6月の新刊:芸術の知性

2024年 5月 29日

芸術の知性_書影芸術の知性
トーマス・クロウ(著)
長谷川宏+林道郎(訳)

判型:A5判上製
頁数:180頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0812-0 C0070
装幀:木村稔将
6月下旬発売!

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美術史の再構築に向けて
芸術作品に内在する解釈への誘いに耳を傾け、作品を生成するさまざまな力の緊張関係を描き出すことで、美術史の知のあり方をダイナミックに再編する。シャピロ、レヴィ゠ストロース、バクサンドール、そしてクロウ自身の実践を通じて、芸術作品の知的探究が秘める可能性を解き明かす、もう一つの美術史への招待。

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5月の新刊:吉田克朗 制作ノート 1969〜1978

2024年 4月 30日

吉田克朗制作ノート吉田克朗 制作ノート 1969〜1978
山本雅美(著)

判型:A5変上製
頁数:160頁
定価:3200円+税
ISBN:978-4-8010-0805-2 C0070
装幀:宗利淳一+鈴木朋子
5月上旬発売!

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もの派の原点
〈もの派〉の作家が20代から1999年に55歳で亡くなるまで数多く遺した制作ノート。
その1969年からノートに綴った作家の作品に対する熱い思い、作品の成立にかかわるプランなどを初公開の自筆ノートから読み解く。

〈初の大回顧展開催!!〉
吉田克朗展――ものに、風景に、世界に触れる

於:神奈川県立近代美術館 葉山
会期:2024年4月20日―6月30日

於:埼玉県立近代美術館(巡回)
会期:2024年7月13日―9月23日

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5月の新刊:新言語学試論《記号学的実践叢書》

2024年 4月 26日

新言語学試論_書影新言語学試論
《記号学的実践叢書》
ルイ・イェルムスレウ(著)
平田公威(訳)

判型:A5判上製
頁数:262頁
定価:4500円+税
ISBN:978-4-8010-0695-9 C0010
装幀:中山銀士
5月下旬発売!

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《関係》の言語学へ
ソシュールが切り開いた一般言語学の可能性を極限まで押し進め、バルトやドゥルーズをはじめとする批評家・哲学者に大きな影響を与えた言語学者ルイ・イェルムスレウ。《言語素論》(glossématique)のエッセンスを柔らかい語り口で提示する「言語理論についての講話」、強靭な抽象的思考の結晶である「言語理論のレジュメ」をはじめ、構造言語学の極北へと誘う最重要論考を収録。

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5月の新刊:中村真一郎手帖19

2024年 4月 24日

中村手帖_書影中村真一郎手帖19
中村真一郎の会(編)

判型: A5判並製
頁数:84頁
定価:1000円+税
ISBN:978-4-8010-0810-6 C0091
装幀:齋藤久美子
5月上旬発売

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中村真一郎と江戸
江戸文人の世界を画期的なアプローチで描き切った中村文学の高峰、「評伝三部作」に改めて迫る。

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5月の新刊:観音移動

2024年 4月 24日

観音移動_書影観音移動
野村喜和夫(著)

判型:四六判上製
頁数:196頁
定価:1800円+税
ISBN:978-4-8010-0811-3 C0093
装幀:宗利淳一
5月上旬発売!

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世界の無意識に出会うシュルレアリスム小説集!
空から吊り下げられた観音菩薩、死を看取る砂の凹み、崖の下に落っこちた名前、浴槽に横たわる見知らぬ女、落魄した天才詩人の告白、頭にこびりついて離れないメッセージ、在りし日の自分との邂逅……『シュルレアリスム宣言』より100年の時を経て、現代詩のトップランナーが放つ破格の小説!
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5月の新刊:吉田克朗――ものに、風景に、世界に触れる

2024年 4月 24日

吉田克朗_ものに_書影吉田克朗
ものに、風景に、世界に触れる
神奈川県立近代美術館+埼玉県立近代美術館(編)

判型:B5判並製
頁数:356頁
定価:3600円+税
ISBN:978-4-8010-0804-5 C0070
装幀:宗利淳一
5月上旬発売!

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〈もの派〉の中心的な作家として知られる吉田克朗(1943-1999)。初期の〈もの派〉的作品から後年の絵画作品までの展開を一望する、初のモノグラフ。
制作の全貌を明らかにする、作品図版約1300点を収録!

〈初の大回顧展開催!!〉
吉田克朗展――ものに、風景に、世界に触れる

於:神奈川県立近代美術館 葉山
会期:2024年4月20日―6月30日

於:埼玉県立近代美術館(巡回)
会期:2024年7月13日―9月23日

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4月の新刊:ロシア宇宙芸術——宇宙イメージからみるロシア美術史

2024年 4月 10日

ロシア宇宙芸術ロシア宇宙芸術
宇宙イメージからみるロシア美術史
生熊源一(著)

判型:A5判上製
頁数:336頁+カラー別丁24頁
定価:4500円+税
ISBN:978-4-8010-0809-0 C0070
装幀:Gaspard Lenski
4月下旬発売!

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宇宙へと飛翔する想像力
「宇宙へと飛び去った男」「棺アート」「消失と復活の劇場」「ゾンビ・コスミズム」……
人工衛星スプートニク1号の打ち上げとガガーリンの宇宙飛行で幕を開けたソ連のプロジェクトは生活レベルまで浸透し、芸術家たちの想像力を宇宙へと差し向けることになる。共有された遺産としての《宇宙》を芸術家たちはいかに我が物としてきたのか。ロシア宇宙主義を背景に、作家たちが形づくる星座を観測する。

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4月の新刊:イタリアと日本の前衛――20世紀の日伊交流

2024年 4月 10日

イタリアと日本の前衛_書影イタリアと日本の前衛
20世紀の日伊交流
ふくやま美術館(編)

判型:A5判並製
頁数:154頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0806-9 C0070
装幀:齋藤久美子
4月上旬発売!

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マリネッティ、フォンタナ、ブルーノ・ムナーリから、瀧口修造、東郷青児、山口勝弘へ!
20世紀初頭の未来派の同時代的受容から、フォンタナと瀧口の友情、そしてムナーリのデザインへと至る、20世紀の日本とイタリアの作家たちとの交流の軌跡を、豊富な資料と両国の作家の作品から描き出す。2024年ふくやま美術館開催の展覧会の公式図録!

【展覧会情報】
「イタリアと日本の前衛:20世紀の日伊交流」
於:ふくやま美術館
日時:2024年4月6日〜6月2日
詳細はこちら

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4月の新刊:僕の目で君自身を見ることができたなら《フィクションのエル・ドラード》

2024年 3月 22日

書影_僕の目で君自身をみる僕の目で君自身を見ることができたなら
《フィクションのエル・ドラード》
カルロス・フランス(著)
富田広樹(訳)

判型:四六判上製
頁数:437頁
定価:4500円+税
ISBN:978-4-8010-0756-7 C0397
装幀:宗利淳一
4月中旬発売!

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情熱か、理性か

《本書には、極限にあって物語り、生きること、そして人生に起こりうる驚異的で想像を超えた転変を描きだすことへの伝染性の情熱がある。》(マリオ・バルガス・ジョサ)

19世紀半ば、南米大陸の調査旅行に同行した画家ルゲンダスは、チリに寄港した折に美しい貴婦人カルメンと邂逅する。お互いに惹かれ合い、一線を越えたふたりの前に現れたのは、ビーグル号で航海中のチャールズ・ダーウィンだった。情熱的な画家と理性的な科学者、対照的な二人の男はアンデスの高みで対峙することとなる……
史実とフィクションを巧みに織り交ぜ、見事な想像力で《愛》を描きだす野心的長編。

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4月の新刊:食べる――理論のためのレッスン《人類学の転回》

2024年 3月 22日

食べる_書影食べる
理論のためのレッスン
《人類学の転回》
アネマリー・モル(著)
田口陽子+浜田明範+碇陽子(訳)

判型:四六判上製
頁数:334頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0803-8 C0010
装幀:宗利淳一
4月中旬発売!

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人間をこえた政治へ
いかにしておいしく食べ、よりよく生きるのか――。
地球の持続可能性の問題を背景に、アーレント、メルロ=ポンティ、ハンス・ヨナス、レヴィナスをはじめとする西洋哲学における人間中心主義を、日常の《食べる》ことから問い直す。アクターネットワーク理論の果ての、この世界を生き抜くための知のレシピ。

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4月の新刊:コーヒー・カフェ文化と阪神間《大手前大学比較文化研究叢書19》

2024年 3月 22日

コーヒー・カフェ文化と阪神間_書影コーヒー・カフェ文化と阪神間
《大手前大学比較文化研究叢書19》
海老良平(編)

判型:A5判上製
頁数:218頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0802-1 C0376
装幀:宗利淳一
4月上旬発売!

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平和なコーヒー・ブレイクのために
人・文化・地域をこえてひろがってきたコーヒー・カフェ文化は、現在、どのような状況にあるのか。食品科学、日伯交流、ツーリズムをはじめ、多角的にコーヒー・カフェ文化を検証し、阪神間における「知のサロン」のあり方を考える。

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3月の新刊:夢見る言葉——作中物語の力学《関西学院大学研究叢書 第257編》

2024年 3月 22日

夢見る言葉書影夢見る言葉
作中物語の力学
《関西学院大学研究叢書 第257編》
山田仁(著)

判型:A5判上製
頁数:376頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0800-7 C0098
装幀:齋藤久美子
3月下旬発売!

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意味生成の混濁のなかで
『物語のディスクール』が確立した「語りの水準」を、認知言語学、メディア論、言語哲学の知見を踏まえて、テクストの意味生成の動的なプロセスへと捉え直せるのではないか。ジュネット、バフチン、マリー=ロール・ライアンの探求の後を継ぎ、ファウルズ、ボルヘス、カルヴィーノ、ルイス・キャロルの作品を分析し、物語論の新たな展望を示す。

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3月の新刊:レトリックとテロル《日仏会館ライブラリー》

2024年 3月 22日

レトリック書影レトリックとテロル
《日仏会館ライブラリー》
澤田直+ヴァンサン・ブランクール+郷原佳以+築山和也(編)

判型:A5判上製
頁数:304頁
定価:4500円+税
ISBN:978-4-8010-0801-4 C0098
装幀:宗利淳一
3月下旬発売!

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20世紀フランス文学の転回点
言語表現の臨界点を提起したポーランを介して、戦前の文壇を代表する大作家ジロドゥと、新進気鋭のサルトル/ブランショとの知られざる応酬を明らかにし、戦後フランス文学の基調をなす、言語観に迫る。

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3月の新刊:過去にならない恋

2024年 3月 21日

過去にならない恋過去にならない恋
大浜啓吉(著)

判型:四六判上製
頁数:224頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0808-3 C0093
装幀:滝澤和子
3月下旬発売!

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大人の恋の物語
颯と美紫緒は、18歳の初恋を胸に別々の人生を歩んだ。
そして、21年後に颯が出した手紙から二人は再会し、
お互いの情熱をつのらせてゆく……

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3月の新刊:翻訳としての文学――流通・受容・領有《神奈川大学人文学研究叢書51》

2024年 3月 14日

翻訳としての文学翻訳としての文学
流通・受容・領有
《神奈川大学人文学研究叢書51》
松本和也(編)

判型:A5判上製
頁数:232頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0798-7 C0095
装幀:滝澤和子
3月下旬発売!

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「書かれた言葉を読む」とはどのような営為なのか。
異なる時代、地域、テーマの交錯点となった言語は、
いかに翻訳、受容され、時の読者にどのように敷衍されていったのか――
日本、フランス、アメリカ、中国など各国の近代文学を手がかりに考察する。

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3月の新刊:小津安二郎はなぜ「日本的」なのか

2024年 3月 14日

小津安二郎_書影小津安二郎はなぜ「日本的」なのか
具慧原(著)

判型:A5判上製
頁数:376頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0799-4 C0074
装幀:滝澤和子
3月中旬発売!

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「日本的なもの」の解体
小津の作品につきまとう「日本的」という形容詞は、いったいいつ、誰によって、どのような意図で発せられたのか。
作品をめぐる国内外の言説を精査することで、「日本的なもの」の多重性を明らかにし、その核心に迫る。

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3月の新刊:アンチ・ダンス——無為のコレオグラフィ

2024年 3月 8日

書影_アンチ・ダンスアンチ・ダンス
無為のコレオグラフィ
宇野邦一・江澤健一郎・鴻英良(編)

判型:A5変判上製
頁数:313頁
定価:4200円+税
ISBN:978-4-8010-0752-9 C0010
造本:宗利淳一
3月下旬発売!

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《無為=脱作品化する芸術》の思想。
《肉体は、語らない。ただ踊る。踊りのなかで語るのだ。(……)そして肉体はそのことにおいて無知であり、非知である。》(室伏鴻)
肉体とともに言語の意味が無限に開かれるダンスは、いかなる強度をもった芸術なのか。「無為」「身体」「ダンス」の3部から多角的に論じ、現代思想の中心を貫くその問いの射程を眺望するプロジェクト。

《アンチ・ダンスであろうと、ノン・ダンスであろうと、名称はどうでもいい(……)アンチ・ダンスはもちろん普遍性などにはこだわらないが、決して個的な独創性に執着するものでもない。それがある共同性の追求でもあり、政治的な要求でもあったことは、決してみすごせない。そして「為さない行為」としてのアンチ・ダンスは、まさに「無為」の追求でもある。》(宇野邦一「まえがき」より)

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3月の新刊:近代都市と絵画——パリからニューヨークへ

2024年 2月 28日

近代都市と絵画近代都市と絵画
パリからニューヨークへ
坂上桂子(編)

判型:A5判上製
頁数:250頁+別丁カラー8頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0795-6 C0071
装幀:滝澤和子
3月上旬発売!

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都市の表象が映すもの
近代美術の歴史は、近代都市の成立と軌を一にしていた。芸術の都パリは、19世紀の大改造を抜きには語れず、都市生活が新たな視覚と感性を画家にもたらし、印象派以降の潮流が生まれた。かたやニューヨークでは、高層ビルに象徴される巨大な時空間が、前衛芸術の伸長を促した。二大都市で活躍した画家に焦点を当て、都市と芸術の創造的関係を探る。

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3月の新刊:身体の言語——十八世紀フランスのバレエ・ダクシオン

2024年 2月 20日

身体の言語_書影身体の言語
十八世紀フランスのバレエ・ダクシオン
川野惠子(著)

判型:A5判上製
頁数:314頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0791-8 C0010
装幀:藤谷恭子
3月中旬頃発売!

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〈台詞/ロゴス〉から〈身体〉への転換点
18世紀に演劇的な筋立てをもつ舞踊作品が流行し、その動向は舞踊史において《バレエ・ダクシオン》と名付けられる――。
コンディヤック、ディドロの言語論、メネトリエ、カユザック、ノヴェールの舞踊論をひもときながら、舞踊がひとつの芸術ジャンルとして確立する背景を丁寧に辿ることにより、〈身体で語る舞踊〉がいかにして誕生したのかを美学的視点から追求する。

《身体の言語には、観念を模倣し、観客に一方的に伝達する古典的な舞台空間を、観客と作者が相互にやり取りをする動的な舞台空間へと変革する力がある。(……)これは17世紀から18世紀にかけて、筋(アクシオン)という言葉/分節音言語の伝統に身振り(アクシオン)という身体の言語/像が取って代わる転覆に起因した。バレエ・ダクシオンという術語には、こうした芸術概念のパラダイムが近代へと移行する力動性が響いている。》(本書より)

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3月の新刊:オペラの時代――音楽と文学のポリフォニー

2024年 2月 20日

オペラの時代オペラの時代
音楽と文学のポリフォニー
《青山学院大学総合研究所叢書》
荒木善太+和田惠里+福田美雪(編)
澤田肇+稲田隆之+安川智子+林信蔵(著)

判型:四六判上製
頁数:288頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0796-3 C0073
装幀:宗利淳一
3月中旬発売!


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近代の首都パリとオペラ
人々がオペラに熱狂した近代のパリを舞台に、オペラと文学の相互作用が奏でる豊穣なポリフォニーの世界とは?
音楽史と文学史を越境する、多様なアプローチによる7つの鮮烈なオペラ論。

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