懐疑的な視線にさらされ、「居心地の悪さ」を指摘されてきた学問領域、美学……。「崇高」「関係」「生命」という3つのテーマをめぐって、抽象と具体のあいだで宙吊りにされてきた美学の営為を問い直す、ひとつの実践の記録。美・芸術・感性を越境する批判的思考のきらめきが、いまここに。

***

美と崇高――これら二つはたがいに相補的な美的範疇であるとされながら、崇高は最終的に他者への共感を呼び覚ますものとして(バーク)、あるいは理性への尊敬を目覚めさせるものとして(カント)、いずれも道徳的な範疇へとすり替えられてしまう。しかし、そこでひそかに隠されているのは、それでも人はその対象に惹きつけられてしまうという、ある種の疚しさではないか。
重要なのは、魅惑と拒絶が入り交じる、その曖昧で仄暗い感情から目を背けないことだ。その感情を抑圧しつづけるかぎり、人はカタストロフによる崩壊を埋めあわせるための、偽の紐帯に屈することをまぬがれない。ばらばらになった人々に連帯を呼びかける「美しい」言葉には、真摯なものといかがわしいものとがある。自然と人為の別を問わず、そうしたカタストロフのあとに、後者のたぐいの言葉がかわるがわる考案されていくさまを、われわれはこれまで何度も目にしてきたではないか。(「カタストロフと崇高」より)


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12月の新刊:ダンスの起源《パスカル・キニャール・コレクション》

2021年 12月 9日

quignard_danceダンスの起源
《パスカル・キニャール・コレクション》
パスカル・キニャール(著)
桑田光平+堀切克洋+パトリック・ドゥヴォス(訳)

判型:四六判上製
頁数:225頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0231-9 C0397
装幀:滝澤和子
1月上旬頃発売!

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失われたダンスを求めて
『ギリシャ神話の「メディア」をもとに、暗黒舞踏から、誕生以前の身体のダンスまで遡る。ゴンクール賞作家であり、数々の戯曲を手がけるキニャールによる、闇の舞踊論。

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11月の新刊:ソヴィエト宮殿——建設計画の誕生から頓挫まで

2021年 11月 19日

ソヴィエト宮殿ソヴィエト宮殿
建設計画の誕生から頓挫まで
鈴木佑也(著)

判型:A5判上製
頁数:444頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0567-9 C0070
装幀:宗利淳一
11月下旬頃発売!

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全体主義国家における、一つのプロジェクトの死
ソヴィエト連邦の国家理念の象徴として期待された巨大建築プロジェクト・ソヴィエト宮殿。
内外の建築家を結集して競技設計を重ねたものの、様々な困難と状況の変化を経て、基礎工事の段階で破棄されることになる。
国家を挙げた一大建築計画はなぜ幻に終わったのか。膨大なアーカイブ資料の調査にもとづき、建築潮流の変化や〈レーニン〉から〈スターリン〉への転換のみでは説き明かせない、プロジェクトが誕生から消滅に至る過程を丹念に辿る。
競技設計に提出された60名を超える建築家たちによる設計プランを収録。

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11月の新刊:ピランデッロ戯曲集 Ⅰ

2021年 11月 17日

ピランデッロピランデッロ戯曲集 Ⅰ
役割ごっこ/作者を探す六人の登場人物
斎藤泰弘(編訳)

判型:A5判上製
頁数:288頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0609-6 C0374
装幀:宗利淳一
11月下旬発売!

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われわれは作者を探して、ここまでやってきたのですが。

世界大戦の破壊と殺戮の中で、現代演劇を切り開いた20世紀イタリアの劇作家ピランデッロ。ベルエポック期の市民劇を極限まで推し進めたグロテスク劇の傑作『役割ごっこ』、自分たちの人生のドラマを上演しようと異常な一家が訪ねてくる『作者を探す六人の登場人物』を収録。

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11月の新刊:鏡のある館

2021年 11月 17日

鏡のある館鏡のある館
アントニオ・ムニョス・モリナ(著)
大河内健次(訳)

判型:四六判上製
頁数:410頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0603-4 C0098
装幀:齋藤久美子
11月下旬発売!

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灰になった原稿を求めて
過去・現在・未来の物語が反射し合い、ひとつの殺人事件の真相が浮かび上がる実験的推理小説。フランコ政権下の1969年、左翼思想を持った大学院生で作家志望のミナヤは、27年世代の幻の詩人ハシント・ソラナの散逸した作品の調査を行い、博士論文にすることを思いつくのだが……。

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11月の新刊:ドストエフスキーとの対話

2021年 11月 17日

ドストエフスキーとの対話ドストエフスキーとの対話
井桁貞義+伊東一郎(編)

判型:A5判上製
頁数:408頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0607-2 C0097
装幀:西山孝司
11月下旬頃発売!

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ドストエフスキーは常に新しい
急激な西欧化の矛盾に直面する19世紀ロシアで、ドストエフスキーはどのように書いたのか。
同じく近代化を遂げた明治・大正期の日本で、ドストエフスキーはどのように読者の心をとらえ、そして21世紀にいたるまで読みつがれ、研究されてきたのか。
本年で生誕200年を迎えた作家を13名の執筆者が様々な角度から論じる。


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11月の新刊:三島由紀夫小百科

2021年 11月 8日

三島由紀夫小百科=カバー.indd三島由紀夫小百科
井上隆史、久保田裕子、田尻芳樹、福田大輔、山中剛史(編)
高沼利樹、藤田佑、鈴木ふさ子、佐藤秀明、梶尾文武、中元さおり、柳瀬善治、九内悠水子、有元伸子、田村景子、木谷真紀子、スティーヴン・ドッド、ダミアン・フラナガン、イルメラ・日地谷=キルシュネライト、レベッカ・マック、トマ・ガルサン、郭勇、南相旭、杉山欣也、三輪太郎、J・キース・ヴィンセント、奥畑豊、マイケル・K・ボーダッシュ、浜崎洋介、小松靖彦、村上克尚、武内佳代、山内由紀人、縄田雄二、エリック・ローラン(著)

判型:A5判上製
頁数:474頁
定価:7000円+税
ISBN:978-4-8010-0601-0 C0095
装幀:宗利淳一
人形制作・写真:石塚公昭
11月25日発売!

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黙示録の時代を生きるために

没後半世紀を経てますます詳らかになる三島由紀夫の人生、文学、思想、創造力、洞察力、後世への影響力と予言、さらには来るべき時代を根底から揺さぶる衝撃、未来への警鐘。
日に日に昏迷を深める現代世界を鋭く剔抉し、人類の明日を眩く照射する、三島文学が斬り拓く曠然たる沃野を今こそ見晴るかす。

秘蔵資料をふくむ豊富な写真・図版とともに作家の生涯を鳥瞰する[第Ⅰ部 略伝]
主要作品の概要と発表時の反響、今日そして今後の研究を整理する[第Ⅱ部 主要作品事典]
国内外における受容の状況と作家・作品研究の主要著作を解説する[第Ⅲ部 研究史・受容史]
新時代の三島研究に拓かれた豊饒なる可能性を論点ごとに展望する[第Ⅳ部 三島論の新潮流]


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11月の新刊:魔術的音楽のために――魂の宿す声、音に宿る神秘

2021年 11月 1日

魔術的音楽のために_書影魔術的音楽のために
魂の宿す声、音に宿る神秘
滑川英達(著)

判型:四六判上製
頁数:164頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0608-9 C0073
装幀:齋藤久美子
11月下旬頃発売!

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音楽゠肉体の形而上化
前近代における音楽の重要性を明らかにし、近代が抑圧した魔術的世界を呼び覚ます。
《宗教に対する忌避の感情、近代の「信念」は、同時に何かしらの聖なるものとしか呼びようのない事象への畏怖に対する、忘却という形をとった妄執を、その背景に持っています。
 現実というカオスと、これをコスモスと認識することなしには成立しない人間の「知覚」、そしてこの認識゠知覚を基礎とするカッコつきの「現実」。
 カオスとしての現実と、通常僕らが現実と呼んでいるもの、という二つの領域を繋ぎ止めているのが、宗教であり、音楽であると言えるのかもしれません。》
(本文より)
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11月の新刊:ハンス・ベルメール——身体イメージの解剖学

2021年 10月 20日

ハンス・ベルメール書影ハンス・ベルメール
身体イメージの解剖学
松岡佳世(著)

判型:A5判上製
頁数:338頁
定価:4500円+税
ISBN:978-4-8010-0606-5 C0070
装幀:Gaspard Lenski
11月中旬頃発売!

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〈交換可能〉な身体
ダダ・シュルレアリスムの運動を背景にしながらも、独自の芸術を探求し続けたハンス・ベルメール。人形のみならず版画・彫刻・デカルコマニーなど多様なメディアを通して取り組んだ「身体のイメージ」はいかなるものか? 
初期の人形写真、同時代作家との協働を通じて、制作者も含んだ身体の想像力の問題へと接続する制作・理論の両面を、「交換可能性」という視点から包括的に論じる。

《本書は人形制作も含め、ベルメールが最も旺盛な制作活動を見せた1930年代から60年代に焦点をあてて考察するものであり、その制作活動を網羅することや芸術家の生涯を概観することを目的とはしていない。人形制作を起点として定めることから始め、その後も様々な表現媒体に関わりながら一貫して「身体イメージ」に取り組み続けたベルメールの制作実践を、そこに底流していると思われるひとつの観点から記述してみようという試みである。》(「はじめに」より)

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10月の新刊:宮川淳とともに《水声文庫》

2021年 10月 14日

宮川淳とともに=カバー.indd宮川淳とともに
《水声文庫》
吉田喜重+小林康夫+西澤栄美子(著)

判型:四六判上製
頁数:164頁
定価:1500円+税
ISBN:978-4-8010-0604-1 C0070
装幀:宗利淳一
10月下旬頃発売!

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思い出の余白に
学生時代の宮川淳(みやかわあつし)と誰よりも親しかったのちの映画監督・吉田喜重が宮川との思い出を語ったインタビューと、哲学者・小林康夫が宮川、吉田の二人を戦後思想史のなかに位置づけるテクストを収録。薄明のなかから、宮川淳の後ろ姿が鮮やかに浮かび上がる。
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10月の新刊:フローベール 文学と〈現代性〉の行方

2021年 10月 14日

書影_フローベールフローベール 文学と〈現代性〉の行方
松澤和宏+小倉孝誠(編)

判型:A5判上製
頁数:399頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0602-7 C0098
装幀:宗利淳一
10月下旬頃発売!

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生誕200年記念!

現代文学の端緒を開いたフローベール。同時代への徹底した不信から文学への信を鍛え上げた作家の彫心鏤骨の作品世界は、膨大な書簡や草稿とともに、常に現代作家を虜にし、文学批評・研究の試金石となってきた。同時代を鋭く見抜き、未来の読者を待望するフローベールへ、既成の作家像を超えて迫る19のアプローチ!

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10月の新刊:恋愛のディスクール――セミナーと未刊テクスト《記号学的実践叢書》

2021年 10月 13日

恋愛のディスクール恋愛のディスクール
セミナーと未刊テクスト
《記号学的実践叢書》
ロラン・バルト (著)
桑田光平・桑名真吾・鈴木亘・須藤健太郎・内藤真奈・平田周・本田貴久・宮脇永吏(訳)

判型:A5判上製
頁数:562頁
定価:8000円+税
ISBN:978-4-8010-489-4 C0098
装幀:中山銀士
10月下旬頃発売!


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バルトの思考の生成過程がここに!
大学の官僚主義や順応主義を逃れ、フランス思想に大きな影響を与えてきた、コスモポリタン的な教育機関である高等研究実習院で、1974年から1976年の2年間にわたって開講された「恋愛のディスクール」に関するセミナーの記録。
当初100あったフィギュールは80に縮減され『恋愛のディスクール・断章』として刊行されているが、2年間のセミナーと未刊テクストからなる本書では、バルトが展開した知的な作業の全体をまるごと見ることができ、バルトの創造の舞台裏が、講義から書物へ、口述から筆記への移行だけでなく、草稿からテクストへの変容の道筋が明らかとなる。

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10月の新刊:午前四時のブルー/Ⅳ いま、夜が明ける

2021年 9月 28日

四時のブルー4 書影午前四時のブルー
Ⅳ いま、夜が明ける
小林康夫(責任編集)

判型:A5判並製
頁数:128頁
定価:1500円+税
ISBN:978-4-8010-0344-6 C0370
装幀:Gaspard Lenski
10月上旬頃発売!

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水声社の新たな雑誌「午前四時のブルー」第Ⅳ巻、完結!
 本号では、音楽にまつわる特集として「いま、夜が明ける!――音楽の光」と題し、ソプラノ歌手・田中彩子さんとの対談をはじめ、指揮者・木許裕介さん、サクソフォン奏者・清水靖晃さんのテクスト、人気スタジオのエンジニア・オノ セイゲンさんなどのインタビューを掲載。
 巻頭は「スラッシュ」との邂逅を果たした詩人・吉増剛造さんの詩篇原稿を掲載。
執筆者=吉増剛造、田中彩子、木許裕介、髙山花子、齊藤颯人、オノ セイゲン、千種さつき、清水靖晃、イレーヌ・ボワゾベール、小林康夫
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9月の新刊:レトロの街

2021年 9月 24日

レトロの街_書影童話詩集 レトロの街
須田慎吾(著)

判型:四六判上製函入
頁数:230頁
定価:3200円+税
ISBN:978-4-8010-0589-1 C0092
装幀:西山孝司
9月下旬発売!

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詩と童話の統合を試みた文学的挑戦!
組曲を思わせる独自の形式、童話詩集。モザイク広場に集まる子どもたち、卵の中で空の飛び方を考えていた鳥族、夢を運ぶ南十字のシリウス、マカロン六番街を転がるまるめろ、そして玩具祭とオモチャ・オブ・ジ・イヤーの受賞式……口笛吹きの歌声からこだまする《レトロの街》の物語。
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9月の新刊:シュタイナー教育から“みふじ”の保育へ

2021年 9月 16日

シュタイナー教育からみふじの保育へ書影シュタイナー教育から“みふじ”の保育へ
高橋明男(著)

判型:四六判上製
頁数:240頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0597-6 C0037
装幀:齋藤久美子
9月下旬頃発売!

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那須みふじ幼稚園のあゆみ
日本で最初にシュタイナー教育をとりいれた那須みふじ幼稚園の45年をふりかえり、その地の環境・文化にシュタイナー教育がどのように作用していくのか、そしてこれからの幼児教育のあり方を、教諭へのインタビュー、年間行事、日々のカリキュラム等をとおして考察する。
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9月の新刊:その夏は忘れない

2021年 9月 16日

その夏ジャケ_入稿その夏は忘れない
ジャン・ペロル(著)
末松壽(訳)

判型:四六判上製
頁数:384頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0583-9 C097
装幀:齋藤久美子
9月下旬頃発売!

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混迷の時代の中、少年は〈生〉をつかむ
友情と別れ、性のめざめ、そして詩との出会い――
第二次世界大戦末期のフランスを舞台に、歴史の波に翻弄され、時代の狂気にのみこまれながらも懸命に生きる少年ジャノの成長を細やかに描く。
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