11月の新刊:ハンス・ベルメール——身体イメージの解剖学
2021年 10月 20日
ハンス・ベルメール
身体イメージの解剖学
松岡佳世(著)
判型:A5判上製
頁数:338頁
定価:4500円+税
ISBN:978-4-8010-0606-5 C0070
装幀:Gaspard Lenski
11月中旬頃発売!
▶直接のご注文はこちらへ◀︎
〈交換可能〉な身体
ダダ・シュルレアリスムの運動を背景にしながらも、独自の芸術を探求し続けたハンス・ベルメール。人形のみならず版画・彫刻・デカルコマニーなど多様なメディアを通して取り組んだ「身体のイメージ」はいかなるものか?
初期の人形写真、同時代作家との協働を通じて、制作者も含んだ身体の想像力の問題へと接続する制作・理論の両面を、「交換可能性」という視点から包括的に論じる。
《本書は人形制作も含め、ベルメールが最も旺盛な制作活動を見せた1930年代から60年代に焦点をあてて考察するものであり、その制作活動を網羅することや芸術家の生涯を概観することを目的とはしていない。人形制作を起点として定めることから始め、その後も様々な表現媒体に関わりながら一貫して「身体イメージ」に取り組み続けたベルメールの制作実践を、そこに底流していると思われるひとつの観点から記述してみようという試みである。》(「はじめに」より)
Read the rest of this entry »