12月の新刊:映画美学入門
2018年 12月 13日 コメントは受け付けていません。
映画美学入門
《水声文庫》
淺沼圭司(著)
判型:四六判上製
頁数:328頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0380-4 C0074
装幀:宗利淳一
好評発売中!
半世紀を経てなお新鮮! 甦るフィルムの時代
映画美学研究のさきがけともいえる『映画美学入門』(1963年)の待望の復刊。
いまや技術の進歩はめざましく、50年前の映画製作の状況とはかなり変化している。とはいえ、映画の理論的状況をメリエス、リュミエール兄弟、エイゼンシュテイン、アラン・レネ、ベルイマンらの作品をたどり、映画の発生から「映画芸術」の成立を改めて考察する意義があるのではないか。また、テレビの創始期を思い起こし、いまとなっては見過ごされがちなその特性を振り返る。
【目次】
はじめに――復刊にあたって
序
映画研究の特色
映画研究の領域
映画美学
映画芸術の成立
Ⅱ 映画作品の構造
映像
1 現実的性格の問題
2 空間の問題
3 時間の問題
4 意味の問題
映像の世界
音
1 言葉
2 もの音
3 音楽
Ⅲ 映画鑑賞の態度
Ⅳ 映画の種類
1 映像の性質による分類
2 内容の性質による分類
3 表現の仕方による分類
テレヴィジョンの問題
作家紹介
文献解題
【著者について】
淺沼圭司(あさぬまけいじ)
1930年、岩手県に生まれる。東京大学大学院修士課程修了。成城大学名誉教授。専攻、美学、映画理論。主な著書には、『映画学』(紀伊国屋書店、1965年)、『映ろひと戯れ』(小沢書店、1976年。水声社、2000年)、『不在の光景』(行人社、1983年)、『映画のためにⅠ/Ⅱ』(水声社、1986/90年)、『ゼロからの美学』(勁草書房、2004年)、『映画における「語り」について』(2005年)、『物語とはなにか』(2007年)、『〈よそ〉の美学』(2009年)、『昭和あるいは戯れるイメージ』(2012年)、『宮澤賢治の「序」を読む』(2016年、いずれも水声社)などがある。
【淺沼圭司の本】
制作について/4500円
宮澤賢治の「序」を読む/2800円
物語るイメージ――絵画、絵巻あるいは漫画そして写真、映画など/3500円
昭和あるいは戯れるイメージ/2800円
〈よそ〉の美学/4000円
物語とはなにか/4000円
映ろひと戯れ――定家を読む/2500円
ロラン・バルトの味わい――交響するバルトとニーチェの歌/2500円
映画における「語り」について――七人の映画作家の主題のよるカプリッチオ/4000円
ロベール・ブレッソン研究――シネマの否定/4000円
読書について/3500円
映画のために Ⅰ/3000円
映画のために Ⅱ/4000円
書物の現在(共著)/1200円
(価格税別)