1月2020のアーカイヴ

1月の新刊:環境から生まれ出る言葉――日米環境表象文学の風景探訪《エコクリティシズム・コレクション》

2020年 1月 20日

環境から生まれて出る言葉環境から生まれ出る言葉
日米環境表象文学の風景探訪
《エコクリティシズム・コレクション》
小谷一明(著)

判型:四六判上製
頁数:316頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0462-7 C0095
装幀:滝澤和子
好評発売中!

文学空間における〈場〉の力
環境は文学でし語りえないのではないか。アプトン・シンクレア、ダンバー=オーティーズ、カレン・テイ・ヤマシタから林京子、水上勉、日野啓三らの作品を読み解き、彼らにとって環境への意識がどのように生じ、いかにその〈場〉の力に触発された言葉がうまれるのかをさぐり、その意識の変容をたどる。
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2月の新刊:詳注版 カラマーゾフの兄弟

2020年 1月 16日

カラマーゾフの兄弟_書影詳注版 カラマーゾフの兄弟
ドストエフスキー(著)
杉里直人(訳)

判型:A5判並製(2分冊函入)
頁数:本篇 1116頁/別冊 264頁+別丁16頁
定価:18000円+税
ISBN:978-4-8010-0400-9 C0097
装幀:西山孝司
2月上旬発売!

▶︎試し読み(本篇)(注・解説・年譜篇)◀︎
▶︎ご注文についてはこちらへ◀︎


信仰と死、家族関係、殺人ミステリー、生への絶望と希望…
ロシア本国での最新の研究成果を反映し、かつ歴代の日・英・仏・独の翻訳をつぶさに検討しながら作りあげられた、本邦16番目となる新訳の、すべてを1冊に収めた本篇と、見落とされて来た聖書テクストへの密かな言及、ドストエフスキーの他の作品との相互参照、物語の核心部に関連する当時の裁判・教育制度の解説、非ロシア人には分かりにくい諺、衣服、風俗の説明等の膨大な注釈を含む、注・解説・年譜篇からなる豪華二巻本。わが国における本作品の翻訳の長い歴史に、新たな局面を切り開く決定版。
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1月の新刊:バルザック詳説――『人間喜劇』解読のすすめ《水声文庫》

2020年 1月 9日

書影_バルザック詳説バルザック詳説
『人間喜劇』解読のすすめ
《水声文庫》
柏木隆雄(著)

判型:四六判上製
頁数:452頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0457-3 C0098
装幀:宗利淳一
1月25日頃発売!

これぞ,読みの醍醐味! バルザックの小説がいま鮮やかに読み解かれる。
一言一句,目を凝らすようにして小説世界を追いかけると,ぴたりと符号する文字の並び,登場人物の変化,会話の妙,読者を巻き込む位相,そして他の作品への目配せ――バルザックの『人間喜劇』に張り巡らされた仕掛けが動き出す,冴え渡る読みの手ほどき!
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1月の新刊:ジュール・モヌロ――ルサンチマンからの解放《シュルレアリスムの25時》第2期

2020年 1月 9日

書影_モヌロジュール・モヌロ
ルサンチマンからの解放
《シュルレアリスムの25時》
永井敦子(著)

判型:四六判上製
頁数:283頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0307-1 C0398
装幀:宗利淳一
好評発売!

不条理な生の下でも,すべてを肯定すること。
いまなお重要な『シュルレアリスムと聖なるもの』を著したこと以外,その実態は謎に包まれているジュール・モヌロ。フランス文化・思想の潮目に常に顔を覗かせながら,セゼールとも,バタイユとも,ブルトンとも,ドゴールともすれ違い,黙殺の憂き目にあってきた知識人の知られざる生涯に光をあてる。
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1月の新刊:鉤十字の夜

2020年 1月 8日

鉤十字の夜鉤十字の夜
キャサリン・バーデキン(著)
日吉信貴(訳)

判型:四六判上製
頁数:259頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0464-1 C0097
装幀:宗利淳一
1月25日発売!

慟哭の未来史
西暦26XX年、神聖ドイツ帝国――
自民族男性中心主義を掲げるヒトラー教社会において、女性たちは自由と美を剥奪され、男性への服従と男児の出産だけを期待される家畜に等しい存在として徹底的に虐げられていた……
ナチス政権の台頭を峻烈に風刺するのみならず、男尊女卑の過激化によって女性がたどる苛酷な運命を予言する〈フェミニスト・ディストピア小説〉の古典的傑作!
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12月の新刊:帝国の地図 つれづれ草Ⅱ《批評の小径》  

2020年 1月 6日

帝国の地図帝国の地図 つれづれ草Ⅱ
《批評の小径》
ジェラール・マセ(著)
千葉文夫(訳)

判型:46判上製
頁数:182頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0369-9 C0098
装幀:宗利淳一
12月下旬発売!

ことばと影像
シュルレアリスム的な詩でデビューし、写真家、作家、エッセイストとして独自の作品を生み出してきたジェラール・マセ。
ボルヘスの『創造者』に想を得て、書物や映画、絵画、写真などあらゆる事物を逍遥し、断章で綴る〈簡潔(シンプル)な思索〉のシリーズ第二巻。
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12月の新刊:つれづれ草《批評の小径》  

2020年 1月 6日

つれづれ草つれづれ草
《批評の小径》
ジェラール・マセ(著)
桑田光平(訳)

判型:46判上製
頁数:290頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0369-2 C0098
装幀:宗利淳一
12月下旬発売!

エクリチュールの魔力
マンディアルグが「闇のなかの、孤独で美しい詩」と称賛し、詩壇デビューしたジェラール・マセ。
文学だけでなく、映画、哲学、古代史、博物誌、生物学、文化人類学にいたるまで、博覧強記ぶりを発揮しながら、無秩序になることなく混在させた、作家の代表作。

新たな秘密の言語を発明しようとしたスルタン、あらゆる雌イノシシに自らの祖母の名をつける勢子、空想のレシピに興じプロの料理人まがいのフランス人捕虜たち、数の語彙をもたぬアマゾンのピダハン族、この世の果てへとたどり着いた松尾芭蕉、幻想から生み出されたわが兄……
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