1月の新刊:骨の山《フィクションの楽しみ》
2014年 12月 29日
《フィクションの楽しみ》
アントワーヌ・ヴォロディーヌ
濵野耕一郎訳
四六判上製/185頁/定価2200円+税
978-4-8010-0080-3 C0097 1月10日頃発売予定!
装幀=宗利淳一
SF? 恋愛小説? 《ポスト・エグゾチスム》的ロマンス!
〈オルビーズ〉の精神のもと、夫のジャンとともに<コロニー>のために闘い、収容所に送られることとなったマリア・サマルカンド。革命の希望さえ失われた終末論的世界で、マリアとジャンの紡ぐ、もの悲しくも美しい夢想の書。
《ポスト・エグゾチスム》という新しい文学運動の創始者であり、複数のペンネームで独自の世界観を生み出し続ける奇才による、<監禁学>小説。
【目次】
I マリア
骨の山——《シュルレアリスム的監禁学提要》 マリア・サマルカンド
一 オオハシ/二 カメ/三 コオロギ/四 オーロックス/五 ヨーロッパヤマコウモリ/六 トカゲ/七 結び
Ⅱ ジャン
骨の山——《ポスト・エキゾチスム的監禁学概要》 ジャン・ウラセンコ
一 スウェイン/二 アンデルセン/三 タルハルスキ/四 ホラーサーン /五 ラーセン/六 ウズベク/七 エピローグ
訳者あとがき
【著者/訳者について】
アントワーヌ・ヴォロディーヌ(Antoine Volodine) 1950年、フランスのシャロン゠シュル゠ソーヌに生まれる。大学でフランス文学とロシア語を学び、15年間ロシア語教師として働く。主な著書に『アルト・ソロ』(白水社、1995年)、『無力な天使たち』(国書刊行会、2012年)、メディシス賞を受賞したTerminus radieux(Seuil, 2014)などがある。
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濵野耕一郎(はまのこういちろう) 1969年、神奈川県に生まれる。京都大学大学院文学研究科仏語仏文学博士課程単位取得退学。ナンシー第二大学文学部博士課程修了。現在、青山学院大学教授。専攻、フランス文学。主な著書にGeorges Bataille. La perte, le don et l’écriture(Éditions Universitaires de Dijon, 2004)などがある。
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先日、最新作『 Terminus radieux 』でメディシス賞を受賞したばかりの、『骨の山』著者アントワーヌ・ヴォロディーヌ氏の来日が決定しました! 来日中には講演会など多数行われますので、皆様こぞって足をお運びください!
★2015年1月9日(金) 18:30-20:30
講演「男と女:ポスト・エグゾティズムの現実と幻想の中で」
(仮)
+ 対談 : 「最新作 『 Terminus radieux 』 をめぐって」
アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ(東京、飯田橋)
入場無料 / 予約不要 フランス語・日本語(同時通訳付)
★2015年1月9日(金) 10:00 – 11:45
文学のワークショップ「言葉と夢の世界」
アンスティチュ・フランセ東京メディアテーク(東京、飯田橋)
2000円(要予約。15名定員)フランス語(通訳なし)
★ 2015年1月13日(火) 午後6時 15分より
朗読と対談 「アントワーヌ・ヴォロディーヌの二つの小説をめぐって――『無力な天使たち』と『骨の山』」
早稲田大学 戸山キャンパス 36号館5階、 581教室
参加自由(予約不要) / 逐次通訳あり
★ 2015年01月15日(木) 午後6時より
朗読と対談 「草の名の一覧表:ポスト—エグゾティスムの作品における植物の主題」
学習院大学 文学部北2号館5階、フランス文学専攻研究室 (570)
参加自由(予約不要) / 使用言語:フランス語
★ 2015年01月16日(金) 午後3時から7時まで
アントワーヌ・ヴォロディーヌの講演 : 「ポスト–エグゾティスム:総括と展望(仮)」
討論 : 「ポスト–エグゾティスム:4つの問い」
発表者: 國分俊宏、三ツ堀広一郎、ティエリ・マレ、ミカエル・フェリエ
東京大学 駒場キャンパス、18号館4階コラボレーションルーム1
参加自由(予約不要) / 逐次通訳あり