3月2023のアーカイヴ

4月の新刊:ボードレール 詩と芸術《日仏会館ライブラリー》

2023年 3月 24日

ボードレール詩と芸術ボードレール 詩と芸術
《日仏会館ライブラリー》1
中地義和(編)

判型:A5判上製
頁数:351頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0699-7  C0098
装幀:滝澤和子
4月上旬発売!

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〈一枚の絵の最良の解説は、一篇のソネあるいはエレジーであるかもしれない〉
近現代詩を開拓した詩人ボードレールは、近代芸術批評の起点に立つ批評家でもあった。
日仏の研究者・作家が協同し、美術や音楽と共鳴しつつ深化するボードレールの詩学と、さらには女性観の考察を通じて、詩人の創作原理の真髄に迫る。

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4月の新刊:ソヴィエト科学の裏庭——イデオロギーをめぐる葛藤と共存《水声文庫》

2023年 3月 24日

ソヴィエト科学の裏庭ソヴィエト科学の裏庭
イデオロギーをめぐる葛藤と共存
《水声文庫》
金山浩司(編)
藤岡毅+セルゲイ・コルサコフ+市川浩+コンスタンチン・トミーリン+齋藤宏文(執筆)

判型:四六判上製
頁数:306頁+モノクロ別丁4頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0708-6  C0022
装幀:宗利淳一
4月中旬発売!

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閉鎖された〈イデオクラシー国家〉における科学研究の実像
スターリン時代の哲学者・科学者たちは、教条的なイデオロギーと権力に翻弄されるばかりであったのか。
マルクス主義、遺伝学、量子力学、植林計画をめぐる論争を中心に、闘争する研究者たちの科学的探求の試みに光を当てる、ソヴィエト科学史研究の最前線。

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4月の新刊:アルベール・ロンドル 闘うリポーターの肖像《南山大学学術叢書》

2023年 3月 10日

ロンドル書影アルベール・ロンドル
闘うリポーターの肖像
《南山大学学術叢書》
真野倫平(著)

判型:四六判上製
頁数:384頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0715-4 C0098
装幀:滝澤和子
4月上旬発売!

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ルポルタージュ」はこうして生まれた!
世界中へと旅立つことが容易ではなかった20世紀初頭、戦場、徒刑場、精神病院、植民地などあらゆる地に赴き、戦うヒーローとして、ルポルタージュを書き続けたアルベール・ロンドル。その記事によって社会制度を変えてしまうほどの影響力を持った稀代のジャーナリストの生涯を追う。

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4月の新刊:サロメ 詩と散文のはざまに――ボードレール・マラルメ・フローベール・ユイスマンス

2023年 3月 10日

サロメ書影サロメ
詩と散文のはざまに――ボードレール・マラルメ・フローベール・ユイスマンス
ベルトラン・マルシャル(著)
大鐘敦子・原大地(訳)

判型:A5判上製
頁数:360頁
定価:5500円+税
ISBN:978-4-8010-0716-1 C0098
装幀:滝澤和子
4月上旬発売!

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サロメとは誰か。
ヨーロッパ世紀末における《宿命の女》(ファム・ファタル)の代表的存在であり、文学・絵画・オペラ・舞台、彫刻、バレエとあらゆる芸術分野で表象された《サロメ》。従来の比較文学や神話学的分析、精神分析や美術批評とは一線を画し、近代の偉大な文学者たちのテクストを対象として、間テクスト的、間生成批評的、間美学的手法を自在に用いながら、サロメ流行の根底にあった歴史的命題を浮かび上がらせる、マラルメ研究の泰斗による《サロメ》批評!

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3月の新刊:感受性とジェンダー——〈共感〉の文化と近現代ヨーロッパ

2023年 3月 10日

書影_感受性とジェンダー感受性とジェンダー
〈共感〉の文化と近現代ヨーロッパ
小川公代・吉野由利(編)

判型:四六判上製
頁数:308頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0713-0 C00098
装幀:宗利淳一
3月下旬発売!

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共生のための想像力
尊厳を踏みにじられた他者をケアして連帯する一方、感情の激発や煽動が危惧されもする昨今、「共感」は時代を理解するキーワードとなった。しかし、この感性は現代に始まったのではなく、18世紀の「感受性」文化にその萌芽を宿していた――ロマン主義文学、道徳哲学、ジェンダーをめぐる言説を通して、「共感」の可能性から、その矛盾と限界までを探る!

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3月の新刊:マグレブ/フランス 周縁からの文学

2023年 3月 10日

書影_マグレブ/フランスマグレブ/フランス 周縁からの文学
植民地・女性・移民
石川清子(著)

判型:A5判上製
頁数:414頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0705-5 C0098
装幀:Gapard Lenski
3月下旬発売!

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背反しながらも強く結ばれ、
混ざりながら描かれる新たなテリトリー

フランス植民地時代から独立を経て、豊かな文学的土壌を築き上げてきたマグレブ文学。《植民地》、《女性》、《移民》をテーマに、周縁から中心へと波及するはかり知れない衝撃を観測する出色の文学論。

《「フランス語マグレブ文学」や「フランス語圏文学」という領域その境界線を変えながら新たな地図を形成していくだろう。本書は「フランス語マグレブ文学」という枠組に視線を投じることから始めて、マグレブ/フランスという背反しながら強く結ばれ、せめぎ合いながら混ざって新たなテリトリーを描いていく文学を、三部の主要テーマに分け、緩やかな時系列に沿って追っていく。》(本書より)

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3月の新刊:ブラジル文学傑作短篇集《ブラジル現代文学コレクション》

2023年 3月 10日

ブラジル文学_書影ブラジル文学傑作短篇集
《ブラジル現代文学コレクション》
アニーバル・マシャード、マルケス・ヘベーロほか(著)
岐部雅之(編)
伊藤秋仁+神谷加奈子+岐部雅之+平田惠津子+フェリッペ・モッタ(訳)

判型:四六判上製
頁数:207頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0721-5 C0098
装幀:宗利淳一
3月下旬発売!

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人種・階級・ジェンダーの壁に阻まれる「私」の声
少女の視点から世界の残酷さとシングル・マザーの寄る辺なさが浮かびあがるアニーバル・マシャード「タチという名の少女」、逃げだしたいと口にする褐色の肌の女とそれを引き止めようとする男をみずみずしい筆致で描き出すマルケス・ヘベーロ「扉を開けてくれたステラ」ほか、20世紀ブラジル社会の活力と喧噪を伝える全12篇。

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文化庁令和4年度(第73回)芸術選奨 評論等部門 受賞のおしらせ

2023年 3月 2日

小社より2022年4月に刊行された佐藤未央子『谷崎潤一郎と映画の存在論』令和4年度(第73回)芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞いたしました。著者の佐藤未央子さん、おめでとうございます!
また、選考委員の皆様をはじめ、このたびの選考に関わられた皆様に感謝申し上げます。

ブログ_谷崎潤一郎

受賞理由

谷崎と映画の関係をめぐる研究はこれまでにも多数あったが、本書はそれら先行研究をしっかり踏まえた上で資料を丁寧に精査しつつ、谷崎にとって映画とは何だったのかという根本的な問いを掘り下げ、実にスリリングな考察となっている。
何より、谷崎の文章に立ち返りたい思いを読者に掻き立てる巧みな筆致が秀逸である。
谷崎の「視座」に立たんとする筆者の目論見には才知が溢れ、分析力のみならず批評眼も鋭い。
更なる成果が続くことを予感させる。

 

3月の新刊:混乱と遊戯の香港映画

2023年 3月 2日

混乱と遊戯の香港映画書影混乱と遊戯の香港映画
作家性、産業、境界線
雑賀広海(著)

判型:A5判上製
頁数:365頁
定価:4500円+税
ISBN:978-4-8010-0714-7 C0074
装幀:宗利淳一
3月20日発売!

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切りひらけ、香港/映画の境界を
1980~90年代、香港映画の黄金期を支えた監督たちは、曖昧で流動的な境界線に囲まれた香港に何を見、何を託したのか。
父と子、監督と俳優、見るものと見られるもの、内と外、虚構と現実――
さまざまな二項対立を打ち破る混乱状態と戯れることによって祝祭的な映画空間を作り上げた、【ジャッキー・チェン】【ツイ・ハーク】【ジョニー・トー】という3人の映画人の軌跡を手がかりに解き明かす、香港映画史のダイナミクス。

***

黄金期の香港映画産業で生まれた作品について、映画製作者はどのように臨んだのか。言いかえれば、彼らは映画をどのように見ていたのか、彼らは現実と映画を切り分ける境界線をどのように認識していたのか。香港映画はとるに足らない単なる娯楽映画であり、言うなれば現実と区別された虚構の物語世界と見られることも多いが、香港人にとって香港映画はアイデンティティを探求する場として現実と連続している。その境界線は存在すると同時に曖昧でもある。この両義的な境界線は個々の映画作品にどのように働きかけるのか。境界線をめぐるテクスト生成の物語を紡ぐことで、この時代の作品だけが備えている特異性を明らかにしたい。(序章より)

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3月の新刊:ホロコーストとナクバ――歴史とトラウマについての新たな話法

2023年 3月 1日

ホロコーストとナクバホロコーストとナクバ
歴史とトラウマについての新たな話法
バシール・バシール+アモス・ゴールドバーグ(編)
小森謙一郎(訳)

判型:A5判上製
頁数:476頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0703-1 C0022
装幀:宗利淳一
3月上旬発売!

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「一つの歴史、一つの問題」
未曾有のユダヤ人絶滅政策、〈ホロコースト〉と、今なお終わらないパレスチナ人への迫害、〈ナクバ〉。
もしそれらが連続した一つの出来事だとしたら?

2011年、故郷喪失の追悼行事を封じ込める「ナクバ法」がイスラエルで成立した。
ユダヤ人迫害を背景に建国されたイスラエルと、それゆえに郷土を破壊され奪われたパレスチナ人の間には、いかなる共存の未来も存在しないのか──そして過去については?
ユダヤ人とアラブ人双方の学者・作家19名が協同し、ユダヤ・中東史の深層を読み解きながら、政治的・歴史的分断を超えて語るための新たな〈話法〉を探求する。

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3月の新刊:ポストメディウム時代の芸術——マルセル・ブロータース《北海航行》について

2023年 3月 1日

書影_ポストメディウム時代の芸術ポストメディウム時代の芸術
マルセル・ブロータース《北海航行》について
ロザリンド・クラウス(著)
井上康彦(訳)

判型:四六判上製
頁数:182頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-00698-0 C0070
装幀:滝澤和子
3月25日頃発売!

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メディウムは再発明/救済される――
ポストメディウム的条件とは何か? メディウムとは何か? ポストメディウム時代の芸術とは何か? マルセル・ブロータースの作品の精緻な分析とベンヤミンの考古学的方法を深く交差させながら、現代における芸術そして「メディウム」の可能性を探究する。必読の理論書、待望の邦訳。解説=林道郎

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