4月の新刊:本当の小説 回想録
2019年 3月 27日 コメントは受け付けていません。
本当の小説 回想録
フィリップ・ソレルス(著)
三ツ堀広一郎(訳)
判型:四六判上製
頁数:344頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0408-5 C0098
装幀:宗利淳一
4月1日発売!
言葉によって開かれる真実と自由
ポンジュ,モーリヤック,アラゴン,バタイユ,ラカン,バルト――現代フランス文壇の鬼才,フィリップ・ソレルスが綴る回想録。女たちとの放蕩,前衛文学生活,「テル・ケル」の創刊,68年5月,毛沢東主義者から法王主義者へ……文学と政治の季節がいま甦る。
ぼくは何より、ぼくの机に、数々の机に、ノートに、赤いランプに、夜に、言葉が書きつけられていくあいだじゅう震えている大いなる静寂に、再会してみたい。(本文より)
【著者について】
フィリップ・ソレルス(Philippe Sollers)
1936年、フランスのボルドーに生まれる。作家。1957年、『挑戦』(新潮社『公園』所収、1966年)で文壇デビューを果たし、フェネオン賞を受賞。1960年に雑誌「テルケル」を創刊し、同時期に執筆した『公園』(1961年。集英社、1966年)でメディシス賞を受賞。主な著書に、『ドラマ』(1965年。月曜社、2015年)、『女たち』(1983年。河出書房新社、2007年)、『神秘のモーツァルト』(2001年。集英社、2006年)などがある。
【訳者について】
三ツ堀広一郎(みつぼりこういちろう)
1972年、神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、東京工業大学准教授。専攻、フランス文学。主な著書に、『引用の文学史』(共著、2019年、水声社)、主な訳書に、D・ラバテ『20世紀フランス小説』(白水社、2008年)、R・クノー『ルイユから遠くはなれて』(水声社、2012年)などがある。
【関連書】
ステュディオ/フィリップ・ソレルス/2500円+税
*
静かな小舟/パスカル・キニャール/2500円+税
八月の日曜日/パトリック・モディアノ/2200円+税
氷山へ/J・M・G・ル・クレジオ/2000円+税