1月の新刊:『カズオ・イシグロ』
2011年 1月 21日
カズオ・イシグロ——境界のない世界
46判上製/272頁/定価2500+税ISBN979-4-89176-821-8 C0098 1月25日頃発売
デビュー作(『遠い山なみの光』)から
最新作(『夜想曲集』)までの全作品をとりあげ、
グローバルな作家の全貌にせまる本邦初のイシグロ論。
2011年 1月 21日
2011年 1月 21日
遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。
はたして2011年は、過去2010年分の歴史にくらべて、
どれほど重みをもった1年になるのか。——楽しみですね。
本年も旧に倍して良書、貴重な本を刊行して参りますので、
どうぞ旧に3倍、4倍するご愛読をお願いいたします。
さて、そんな2011年の1冊目は、みなさまのご声援をバネに
毎月配本の刊行ペースを維持している、この本です。
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小島の批評は押さえつけることよりも
走り続けることをめざす。……その究極の目的は
「ともに夢を見たり、もう一つの別の作品を書く」ことにある。
——阿部公彦
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ゴーゴリをはじめとするロシア文学の大胆な読解を経て、
作家はセルバンテス『ドン・キホーテ』に挑む。
文学の400年を駈けめぐる《作家遍歴》は、ついに寓話の世界へ——。
著者畢生の大著も、ここにクライマックスを迎える。