6月2023のアーカイヴ

7月の新刊:ミュージッキング――音楽は〈行為〉である

2023年 6月 30日

ミュージッキング_書影ミュージッキング[新装版]
音楽は〈行為〉である
クリストファー・スモール(著)
野澤豊一+西島千尋(訳)

判型:四六判上製
頁数:440頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0738-3 C0073
装幀:宗利淳一
7月下旬発売!

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音楽は、《作品》ではない、《実践》なのだ!
音楽を愛するすべてのひとに


既成概念を根底から転倒させ、わたしたちを《音の現場》へといざなう画期的な評論、待望の全訳。
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musicking[mjúːzikiŋ]【名】
to music(音楽する)の動名詞形。
各自の立場を問わずに音楽的なパフォーマンスに加わること。演奏者やリスナー、ダンサーから、ローディー、チケットの売り子や清掃係などの裏方まで、その場に集うすべての者が《音楽》に参加し、《音楽》を共有し、《音楽》に貢献している、という考え。クリストファー・スモールによって提唱され、本書のタイトルとなり、世界各国で多くの支持を得ている。
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7月の新刊:証人《フィクションのエル・ドラード》

2023年 6月 30日

書影_証人証人
《フィクションのエル・ドラード》
フアン・ビジョーロ(著)
山辺弦(訳)

判型:四六判上製
頁数:594頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0745-1 C0397
装幀:宗利淳一
7月下旬発売!

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時、場所、そして忘却
ヨーロッパの大学で文学を研究するフリオ・バルディビエソはサバティカル休暇を取得し、24年ぶりに祖国メキシコへと帰還する。従妹ニエベスとの淡い記憶、親族との再会、旧友との思いがけぬ邂逅を経るうちに、無数の思惑に囲まれたフリオは不穏な事件に巻き込まれていく……

政権交代を果たした転換期のメキシコを舞台に、自身の記憶と祖国の記憶を重層的描き出した、鮮烈な歴史=物語。

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7月の新刊:ファティマ——辻公園のアルジェリア女たち 叢書《エル・アトラス》

2023年 6月 30日

書影_ファティマファティマ
辻公園のアルジェリア女たち
叢書《エル・アトラス》
レイラ・セバール(著)
石川清子(訳)

判型:四六判上製
頁数:228頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0247-0 C0397
装幀:宗利淳一
7月下旬発売!

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おしゃべりの迷宮

「母親たちが集まるとおしゃべりが続いた。ダリラは母の尻に頬をぴったりくっつけて、彼女たちの話をよく聞いていた」

ムスリム移民が多く暮らすパリ郊外の集合団地、行き交う母親たちがおしゃべりに興じるなか、ひとりの少女が女たちの内輪話に耳を傾ける……
《はざま》に暮らす女性たちの声を重層的に響かせる、著者の代表作。

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6月の新刊:クロード・シモン――書くことに捧げた人生

2023年 6月 12日

書影_クロード・シモンクロード・シモン――書くことに捧げた人生
ミレイユ・カル゠グリュベール (著)
関未玲・上田章子(訳)

判型:A5判上製
頁数:407頁
定価:7000円+税
ISBN:978-4-8010-0562-4 C0098
装幀:滝澤和子
6月下旬発売!

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創作の源泉をたどって
手記や創作ノート、絵画作品や写真、伯母の手帳など、さまざまな資料を検証し、作品と突き合わせながら、作家の人生の軌跡を描破する。難解な作風で知られるノーベル文学賞受賞作家の、本邦初の決定版伝記!

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6月の新刊:評伝ロラン・バルト

2023年 6月 12日

書影_ロラン・バルト評伝ロラン・バルト
ティフェーヌ・サモワイヨ(著)
桑田光平・伊澤拓人・伊藤靖浩・黒木秀房・清水雄大・福井有人(訳)

判型:A5判上製
頁数:615頁
定価:9000円+税
ISBN:978-4-8010-0717-8 C0098
装幀:宗利淳一
6月下旬発売!

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エクリチュールの不可能性を超えて
バルトの友人・知人への詳細な聞き取りだけでなく、近年まで未調査だった草稿や私信などを丁寧に調査し、バルトを個人的環境ならびに社会的・政治的文脈の中に置き直しながら、バルト自身の作品と関連づけた、気鋭の研究者による決定版伝記!

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6月の新刊:犬のしもべ

2023年 6月 9日

犬のしもべ_書影 犬のしもべ
菊池英也(著)

判型:四六判上製
頁数:244頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0736-9 C0093
装幀:宗利淳一
6月下旬発売!

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子犬は怒り、ささやく
犬と人間との長きにわたる関係を考察しつつ、愛犬ポメラニアンとの17年の日々を描いた感動のフィクション!

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6月の新刊:ルネ・ヴィヴィアン伝

2023年 6月 9日

ルネ・ヴィヴィアン伝_書影ルネ・ヴィヴィアン伝
ジャン=ポール・グージョン(著)
中島淑恵(訳)

判型:A5判上製
頁数:584頁
定価:8000円+税
ISBN:978-4-8010-0730-7 C0098
装幀:宗利淳一
6月下旬発売!

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〈世紀末のサッフォー〉の真実
ボードレールとスウィンバーンの後継者、コレットの友人にしてナタリー・C・バーネイの恋人。サッフォーを現代に甦らせ、女男爵とただならぬ関係を結び、神経衰弱のうちに夭折した詩人……数々の逸話と偏見とは裏腹に終生彼女を詩作に駆り立てたものは何だったのか? 詩、草稿、手紙、証言を縦横に結び、女性による女性のための表現を求めた詩人を活写する!

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6月の新刊:百人一死——詩人たちはいかに死んだか

2023年 6月 9日

百人一死百人一死
詩人たちはいかに死んだか
井伊華言(著)

判型:A5判上製
頁数:357頁
定価:4500円+税
ISBN:978-4-8010-0735-2 C0098
装幀:西山孝司
6月下旬発売!

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詩人たちの死の歴史は殺人により始まる
自殺、殺人、病死、刑死、流謫の裡の死、奇禍による死、野垂れ死に……
尋常ならざる生を生き、異常な死を遂げた詩人の例は古今東西枚挙にいとまがない。
西洋古典文学、漢詩、江戸文藝をめぐる著作で知られる屁成の奇人・枯骨閑人改め恍惚惨人が、
詩人百人の「死に様」を諧謔と痛憤をこめて綴った、戯作・詩人往生絵巻。

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6月の新刊:ペテルブルク神話と文学のコロムナ

2023年 6月 9日

ペテルブルク神話ペテルブルク神話と文学のコロムナ
近藤昌夫(著)

判型:A5判上製
頁数:345頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0733-8 C0098
装幀:滝澤和子
6月下旬発売!

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幻想都市の文学探訪
近代化のシンボルとしてピョートル大帝の命により急造された〈歴史なき都市〉サンクトペテルブルク。その中でも、かつての貧民街であり庶民的な風景が広がる下町〈コロムナ〉地区。
プーシキン、ゴーゴリ、ドストエフスキーの作品に登場する、この〈コロムナ〉地区の表象を読み解きながら、幻覚、奇譚、恐怖に彩られる幻想的な〈ペテルブルク神話〉の源流をロシア・フォークロアをはじめとする民衆文化に探り当てる、19世紀ペテルブルク文学論。

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6月の新刊:オッティーリエの掌——批評集成

2023年 6月 9日

オッティーリエの掌オッティーリエの掌
批評集成
有馬弘純(著)

判型:A5判並製
頁数:348頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0734-5 C0098
装幀:齋藤久美子
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〈性愛は人生において最大の非合理的能力である〉
漱石『三四郎』に描かれる恋愛と婚姻制度をめぐる葛藤を考察し、〈性〉というものの基層に迫った表題作ほか、劇作家別役実の長年の友人であった著者が、その死を契機に別役、佐々木基一、金鶴泳らとの交流を振り返るとともに、近代日本文学、フランス文学、映画をめぐる多彩な批評を集成する。

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6月の新刊:ゼロK《フィクションの楽しみ》

2023年 6月 7日

書影_ゼロKゼロK
《フィクションの楽しみ》
ドン・デリーロ(著)
日吉信貴(訳)

判型:四六判上製
頁数:311頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0732-1 C0097
装幀:宗利淳一
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生か、死か、死のない死か

アメリカの大富豪ロス・ロックハートは、難病に冒された愛する妻の身体を凍結し、未来の医療に託そうと目論んでいた。
プロジェクトに巨額を投じる父に招かれ、中央アジアの地下研究施設を訪れた息子ジェフリーが見たものとは……?
科学技術の進歩は肉体の復活と人類の更新、永遠への到達を約束しうるのか。
そして愛は絶対零度の世界でも生き長らえるのか。
極限状況において人間の限界を問う、異色の恋愛小説。

人体凍結による永遠の生の獲得、ロシア・ウクライナ問題、隕石落下による大災害、惑星規模で頻発するカタストロフィ、世界の終わり、歴史の超越によるアセンション……
これは予言の書か、希望の書か、黙示録か?
『ポイント・オメガ』と『沈黙』を架橋する後期デリーロの新たなる傑作長編、ついに翻訳完成!!


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6月の新刊:クローデルとその時代

2023年 6月 6日

書影_クローデルとその時代クローデルとその時代
大出敦(編)

判型:A5判上製
頁数:378頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-00724-6 C0098
装幀:宗利淳一
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詩人大使の転換期
生誕150年を機会に再評価をみせる作家ポール・クローデル。外交官として東洋に赴任することで、大きな転換が作品にもたらされた時代とはいかなるものだったのか。「日本」「演劇」「音楽」「宗教」の諸相からアプローチし、詩人大使の多面性に光を当てる。

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