2月2010のアーカイヴ

3月の刊行予定

2010年 2月 25日

3月の新刊予定です。詳細は追ってお知らせします。
(配本が4月にずれ込むタイトルもあります)



黒木夏美『バナナの皮はなぜすべるのか?』
A5判並製256頁/予価2,000円+税/978-4-89176-777-8



寺村摩耶子『絵本の子どもたち  14人の絵本作家の世界』
A5判上製320頁+カラー口絵8頁/予価3500円+税/978-4-89176-779-2



ステファヌ・ナドー/信友建志訳『アンチ・オイディプスの使用マニュアル』
四六判上製352頁、予価3800円+税/978-4-89176-760-0



岩野卓司『ジョルジュ・バタイユ——神秘経験をめぐる思想の限界と新たな可能性』
A5判上製332頁、予価4,500円+税/978-4-89176-778-5



アンリ・トロワイヤ/市川裕見子訳『トゥルゲーネフ伝』
A5判上製264頁+口絵16頁、予価3,500円+税/978-4-89176-780-8



E・E・カミングズ/ヤリタミサコ・向山守訳『カミングズの詩を遊ぶ』
A5判並製124頁、予価2,000円+税/978-4-89176-781-5

 

『煙滅』書評

2010年 2月 24日

ますます絶好調で、弊社の在庫も残り少ない『煙滅』ですが、
相次いで各誌紙の書評等でお取り上げいただきました。

→陣野俊史氏
(『サンデー毎日』2010年2月21日号/2010年2月10日付日本経済新聞夕刊)
「いまの日本の小説に欠けているゲーム性に溢れた小説」

→新島進氏
(2010年2月21日付日本経済新聞「読書欄」)
「『なにかの欠如』を、もとの距離感を保ちつつ日本語に反映させており、
作者/訳者の奮闘に驚愕すること請け合いである」


各媒体のみなさま、ありがとうございます!

また、ブックファースト新宿店地下1Fにて、
「めくるめく言語遊戯 〜言語の冒険実験小説〜」フェアが行なわれています。
詳しくはこちら→

image005カルヴィーノにピンチョン、
クロード・シモンやソレルスなどなど……。
弊社のペレック作品(『煙滅』『人生使用法』など)も
大々的に置いていただいています。
あれこれ欲しくなってしまうような、
見た目もポップな楽しいフェアです。
2月28日までですので、海外文学好きの方々は、
いざ新宿へ! (編集部 Ka)


e78599e6bb85e382abe38390e383bc-e585a5e7a8bf3ョルュ・ぺレック/秀一郎訳

煙  滅

六判上製376頁/価3200円+
ISBN978-4-89176-750-1   C0097    売中
=宗淳一+田中奈緒子

 

2月の新刊『奴隷制を生きた男たち』

2010年 2月 22日

dorei_coverジェームズ・ウォルヴィン 池田年穂訳

奴隷制を生きた男たち

四六判上製/336頁/定価3500円+税
ISBN978-4-89176-776-1 C0098  2月25日頃発売!


奴隷制とは《誰のもの》だったのか?



「アメージング・グレース」を作詞した奴隷商。
ジャマイカで農園主として君臨し続けた奴隷所有者。
そして、自伝を著し奴隷制廃止に尽くした元奴隷——。

奴隷制をめぐる3人の人生を、書簡、日記、自伝などを渉猟しつつ、
巨大な歴史のうねりのなかに生きいきと描き出す、
18世紀以降の近現代史を考えるうえで必読のドキュメンタリー。

 

2月の新刊『発見する力』

2010年 2月 19日

hakken黒岩恭介

発見する力 現代美術の時空間

A5判上製/288頁/定価4000円+税
ISBN978-4-89176-757-0 C0071  2月23日頃発売!






現代美術の《これまで》と《これから》


加納光於、河原温、斎藤義重ら、
戦後美術史に異彩を放つアーティストたち。
彼らの新たな一面をその現場から照射し、
視角芸術の水脈と諸相を問い直す、鮮烈な美術批評。

 

編集部通信(満員御礼のご報告)

2010年 2月 17日

2_13_junk去る2月13日土曜日、
雨の降りしきるなか、池袋ジュンク堂でおこなわれた、
野崎歓さん(東京大)と鈴木雅雄さん(早稲田大)による
トークセッション、「誰も知らないシュルレアリスム」
おかげさまでぎっしりのお客さまに囲まれて、
とても白熱した、充実のセッションとなりました。

「シュルレアリスムとは愛であり希望なのだ」という、
おふたりの意外な結論に会場もヒートアップ。
既成のシュルレアリスムを読みかえる、
新しい時代の到来を予感させるものとなりました。

今回のセッションにご協力いただいた、
ジュンク堂池袋店のみなさま、
また、宣伝にご協力いただいた白水社宣伝部さま(「耳より情報」欄)、
図書新聞編集長Sさまをはじめ、ブログやツィッターなどでも
ご紹介・着目してくださったみなさまに、厚く御礼を申しあげる次第です。

弊社30周年記念出版《シュルレアリスムの25時》は、
今後もますますユニークなシュルレアリストたちが登場します。
どうぞご期待ください!(編集部:naovalis)

 

いよいよ迫る!《シュルレアリスムの25時》トークイベント

2010年 2月 9日

第2回配本『クロード・カーアン』も好評な、
弊社創立30周年企画《シュルレアリスムの25時》。
その刊行記念トークイベントが、いよいよ今週末、
2月13日(土)に迫って参りました。

数々の翻訳で知られるフランス文学者の野崎歓さん(東京大学)、
そして本企画の肝いり役である鈴木雅雄さん(早稲田大学)が、
シュルレアリスムの魅力について語り尽くします。

シュルレアリスムにくわしくない方も苦手な方も、
これでシュルレアリスムが楽しめるようになることうけあいです。
ぜひ都内近郊にお住まいの方は足をお運びください!
編集部一同、みなさまとお目にかかれるのを楽しみにしております。

—-
ジュンク堂池袋店 トークセッション

《誰も知らないシュルレアリスム》

◆講師
野崎 歓さん(フランス文学者)×鈴木雅雄さん(『ゲラシム・ルカ』著者)

20世紀の思想や芸術に大きな痕跡を残し、いまもなお
現代文化を挑発し続けている、シュルレアリスムとその運動。
ブルトンやダリ、マグリットの作品は、日本でもよく知られています。
しかし、彼らの表現だけがシュルレアリスムではありません!
これまで注目されることのなかったユニークな画家や詩人、
写真家たちを紹介しながら、「いま」「わたしたちにとって」の
シュルレアリスムとは何かをめぐって、第一線で活躍する
おふたりの論者に縦横無尽に語っていただきます。

◆日時・会場
2010年2月13日(土) 18:30開場/19:00開演
ジュンク堂池袋店4Fカフェ 定員40名
入場料 1000円(1ドリンク付)
くわしくはこちらをクリック→(

◆講師プロフィール
野崎 歓
1959年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科准教授、フランス文学者。
主な著書に『赤ちゃん教育』(青土社、講談社エッセイ賞)、
『われわれはみな外国人である』(五柳書院)など、
訳書にトゥーサン『浴室』、ソレルス『秘密』などがある。

鈴木雅雄
1962年生まれ。早稲田大学文学学術院教授、シュルレアリスム研究者。
主な著書に『シュルレアリスム、あるいは痙攣する複数性』(平凡社)など、
訳書にダリ『ミレー《晩鐘》の悲劇的神話』などがある。




cover永井敦子 著

クロード・カーアン 鏡のなかのあなた

四六判上製/280頁/定価2500円+税
ISBN 978-4-89176-763-1 C0372  好評発売中!
装幀=宗利淳一+田中奈緒子








鈴木雅雄

ゲラシム・ルカ ノン=オイディプスの戦略

四六判上製256頁/定価2500円+税
978-4-89176-761-7  C0398
装幀=宗利淳一+田中奈緒子



齊藤哲也

ヴィクトル・ブローネル 燐光するイメージ

四六判上製総384頁(別丁図版128頁)/定価3500円+税
978-4-89176-762-4  C0371
装幀=宗利淳一+田中奈緒子

 

《ヘンリー・ミラー・コレクション》全10巻、まもなく完結!

2010年 2月 8日

millerお待たせしました!
ついに、文豪ヘンリー・ミラーの自伝的大作、
「薔薇色の十字架刑」3部作のうち、
第1部『セクサス』と第2部『プレクサス』が
新訳/完訳(無削除)で今月中旬、同時に登場します。

とくに『セクサス』は、猥褻かつ露骨なセックス描写が問題となり、
40年以上前の新潮社版全集では割愛されたり、
表現をぼかしたりされていましたが、今回はじめて完訳がなり、
等身大のヘンリー・ミラーを日本語で味わうことが可能になりました。

2冊合わせて約1250頁(8ポ2段組)で1万円 !? しかし、高いと思うなかれ。
普通の小説の5、6冊分はたっぷり楽しめます。
第3部の『ネクサス』も鋭意準備中で、早ければ今春には刊行。

これによって、年代的には『南回帰線』→「薔薇色の十字架刑」3部作→
『北回帰線』と続く、ミラーの壮大な自伝的小説の全容が明らかになります。(編集部 So)


第6巻  2月16日頃発売!
〈薔薇色の十字架刑 Ⅰ 〉

セクサス

井上健 訳
四六判上製608頁/定価5000円+税
ISBN 978-4-89176 771-6  CO397


ポルノグラフィーかアヴァンギャルドか


マンハッタンの電信会社に勤める主人公ヘンリーは、
マーラという名のセクシーなダンサーと恋に落ちる。
「芸術家の女神」との運命的な出会い、そして
大胆な性描写で繰り広げられる死と再生の磔刑のドラマ。
新訳で贈る自伝的長編三部作、完訳決定版ついに刊行!


第7巻 2月16日頃発売!
〈薔薇色の十字架刑 Ⅱ 〉


プレクサス

武舎るみ 訳
四六判上製656頁/定価5000円+税
ISBN 978-4-89176 772-3  CO397


「運命の女」との錯綜する関係


晴れて正式に結婚したふたりの蜜月は、
度重なる激突と生活苦とによって、破局へ向かっていく。
「運命の女」との情熱と苦悩に満ちた結婚生活を振り返り、
無数のエピソードや人物を織り交ぜて、
猥雑、饒舌、エネルギッシュに語りまくる第2作。


第8巻(最終回配本)近刊予定
〈薔薇色の十字架刑 Ⅲ 〉


ネクサス

田澤晴海 訳

 

編集部通信:『煙滅』関連(Ka)

2010年 2月 8日

去る 1月16日にジュンク堂池袋本店で開催されたイベント(「ウリポってなに?」)は
おかげさまで大盛況で、キャンセル待ちが出るほどでした。
ご来場いただきました皆様、どうもありがとうございました。
このトークショーの模様は、次号『水声通信』に掲載予定ですので、
ご参加いただけなかった皆様も、参加して楽しんでいただいた皆様も
ぜひ『水声通信』の方もよろしくお願い致します。


さて、『煙滅』ですが、相次いで書評等でお取り上げいただきました。

→牧眞司氏(『SFマガジン』2010年3月号)
「前代未聞の実験小説、反ミステリ、逆説ロマンス、超絶SF。凄まじく面白い」

→風間賢二氏(『ミステリマガジン』2010年3月号)
「語りの形式と語られる内容が渾然一体となった傑作である」

書評ではありませんが、『ブレーン』2010年3月号でも、
「編集部が街で気になったデザイン」というページで、『煙滅』の装幀について、
さまざまな実験的試みの上に成立した稀有なデザイン」

とコメントをいただいております。
各媒体のみなさま、ありがとうございます!

enmetsuabcまた、青山ブックセンター本店で、
「ウリポの言語遊戯」フェアということで、
大々的に『煙滅』を取り上げていただいております。
詳しくはこちら→

ほかにもペレックの作品やウリポの影響を受けた
作家たちなどの本も並んでいて、
見ているだけでも楽しいフェアですので、
ぜひ一度足を運んでみてください。2月末までです!(編集部 Ka)



e78599e6bb85e382abe38390e383bc-e585a5e7a8bf3ョルュ・ぺレック/秀一郎訳

煙  滅

六判上製376頁/価3200円+
ISBN978-4-89176-750-1   C0097    売中
=宗淳一+田中奈緒子