8月2009のアーカイヴ

9月の新刊『展示の政治学』

2009年 8月 28日

tennji004川口幸也 編

展示の政治学

A5判上製400頁/定価4800円+税
ISBN978-4-89176-737-2 C0070  9月11日発売



《見せる》という共同幻想


博物館、美術館、博覧会、あるいは日常生活のなかで、
《見せること》と《見ること》は、どのような意味をまとうのか?
ジャンルや研究領域を越えて、多彩な視座から
《展示》という擬制を解体し、その再考を促す出色の論集。

【執筆者】
川口幸也、荻野昌弘、宮下規久朗、木下直之、松宮秀治、
矢口祐人、溝上智恵子、源河葉子、関 直子、鷲田めるろ、
塚田美紀、豊田由貴夫、松山利夫、竹沢尚一郎

 

水声通信*第30号

2009年 8月 20日

『水声通信』第30号

A5判並製256頁/定価=2000円+税/装幀=宗利淳一
ISBN978-4-89176-666-5 C0090  絶賛発売中!




suisei30特集=ジョルジュ・バタイユ
「メルロ=ポンティの『ヒューマニズムとテロル』について」(合田正人訳)
「快および遊びの両義性(講演)」(古永真一訳)
「ジョルジュ・バタイユとの対話」M・シャプサル(西谷修訳)
「ジョルジュ・バタイユとの五分間(インタビュー)」聞き手=D・アルバン(古永真一訳)
「バタイユ——雷、詩、あるいは侵犯」A・ジュフロワ(岡部杏子訳)
「ジョルジュ・バタイユの二元論的唯物論」D・オリエ(門間広明訳)


「悦ばしきバタイユ」谷口亜沙子
「経済批判——ジョルジュ・バタイユのばあい」高桑和巳
「二月六日事件とバタイユ」濱野耕一郎
「テロルとテロル——バタイユによるメルロ=ポンティ」合田正人
「共謀性をめぐる試論——カミュとバタイユ」丸山真幸
「現代美術的バタイユの使用説明書」荻野厚志
「バタイユにとってシュルレアリスムとは何か」M・リチャードソン(長谷川晶子・鈴木雅雄訳)
「プレイヤッド版『小説と物語』編集余話」J・F・ルエット


バタイユ研究の現状をめぐって  神田浩一
ジョルジュ・バタイユ書誌 神田浩一編
ジョルジュ・バタイユ略年譜 神田浩一編


[連載]
宮下志朗、湯沢英彦、高橋透、桑田光平、本田康典、中村邦生





[次号予告]


『水声通信』第31号

A5判並製224頁/定価=2000円+税/装幀=宗利淳一
ISBN978-4-89176-751-8 C0090  9月中旬発売予定


特集=アナイス・ニン
「アナイス・ニン/ヘンリー・ミラー書簡」(柴田元幸+矢口裕子訳)
「アナイス・ニンへの11通の手紙」(A・アルトー)
アナイス・ニン初期短篇集  ほか、乞うご期待!

 

2009年度版 図書目録

2009年 8月 19日

mokuroku09弊社の本年度版の図書目録が完成しました。
2009年8月刊行分までを網羅しています。
ご希望の方にもお頒けしておりますので、
切手100円分を同封のうえ、封書でお申し込みください。





『図書目録 No.20:1981—2009』

A5判並製94頁(索引つき)
デザイン:宗利淳一

 

著者インタビュー掲載

2009年 8月 17日

弊社刊『偽アメリカ文学の誕生』が各誌紙で話題の都甲幸治さん。
8月16日付の産經新聞ではインタビューが掲載されました。
「アメリカをあこがれの対象として見るのではなく、
日本と並列にとらえて面白い作品を紹介したかった」と、
本書の魅力が端的に紹介されていますので、ぜひご一読ください。
ウェブ版で全文を読むことができます。こちら→

また、本書の刊行を記念して、
今月末の8月29日に予定されているジュンク堂新宿店でのトークセッション、
「 “偽アメリカ文学” ってなんだ!? 」(都甲幸治さん × 和田忠彦さん × 柴田元幸さん)は、
おかげをもちまして満員御礼となりました。ありがとうございました。
当日の模様はこのブログでもご紹介させていただきます。お楽しみに!(編集部:na)

 

書評『偽アメリカ文学の誕生』『彼我等位』

2009年 8月 4日

niseamerica_cover1都甲幸治

『偽アメリカ文学の誕生』

四六判上製360頁/定価=2800円+税
ISBN978-4-89176-726-6 C0098 絶賛発売中!






『読売新聞』09年08月01日付朝刊・読書面(本よみうり堂→
評者:小野正嗣氏(作家)

偽アメリカ文学者(?)にふさわしい著者の語り口は最高だ。
こむずかしい用語など一切なし。〔……〕 でも著者は
作品に疼く「痛み」に感応せずにはいられない。
そのときテクストの裂け目から思いも寄らぬ「アメリカ文学」が姿を現す。
この遭遇の体験は紛れもなく「本物」である。





higatoi大石雅彦

『彼我等位——ロシア・アヴァンギャルド/日本・モダニズム』

四六判上製324頁/定価=3500円+税
ISBN978-4-89176-722-8 C0090 絶賛発売中!






図書新聞』09年08月08日号
評者:高山 宏氏(国際日本学)

日露「彼我」の等位感覚を持ちながらロシア前衛文学に
詳しい人間が周囲みわたすに大石雅彦しかいない。
〔……〕甚だしいメタ虚構的実験と黙示録的神秘主義の併存並立
(それを別名マニエリスムと呼ぶのだが)で読者を魅了する
百年前のロシアの前衛に再び目を向けさせる最高のガイドだ。