6月の新刊:Anais Nin’s Paris Revisited/Le Paris d’Anais Nin revisité(『アナイス・ニンのパリ、ニューヨーク』英・仏語版)

2021年 7月 1日

ニンのパリ再訪Anais Nin’s Paris Revisited
/Le Paris d’Anais Nin revisité

矢口裕子(著)
Brendan Le Roux(訳)

判型:A5判上製
頁数:フルカラー144頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0579-2 C0080
装幀:滝澤和子
6月下旬発売!

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『アナイス・ニンのパリ、ニューヨーク』の著者が「パリ編」に2章を加筆し、「アナイス・ニンのパリ再訪」として、英語、フランス語で刊行した対訳本。著者撮影の写真を多数掲載。ニンが生まれ、暮したヌイィ、ルヴシエンヌ、そしてパリでのヘンリー・ミラー、アントナン・アルトー、ロレンス・ダレルらとの交遊の地をたどるエッセイ。
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6月の新刊:物語と日常

2021年 6月 28日

物語と日常物語と日常
二本の映画と二つの物語作家の動機による四つの断章
《水声文庫》
淺沼圭司(著)

判型:四六判上製
頁数:233頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0575-4 C0095
装幀:宗利淳一
6月下旬頃発売!

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日常、このありきたりで、わかりきった、しかしまた、その正体をとらえがたいもの
非日常が日常化していくコロナ禍の今。日常が加速度的に崩壊してゆくタール・ベラの『トリノの馬』、あるがままの日常をえがいたアキ・カウリスマキの『ル・アーヴル』、そして宮部みゆきの「杉本三郎シリーズ」などを読み解き「日常」とはなにかという問題を美学的視点から考察する。
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6月の新刊:アフリカからアートを売り込む――企業×研究

2021年 6月 23日

アフリカからアートを売り込むアフリカからアートを売り込む
企業×研究
柳沢史明・緒方しらべ(編)

判型:A5判並製
頁数:224頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0582-2 C0070
装幀:安藤次朗
6月下旬頃発売!

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アフリカのアート、いかがですか?
アフリカにおいて、アートはどのような意味を持ち、それはどのように日本へ伝えられてきたのだろうか 。「アフリカからアートを売り込む」人びとの経験と研究から、アートが紡ぐ人びとのつながりを詳らかにし、西洋中心的な美術観を問いなおす。企業と研究におけるそれぞれの視点から多角的に描き出す、アフリカのアートへの招待。
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6月の新刊:中村真一郎手帖16

2021年 6月 23日

書影_中村16中村真一郎手帖16
中村真一郎の会(編)

判型:A5判並製
頁数:160頁
定価:1500円+税
ISBN:978-4-8010-0572-3 C0091
装幀:齋藤久美子
6月下旬頃発売!

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戦後文学の旗手・中村真一郎の業績を顕彰する研究・活動を続けている〈中村真一郎の会〉の機関誌第16号。本号では,特集1〈中村真一郎と三島由紀夫〉と題して,長大な小説を構想し,創作に打ち込んだ二人の交錯に迫る。また,膨大な中村作品から,これぞという一冊を9名が紹介する,特集2〈中村真一郎,この一冊〉を掲載! 中村文学への格好の手引き。
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6月の新刊:煉瓦と瓦《セガレン著作集⑧》

2021年 6月 17日

セガレン8煉瓦と瓦
《セガレン著作集》第8巻
ヴィクトル・セガレン(著)
渡辺諒(訳)

判型:A5判並製函入
頁数:345頁
定価:5500円+税
ISBN:978-4-8010-0577-8 C0097
装幀:菊地信義
6月下旬頃発売!

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《セガレン著作集》全8巻完結!


詩想の奔流,書法の胎動
中国奥地へと向かう日々――黄土は瞬き,水面は渦巻き,彫像は語らい,寺院は天を突く。たえず顕現するヴィジョンは後年の傑作の種となり,携えたノートは未だ見ぬ散文を鍛えあげるアトリエとなる。現実と想像,認識と感覚,瞬間と持続が混淆する旅日記。
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6月の新刊:ゴーガンを讃えて/異教の思考《セガレン著作集②》

2021年 6月 17日

セガレン2ゴーガンを讃えて/異教の思考
《セガレン著作集》第2巻
ヴィクトル・セガレン(著)
丹治恆次郎・木下誠(訳)

判型:A5判並製函入
頁数:622頁
定価:10000円+税
ISBN:978-4-8010-0576-1 C0098
装幀:菊地信義
6月下旬頃発売!

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《セガレン著作集》全8巻完結!


エグゾティスムの転位
架空のマオリ人が文明人を論難する哲学的対話『異教の思考』,偉大な芸術家の運命を描いた小伝『ゴーガンを讃えて』,芸術家が世を導く創世譚『快楽の師』など,若きセガレンがゴーガンの遺作に触発され独自のエグゾティスムを開花させた作品(小説,評論,旅日記)を収録。
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6月の新刊:こぼれ話,物語,笑い話 他 《サド全集》第7巻

2021年 6月 15日

書影_サド7こぼれ話,物語,笑い話 他
《サド全集》第7巻
ドナシアン・アルフォンス・フランソワ・ド・サド(著)
橋本到・太原孝英(訳)

判型:A5判上製函入
頁数:415頁(+別丁図版2頁)
定価:6500円+税
ISBN:978-4-89176-880-5 C0397
装幀:中山銀士
6月下旬発売!

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抱腹絶倒の艶笑譚!!
間抜けな夫,猫かぶる妻,初心な娘,男装の麗人,非道な山師,猥らな司祭,杓子定規な裁判官,そして幽霊,悪魔まで……凝り固まった掟をからかい,陽気なエロティシズムとユーモア溢れる逸話集。未訳の傑作『慰みものにされた法院長』をはじめ,本邦初訳を多数収録!
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6月の新刊:バフチン、生涯を語る

2021年 6月 15日

バフチン、生涯を語るバフチン、生涯を語る
M・バフチン+V・ドゥヴァーキン(著)
佐々木寛(訳)

判型:四六判上製
頁数:447頁+モノクロ別丁32頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0500-6 C0098
装幀:宗利淳一
6月下旬発売!

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バフチンの唯一の〈回想録〉
20世紀最大の思想家の一人であり,21世紀にようやくその真価が明らかになりつつあるソビエト・ロシアの哲学者=文芸学者ミハイル・バフチン。晩年におこなった計13時間のインタビュー録音を,詳細な訳注付きで全訳!

回想録を書かなかったバフチンが,文芸学者ドゥヴァーキンを相手に,幼少期,ギムナジウム,大学時代から,ロシア革命,流刑,大粛清の時代を経た激動の半生と,同時代の学者,詩人,画家,音楽家たちの想い出を存分に語る,ソ連崩壊後にはじめて公刊が可能になった非公式のインタビュー。100名を超える関連人物への詳細な訳注を付す。
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6月の新刊:思考する芸術——非美学への手引き

2021年 6月 8日

書影 思考する芸術思考する芸術
非美学への手引き
アラン・バディウ(著)
坂口周輔(訳)

判型:四六判上製
頁数:296頁
定価:3200円+税
ISBN:978-4-8010-0578-5 C0010
装幀:Gaspard Lenski
6月25日頃発売!

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芸術はそれ自体が思考する。
芸術と哲学の関係はいかなるものなのか? 芸術を真理との関係から問い直し、ダンス、映画、演劇、散文、詩を例に作品でも作者でもなく出来事的な切断によって先導される《芸術的布置》の次元を見定める渾身の芸術論。

《「非美学」という言葉で私が意味するのは、哲学と芸術とのある関係である。それは芸術それ自体が諸真理の生産者であると提起するのであって、哲学のために芸術を一つの対象にしようとは少しも望んでいない。美学的思弁に抗して、非美学が記述するのは、いくつかの芸術作品の自律した実存によって生み出される厳密に哲学内的な諸効果である》(本書より)


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6月の新刊:ジョージ・オーウェル『一九八四年』を読む——ディストピアからポスト・トゥルースまで

2021年 5月 24日

1984ジョージ・オーウェル『一九八四年』を読む
ディストピアからポスト・トゥルースまで
《水声文庫》
秦邦生(編)

判型:四六判上製
頁数:314頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0574-7 C0098
装幀:宗利淳一
6月上旬発売!

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ディストピアに希望を探れ
文学という枠を越え出て、政治や社会のあり方、あるいは日常生活の襞にいたるまで、今やあらゆる領域へと越境し増殖を続ける『一九八四年』の世界。
動物、ジェンダー、情動、〈ポスト真実〉やポピュリズムといった多様な観点からの精読や、受容史やアダプテーションなど関連作品の分析を通してこの文学的事件の真価を問う、今と未来を生き延びるための『一九八四年』読解。

***

本論集はオーウェルの『一九八四年』を「古典」と「ディストピア」との交錯点で読みなおす試みである。……この小説を古典として読むとき、私たちは一方でその濃密なテクスト性に精読を施しつつ、他方ではそれが潜り抜けてきた受容史の錯綜を丁寧に解きほぐさねばならない。この小説をディストピアとして読むとき、私たちはそこに悪夢の世界を突き抜けるユートピア的批判精神の脈動を触知せねばならない。精読と歴史化の二重の作業によって、『一九八四年』を読みなおす現代的意義を再定義すること――これが本論集の狙いである。
(「序 『一九八四年』をあらためて読むために」より)

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6月の新刊:マホガニー――私の最期の時《フィクションの楽しみ》

2021年 5月 24日

マホガニーマホガニー
私の最期の時
《フィクションの楽しみ》
エドゥアール・グリッサン(著)
塚本昌則(訳)

判型:四六判上製
頁数:239頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-00487-7 C0097
装幀:宗利淳一
6月上旬頃発売!

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聴け、マホガニーの詩(うた)を
ある子どもの胎盤とともに植えられた一本の木。その根元には、成長し逃亡ののち銃殺された子どもが、埋葬される。無数の声なき声とともに生きたマホガニーが、新たな歴史を語りはじめる……。
フォークナーに多大な影響を受け、クレオール化という思想とも言える概念を生み出したカリブ海を代表する作家の、闘争/逃走の叙事詩。
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5月の新刊:わたしのパリ料理だより 

2021年 5月 21日

パリ料理だよりわたしのパリ料理だより
村上葉(著)

判型:46判上製
頁数:139頁
定価:1600円+税
ISBN:978-4-8010-0557-5 C0077
装幀:滝澤和子
5月下旬頃発売!

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マダムたちが愛してやまない、ほんとうのフランス料理
いつの時代でも人を魅了する料理がある。翻訳家であり料理教室を主宰する著者による、文学作品を逍遥しながらの、素朴でいて豊穣な昔ながらのフランス料理をめぐるエッセイ。
バルザック、メグレ警視、そしてプルーストまで。
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5月の新刊:受肉した絵画

2021年 5月 21日

受肉した絵画受肉した絵画
叢書《言語の政治》
ジョルジュ・ディディ=ユベルマン(著)
桑田光平・鈴木亘(訳)

判型:A5判上製
頁数:244頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0558-7 C0070
装幀:中山銀士(協力:金子暁仁)
5月25日頃発売!

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生きた絵画とは何か?
セザンヌも愛読したバルザックの短編小説『知られざる傑作』をもとに、色彩という観点から美術史や文学史、思想史を通して絵画の「生」を探究する絵画論。
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5月の新刊:ジャパノラマ――1970年以降の日本の現代アート

2021年 5月 20日

ジャパノラマジャパノラマ
1970年以降の日本の現代アート
長谷川祐子(編)

判型:A5変判並製
頁数:204頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0512-9 C0070
装幀:宗利淳一
5月下旬頃発売!

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1970年以降の日本現代アートの〈パノラマ〉
2017年にポンピドゥー・センター・メッスで開催された、「JAPANORAMA: NEW VISION ON ART SINCE 1970」展。〈群島〉(アーキペラゴ)というコンセプトのもと、6つのテーマを設定し、日本の現代視覚文化をパノラマとして描き出したこの展覧会は大きな反響を巻き起こした。
そのフランス語版カタログに多数の作品・展示写真を追加し、展覧会記録資料を大幅に増補した、待望の日本語版。全ページオールカラー。

* 本書の英語版『JAPANORAMA: NEW VISION ON ART SINCE 1970』を6月に発売予定。
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5月の新刊:革命の印刷術——ロシア構成主義・生産主義のグラフィック論

2021年 5月 19日

革命の印刷術革命の印刷術
ロシア構成主義、生産主義のグラフィック論
E・リシツキー+O・ブリーク+N・タラブーキン+V・ペルツォフ+G・クルツィス+V・ファヴォルスキー(著)
河村彩(編訳)

判型:四六判上製
頁数:258頁+カラー別丁8頁
定価:3200円+税
ISBN:978-4-8010-0566-2 C0070
装幀:宗利淳一
5月下旬頃発売!

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ロシア・デザインの理論
優れたデザインは印刷物資の不足を克服する!……ソ連の理想に賛同した芸術家と批評家たちは、純粋芸術を捨て、識字率の低いロシアの民衆に〈伝える〉ための実用的グラフィックデザインの方法を模索した。初期ソ連の傑出した印刷メディア論を集成。
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5月の新刊:パッサカリア《フィクションの楽しみ》

2021年 5月 19日

パッサカリア書影パッサカリア
《フィクションの楽しみ》
ロベール・パンジェ(著)
堀千晶(訳)

判型:四六判上製
頁数:160頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0570-9 C0097
装幀:宗利淳一
5月下旬頃発売!

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極北のヌーヴォー・ロマン
不可解な死をめぐって展開する謎めいたエクリチュール。錯綜した言葉の森の果てにぼんやりと立ち現れる……破局……解体……
ロブ゠グリエやベケットの絶賛をあびた著者の代表作。
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5月の新刊:沈黙《フィクションの楽しみ》

2021年 5月 6日

沈黙.indd沈黙
《フィクションの楽しみ》
ドン・デリーロ(著)
日吉信貴(訳)

判型:四六判上製
頁数:150頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0550-1 C0097
装幀:宗利淳一
5月下旬発売!

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戦争と陰謀の足音、日常にひそむ不条理、意思疎通の不可能/不可解……
2020年10月に原書刊行のデリーロ最新作!!

2022年2月、ある日曜日。
原因不明の大停電が日常を覆った。
電子機器の故障、ネットや電話など通信の途絶、暗闇と静寂。
非常事態に困惑する人々が徘徊し、暴動に揺れる真夜中の大都会。
闇を怖れるように集った5人は何を思い、何を語り、何を求めるのか。
夜は深まり、あまりにも静かな黙示録がはじまるーー
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5月の新刊:英雄たちの夢《フィクションのエル・ドラード》

2021年 4月 20日

英雄たちの夢 書影英雄たちの夢
《フィクションのエル・ドラード》
アドルフォ・ビオイ・カサーレス(著)
大西亮(訳)

判型:四六判上製
頁数:296頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0573-0 C0397
装幀:宗利淳一
5月上旬頃発売!

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アドルフォ・ビオイ・カサーレスは誰にも似ていない作家であり,
他に類をみない才能の持ち主である。
――カルロス・フエンテス

1927年,カーニバルに沸くブエノスアイレスの夜,主人公のエミリオ・ガウナは仲間たちとどんちゃん騒ぎをしたすえに意識もおぼろのまま《仮面の女》と邂逅する。女はいつのまにか消えてしまうが,疲労感のうちに人生の頂点をなす瞬間を経験する。あの夢のような体験をもう一度生きなおすべく主人公は3年後,ふたたび仲間たちを引き連れてカーニバルの夜にくり出すのだが……
ラプラタ幻想文学の旗手ビオイ・カサーレスによる,ボルヘスが《世界で一番美しい物語》と評した傑作。
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4月の新刊:耳のなかの魚――翻訳=通訳をめぐる驚くべき冒険

2021年 4月 15日

耳のなかの魚_書影耳のなかの魚
翻訳=通訳をめぐる驚くべき冒険
デイヴィッド・ベロス(著)
松田憲次郎(訳)

判型:四六判上製
頁数:352頁
定価:3200円+税
ISBN:978-4-8010-0565-5 C0098
装幀:宗利淳一
4月下旬頃発売!

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〈翻訳とは、人間の条件の別名なのだ。〉
吹き替え映画、前衛文学、自動翻訳機、ニュルンベルク裁判、聖書翻訳……
あらゆる時代と場所をめぐり、翻訳不可能性に抗いながら〈翻訳=通訳〉が何をなすものかを明らかにする。
博覧強記の著者による、空前絶後の翻訳論!!
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3月の新刊:亡霊論的テクスト分析入門

2021年 3月 31日

亡霊論的テクスト分析入門亡霊論的テクスト分析入門
高木信(著)

判型:四六判上製
頁数:370頁
定価:3800円+税
ISBN:978-4-8010-0564-8 C0095
装幀:宗利淳一
3月31日発売!

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この支配からの逃走=闘争!
第一義的意味(デノテーション)の拘束をかいくぐり、多義性・複数性に満ちた世界の実相へと迫るためにーー
物語理論、精神分析、ジェンダー批評などの枠組みも導入しながら、現代文学、歌詞、原発映画を細緻に読み解き、テクストに刻印された〈亡霊論〉的(=不確定的・多義的・攪乱的)な意味/認識/世界のあり方を闡明する、混沌の現代を見つめ直すためのテクスト分析入門。
豊饒なる複数性へと飛翔せよ!

***

〈亡霊〉は日常を決定的に変容させる。〈亡霊論〉的に生きること、〈亡霊論〉的に読むこととは、このような困難を引き受けることである。嘔吐を伴うような〈読む〉という行為、〈解釈〉する行為、〈批評〉する行為を遂行していくことが、〝われわれ〟の常識や思いこみ、抑圧的イデオロギーから身を翻し、逃走=闘争を可能とするはずなのだ。(「あとがき」より)

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