10月2021のアーカイヴ

11月の新刊:ハンス・ベルメール——身体イメージの解剖学

2021年 10月 20日

ハンス・ベルメール書影ハンス・ベルメール
身体イメージの解剖学
松岡佳世(著)

判型:A5判上製
頁数:338頁
定価:4500円+税
ISBN:978-4-8010-0606-5 C0070
装幀:Gaspard Lenski
11月中旬頃発売!

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〈交換可能〉な身体
ダダ・シュルレアリスムの運動を背景にしながらも、独自の芸術を探求し続けたハンス・ベルメール。人形のみならず版画・彫刻・デカルコマニーなど多様なメディアを通して取り組んだ「身体のイメージ」はいかなるものか? 
初期の人形写真、同時代作家との協働を通じて、制作者も含んだ身体の想像力の問題へと接続する制作・理論の両面を、「交換可能性」という視点から包括的に論じる。

《本書は人形制作も含め、ベルメールが最も旺盛な制作活動を見せた1930年代から60年代に焦点をあてて考察するものであり、その制作活動を網羅することや芸術家の生涯を概観することを目的とはしていない。人形制作を起点として定めることから始め、その後も様々な表現媒体に関わりながら一貫して「身体イメージ」に取り組み続けたベルメールの制作実践を、そこに底流していると思われるひとつの観点から記述してみようという試みである。》(「はじめに」より)

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【書評】表象文化論学会「REPRE 43」<新刊紹介>

2021年 10月 20日

表象文化論学会のNewsletter「REPRE 43」の<新刊紹介>で小社刊行物を多数取り上げていただきました。
*書名をクリックすると該当箇所にジャンプします。

団地映画論 居住空間イメージの戦後史
オペラ/音楽劇研究の現在 創造と伝播のダイナミズム
ジャパノラマ: 1970年以降の日本の現代アート
ミシェル・フーコー『コレージュ・ド・フランス講義』を読む
革命の印刷術 ── ロシア構成主義、生産主義のグラフィック論
受肉した絵画
思考する芸術 ── 非美学への手引き

 

【イベント】『ミシェル・フーコー『コレージュ・ド・フランス講義』を読む』オンライン公開書評会映像配信のお知らせ

2021年 10月 20日

『ミシェル・フーコー『コレージュ・ド・フランス講義』を読む』オンライン公開書評会【詳細】



開催日:2021年9月25日(土)
コメント:小泉義之(立命館大学)、慎改康之(明治学院大学)
応答:日本側執筆者全員
主催:フーコー研究フォーラム

書影_フーコー講義録

 

10月の新刊:宮川淳とともに《水声文庫》

2021年 10月 14日

宮川淳とともに=カバー.indd宮川淳とともに
《水声文庫》
吉田喜重+小林康夫+西澤栄美子(著)

判型:四六判上製
頁数:164頁
定価:1500円+税
ISBN:978-4-8010-0604-1 C0070
装幀:宗利淳一
10月下旬頃発売!

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思い出の余白に
学生時代の宮川淳(みやかわあつし)と誰よりも親しかったのちの映画監督・吉田喜重が宮川との思い出を語ったインタビューと、哲学者・小林康夫が宮川、吉田の二人を戦後思想史のなかに位置づけるテクストを収録。薄明のなかから、宮川淳の後ろ姿が鮮やかに浮かび上がる。
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10月の新刊:フローベール 文学と〈現代性〉の行方

2021年 10月 14日

書影_フローベールフローベール 文学と〈現代性〉の行方
松澤和宏+小倉孝誠(編)

判型:A5判上製
頁数:399頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0602-7 C0098
装幀:宗利淳一
10月下旬頃発売!

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生誕200年記念!

現代文学の端緒を開いたフローベール。同時代への徹底した不信から文学への信を鍛え上げた作家の彫心鏤骨の作品世界は、膨大な書簡や草稿とともに、常に現代作家を虜にし、文学批評・研究の試金石となってきた。同時代を鋭く見抜き、未来の読者を待望するフローベールへ、既成の作家像を超えて迫る19のアプローチ!

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10月の新刊:恋愛のディスクール――セミナーと未刊テクスト《記号学的実践叢書》

2021年 10月 13日

恋愛のディスクール恋愛のディスクール
セミナーと未刊テクスト
《記号学的実践叢書》
ロラン・バルト (著)
桑田光平・桑名真吾・鈴木亘・須藤健太郎・内藤真奈・平田周・本田貴久・宮脇永吏(訳)

判型:A5判上製
頁数:562頁
定価:8000円+税
ISBN:978-4-8010-489-4 C0098
装幀:中山銀士
10月下旬頃発売!


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バルトの思考の生成過程がここに!
大学の官僚主義や順応主義を逃れ、フランス思想に大きな影響を与えてきた、コスモポリタン的な教育機関である高等研究実習院で、1974年から1976年の2年間にわたって開講された「恋愛のディスクール」に関するセミナーの記録。
当初100あったフィギュールは80に縮減され『恋愛のディスクール・断章』として刊行されているが、2年間のセミナーと未刊テクストからなる本書では、バルトが展開した知的な作業の全体をまるごと見ることができ、バルトの創造の舞台裏が、講義から書物へ、口述から筆記への移行だけでなく、草稿からテクストへの変容の道筋が明らかとなる。

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