4月の新刊:視覚文化とデザイン——メディア、リソース、アーカイヴズ
2019年 4月 1日 コメントは受け付けていません。
視覚文化とデザイン
メディア、リソース、アーカイヴズ
井口壽乃(編)
伊原久裕/菅靖子/山本政幸/児玉幸子/暮沢剛巳(執筆)
判型:四六判上製
頁数:328頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0423-8 C0070
装幀:Gaspard Lenski
4月下旬頃発売!
拡張するモダンデザインの射程
モダンデザインはいかにして創造・越境・集積されたのか? モダニズム期から現在まで、視覚文化を構成するタイポグラフィ、ピクトグラム、アイソタイプ、写真、ポスター、ホログラフィなどの豊富な例を取りあげながら、デザイン思想の趨勢を浮き彫りにする最新の研究成果。
国境を越えるデザイナーの摩擦や抵抗に肉薄する第Ⅰ部〈グラフィック理論の形成と越境〉、循環と伝播にともなうデザイン理論の変容を観察する第Ⅱ部〈イメージの継承と還流〉,新たなテクノロジーの創造による視覚体験の刷新に迫る第Ⅲ部〈三次元イメージとグラフィズム〉、デザイン資源の蓄積と活用を分析する第Ⅳ部〈コレクションと展示〉を通して、多様な展開を見せるデザインの領域に光をあてる。
【目次】
はじめに
Ⅰ グラフィック理論の形成と越境――前期モダニズム
チェコスロヴァキアのモダニズムとアメリカへの越境
――ラディスラフ・ストナーのグラフィックデザイン(井口壽乃)
アイソタイプのアメリカへの越境
――一九三〇年代のルドルフ・モドレイの活動を中心に(伊原久裕)
パーシー・ランド・ハンフリーズ社と越境のデザイナーたち
――一九三〇年代イギリスのモダニズム(菅靖子)
一九三〇年代イギリスにおけるニュー・タイポグラフィの導入(山本政幸)
Ⅱ イメージの継承と還流――後期モダニズム
デザインの創造と継承
――亀倉雄策にみる発想のためのイメージ・ソース(井口壽乃)
二〇世紀視覚言語の一系譜
――アイソタイプからピクトグラム標準化へ(伊原久裕)
活字書体デザインの再生と創造
――第二次世界大戦後におけるグロテスク活字のリバイバル(山本政幸)
一九六〇年代後半のアメリカ西海岸におけるサイケデリック・ポスターの展開(山本政幸)
Ⅲ 三次元イメージとグラフィズム
ホログラフィを用いた初期の芸術作品について(児玉幸子)
ポストモダン以降の新しいイメージ
――ルディー・バーコートの軌跡(児玉幸子)
Ⅳ コレクションと展示――デザイン・リソース
デザイン資源が語ること
――デザイン・アーカイヴズという不完全な歴史の形(菅靖子)
「デザイン資源」としての竹尾ポスター・コレクション(暮沢剛巳)
【編者について】
井口壽乃(いぐち・としの)
1959年、静岡県生まれ。現在、埼玉大学教授。専攻、美術史、デザイン史、映像論。著書に、『ハンガリー・アヴァンギャルド――MAとモホイ=ナジ』(彩流社、2000年)、『中欧の現代美術――ポーランド・チェコ・スロヴァキア・ハンガリー』(共著、彩流社、2014年)、『西洋美術の歴史8 20世紀』(共著、中央公論新社、2017年)などがある。
【関連書】
生きている前衛――山口勝弘評論集/井口壽乃編/8000円+税
エクソダス――アートとデザインをめぐる批評/暮沢剛巳/3200円+税
マンガ視覚文化論――見る、聞く、語る/鈴木雅雄・中田健太郎編/3200円+税
モダンデザインはいかにして創造・越境・集積されたのか? モダニズム期から現在まで、視覚文化を構成するタイポグラフィ、ピクトグラム、アイソタイプ、写真、ポスター、ホログラフィなどの豊富な例を取りあげながら、デザイン思想の趨勢を浮き彫りにする最新の研究成果。
国境を越えるデザイナーの摩擦や抵抗に肉薄する第Ⅰ部〈グラフィック理論の形成と越境〉、循環と伝播にともなうデザイン理論の変容を観察する第Ⅱ部〈イメージの継承と還流〉,新たなテクノロジーの創造による視覚体験の刷新に迫る第Ⅲ部〈三次元イメージとグラフィズム〉、デザイン資源の蓄積と活用を分析する第Ⅳ部〈コレクションと展示〉を通して、多様な展開を見せるデザインの領域に光をあてる。
【目次】
はじめに
Ⅰ グラフィック理論の形成と越境――前期モダニズム
チェコスロヴァキアのモダニズムとアメリカへの越境
――ラディスラフ・ストナーのグラフィックデザイン(井口壽乃)
アイソタイプのアメリカへの越境
――一九三〇年代のルドルフ・モドレイの活動を中心に(伊原久裕)
パーシー・ランド・ハンフリーズ社と越境のデザイナーたち
――一九三〇年代イギリスのモダニズム(菅靖子)
一九三〇年代イギリスにおけるニュー・タイポグラフィの導入(山本政幸)
Ⅱ イメージの継承と還流――後期モダニズム
デザインの創造と継承
――亀倉雄策にみる発想のためのイメージ・ソース(井口壽乃)
二〇世紀視覚言語の一系譜
――アイソタイプからピクトグラム標準化へ(伊原久裕)
活字書体デザインの再生と創造
――第二次世界大戦後におけるグロテスク活字のリバイバル(山本政幸)
一九六〇年代後半のアメリカ西海岸におけるサイケデリック・ポスターの展開(山本政幸)
Ⅲ 三次元イメージとグラフィズム
ホログラフィを用いた初期の芸術作品について(児玉幸子)
ポストモダン以降の新しいイメージ
――ルディー・バーコートの軌跡(児玉幸子)
Ⅳ コレクションと展示――デザイン・リソース
デザイン資源が語ること
――デザイン・アーカイヴズという不完全な歴史の形(菅靖子)
「デザイン資源」としての竹尾ポスター・コレクション(暮沢剛巳)
【編者について】
井口壽乃(いぐち・としの)
1959年、静岡県生まれ。現在、埼玉大学教授。専攻、美術史、デザイン史、映像論。著書に、『ハンガリー・アヴァンギャルド――MAとモホイ=ナジ』(彩流社、2000年)、『中欧の現代美術――ポーランド・チェコ・スロヴァキア・ハンガリー』(共著、彩流社、2014年)、『西洋美術の歴史8 20世紀』(共著、中央公論新社、2017年)などがある。
【関連書】
生きている前衛――山口勝弘評論集/井口壽乃編/8000円+税
エクソダス――アートとデザインをめぐる批評/暮沢剛巳/3200円+税
マンガ視覚文化論――見る、聞く、語る/鈴木雅雄・中田健太郎編/3200円+税