3月の新刊:奈落の上の夢舞台――後期シェイクスピア演劇の展開

2019年 4月 11日 コメントは受け付けていません。

奈落の上の夢舞台奈落の上の夢舞台
後期シェイクスピア演劇の展開
髙田茂樹(著)

判型:A5判上製 
頁数:292頁 
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0410-8 C0074
装幀:滝澤和子
3月25日発売!

人生――儚くも輝ける夢
『ハムレット』、『オセロー』、『冬物語』などの後期作品を取り上げ、舞台の上で自らを裏切りつづける表現を通して現れ、かつ他では現れることのないリアリティを捉えようとする作家の彷徨の軌跡を辿り、シェイクスピア演劇の核心に迫る。

目次
序章
第一部 悲劇
 第一章 呼び声と沈黙――『ジュリアス・シーザー』における距離のスタイル
 第二章 『ハムレット』における表現と内的真実――その共存在様式をめぐって
 第三章 『オセロー』――共犯の構図
第二部 問題劇
 第四章 駆りたてるもの――『トロイラスとクレシダ』の〈世界〉
 第五章 ルーシオーの悪ふざけ――『尺には尺を』における裁きと認識
第三部 ロマンス劇
 第六章 〈成り上がりのカラス〉は懐古する――『冬物語』のだまし絵
 第七章 プロスペローの帰郷

あとがき

著者について
髙田茂樹(たかだしげき)  
1954年、福井県小浜市に生まれる。京都府立大学文学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。現在、金沢大学教授。専攻、イギリス文学。主な著書には、『エリザベス朝演劇の誕生』(共著、水声社、1997年)、主な訳書には、スティーヴン・グリーンブラット『ルネサンスの自己成型――モアからシェイクスピアまで』(みすず書房、1992年)ピーター・ブルックス『肉体作品――近代の語りにおける欲望の対象』(新曜社、2003年)、クリストファー・マーロウ『タンバレイン』(水声社、2012年)、スティーヴン・グリーンブラット『シェイクスピアの自由』(みすず書房、2013年)などがある。

関連書
エリザベス朝演劇の誕生 玉泉八州男編/7000円+税
タンバレイン クリストファー・マーロウ/髙田茂樹訳/4000円+税
世界は劇場/人生は夢 磯野守彦・佐竹謙一・矢橋透ほか/2800円+税

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