12月の新刊:静かな小舟〈最後の王国6〉《パスカル・キニャール・コレクション》

2018年 12月 20日 コメントは受け付けていません。

静かな小舟静かな小舟〈最後の王国6〉
《パスカル・キニャール・コレクション》
小川美登里(訳)

判型:四六判上製
頁数:264頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0227-2 C0397
装幀:滝澤和子
12月下旬頃発売!


漂流する、孤独な魂
かつてセーヌ河を往復する運搬船(コルベイユ)があった。実母から乳母へと赤子を運ぶその船は、現在の霊柩車(コルベイヤール)の語源となった――人生の出発点である「誕生」と終着点である「死」を足がかりに、変容しつづける「個」の可能性を描く、新たな小説論。

著者について
パスカル・キニャール(Pascal Quignard)
1948年、ノルマンディー地方ユール県に生まれる。父方は代々オルガン奏者の家系で、母方は文法学者の家系。レヴィナスのもとで哲学を学び、ガリマール社に勤務したのち、作家業に専心。古代と現代を縦横無尽に往来し、時空を超えたエクリチュールへ読者を誘う作品を精力的に発表しつづけている。

訳者について
小川美登里 (おがわみどり)
1967年、岐阜県に生まれる。筑波大学人文社会系准教授(専攻、フランス現代文学)。ジェンダー、音楽、絵画、文学などにも関心をもつ。主な著書に、 La Musique dans l’œuvre littéraire de Marguerite Duras(L’Harmattan, 2002)、Voix, musique, altérité : Duras, Quignard, Butor(L’Harmattan, 2010) 、Midori OGAWA & Christian DOUMET(dir.), Pascal Quignard, La littérature à son Orient(Presses Universitaires de Vincennes, 2015)、Dictionnaire sauvage, Pascal Quignard(collectif, Hermann, 2016)などがある。

パスカル・キニャール・コレクション
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