4月の新刊:小さな夜をこえて――対話集成
2019年 4月 24日 コメントは受け付けていません。
小さな夜をこえて
対話集成
今福龍太(著)
判型:A5判並製
頁数:426頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0390-3 C0010
装幀:西山孝司
好評発売中!
群島としてのダイアローグ
1970年代以降の〈知の連鎖と交響〉が与えた刺戟を糧に自己形成を遂げた者の経験と思考をめぐり、その時代の息吹きをいまへと伝える対話的アーカイヴ。
多木浩二、山口昌男、高橋悠治、吉増剛造、大塚信一といった先行世代との対話、沢木耕太郎、西谷修、伊藤俊治、沼野充義、巽孝之、港千尋、島田雅彦、上野俊哉といったほぼ同世代との対話、さらに近年の中村隆之、松田法子といった若手研究者との対話を、それが成立する文脈や背景を描いた今福龍太自身による改題とともに、1992年以後の時系列順に収録。
【目次】
まえがき
1992
終わりなき旅の途上で 沢木耕太郎との対話
1995
ポリローグの都市 沼野充義との対話
1997
ゆらめく境界あるいはトラヴェローグをめぐって
――汀にて 多木浩二+上野俊哉との対話
1997
クレオール、デジタル・ライティング、トランスレーション 西谷修との対話
1998
ラテンアメリカのモデルニスモ 多木浩二との対話
1998
「複数のアメリカ」像を掘り起こす 巽孝之との対話
2000
音楽の時間 高橋悠治との対話
2001
聖と俗
――錯誤としての歴史 島田雅彦との対話
2001
「アフリカ」を探して 山口昌男との対話
2003
島を渡る
──ヴィジュアローグ 伊藤俊治との対話
2006
反転、嘔吐、筒
――『アーキペラゴ』をめぐって 吉増剛造との対話
2011
戦間期
――シモーヌ・ヴェイユ、愛、恩寵 港千尋との対話
2013
山口昌男が遺したもの 大塚信一との対話
2013
多木浩二、深い傾きの人 吉増剛造との対話
2015
叛乱者たちが創る世界 中村隆之との対話
2016
光源の島
――東松照明と南島世界 伊藤俊治との対話
2017
ポスト・トゥルースに抗して 中村隆之+松田法子との対話
人名索引
【著者・対話者について】
今福龍太(いまふくりゅうた)
文化人類学者・批評家。奄美自由大学主宰。主な著書に、『ミニマ・グラシア』(岩波書店、2008)、『レヴィ=ストロース 夜と音楽』(みすず書房、2011)、『書物変身譚』(新潮社、2014)、『ジェロニモたちの方舟』(岩波書店、2015)、『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』(みすず書房、2016)、『ハーフ・ブリード』(河出書房新社、2017)、『クレオール主義(パルティータⅠ)』『群島-世界論(パルティータⅡ)』『隠すことの叡智(パルティータⅢ)』『ボーダー・クロニクルズ(パルティータⅣ)』『ないものがある世界(パルティータⅤ)』(いずれも水声社、2017)、『ブラジル映画史講義』(現代企画室、2018)など。
沢木耕太郎
1947年生。作家。著書に『一瞬の夏』『深夜特急』『壇』『凍』など。
沼野充義
1954年生。ロシア・ポーランド文学研究者、批評家。著書に『永遠の一駅手前』『徹夜の塊』『ユートピア文学論』『チェーホフ』など。
多木浩二
1928年生、2011年没。哲学者。著書に『生きられた家』『天皇の肖像』『雑学者の夢』『映像の歴史哲学』など。
上野俊哉
1962年生。社会思想史家・批評家。著書に『アーバン・トライバル・スタディーズ』『思想の不良たち』『四つのエコロジー』など。
西谷修
1950年生。哲学者。著書に『不死のワンダーランド』『理性の探求』『アメリカ 異形の制度空間』など。
巽孝之
1955年生。アメリカ文学研究者、批評家。著書に『プログレッシヴ・ロックの哲学』『盗まれた廃墟』『パラノイドの帝国』など。
高橋悠治
1938年生。作曲家、ピアニスト。著書に『音楽の反方法論序説』『音の静寂 静寂の音』『きっかけの音楽』など。
島田雅彦
1961年生。小説家。著書に『彼岸先生』『退廃姉妹』『カオスの娘』『虚人の星』など。
山口昌男
1931年生、2013年没。文化人類学者。著書に『アフリカの神話的世界』『本の神話学』『道化の民俗学』『「敗者」の精神史』など。
伊藤俊治
1953年生。美術史家。著書に『ジオラマ論』『20世紀写真史』『20世紀イメージ考古学』など。
吉増剛造
1939年生。詩人。著書に『黄金詩篇』『オシリス、石ノ神』『螺旋歌』『表紙 omote‐gami』『怪物君』『火の刺繍』など。
港千尋
1960年生。写真家、批評家。著書に『瞬間の山』『文字の母たち』『レヴィ=ストロースの庭』『書物の変』など。
大塚信一
1939年生。編集者、批評家。著書に『理想の出版を求めて』『山口昌男の手紙』『火の神話学』『中村正義の世界』など。
中村隆之
1975年生。フランス文学研究者、批評家。著書に『フランス語圏カリブ海文学小史』『カリブ-世界論』『エドゥアール・グリッサン』など。
松田法子
1978年生。建築史・都市史研究者。著書に『絵はがきの別府』など。
【関連書】
今福龍太コレクション パルティータ
1970年代以降の〈知の連鎖と交響〉が与えた刺戟を糧に自己形成を遂げた者の経験と思考をめぐり、その時代の息吹きをいまへと伝える対話的アーカイヴ。
多木浩二、山口昌男、高橋悠治、吉増剛造、大塚信一といった先行世代との対話、沢木耕太郎、西谷修、伊藤俊治、沼野充義、巽孝之、港千尋、島田雅彦、上野俊哉といったほぼ同世代との対話、さらに近年の中村隆之、松田法子といった若手研究者との対話を、それが成立する文脈や背景を描いた今福龍太自身による改題とともに、1992年以後の時系列順に収録。
【目次】
まえがき
1992
終わりなき旅の途上で 沢木耕太郎との対話
1995
ポリローグの都市 沼野充義との対話
1997
ゆらめく境界あるいはトラヴェローグをめぐって
――汀にて 多木浩二+上野俊哉との対話
1997
クレオール、デジタル・ライティング、トランスレーション 西谷修との対話
1998
ラテンアメリカのモデルニスモ 多木浩二との対話
1998
「複数のアメリカ」像を掘り起こす 巽孝之との対話
2000
音楽の時間 高橋悠治との対話
2001
聖と俗
――錯誤としての歴史 島田雅彦との対話
2001
「アフリカ」を探して 山口昌男との対話
2003
島を渡る
──ヴィジュアローグ 伊藤俊治との対話
2006
反転、嘔吐、筒
――『アーキペラゴ』をめぐって 吉増剛造との対話
2011
戦間期
――シモーヌ・ヴェイユ、愛、恩寵 港千尋との対話
2013
山口昌男が遺したもの 大塚信一との対話
2013
多木浩二、深い傾きの人 吉増剛造との対話
2015
叛乱者たちが創る世界 中村隆之との対話
2016
光源の島
――東松照明と南島世界 伊藤俊治との対話
2017
ポスト・トゥルースに抗して 中村隆之+松田法子との対話
人名索引
【著者・対話者について】
今福龍太(いまふくりゅうた)
文化人類学者・批評家。奄美自由大学主宰。主な著書に、『ミニマ・グラシア』(岩波書店、2008)、『レヴィ=ストロース 夜と音楽』(みすず書房、2011)、『書物変身譚』(新潮社、2014)、『ジェロニモたちの方舟』(岩波書店、2015)、『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』(みすず書房、2016)、『ハーフ・ブリード』(河出書房新社、2017)、『クレオール主義(パルティータⅠ)』『群島-世界論(パルティータⅡ)』『隠すことの叡智(パルティータⅢ)』『ボーダー・クロニクルズ(パルティータⅣ)』『ないものがある世界(パルティータⅤ)』(いずれも水声社、2017)、『ブラジル映画史講義』(現代企画室、2018)など。
沢木耕太郎
1947年生。作家。著書に『一瞬の夏』『深夜特急』『壇』『凍』など。
沼野充義
1954年生。ロシア・ポーランド文学研究者、批評家。著書に『永遠の一駅手前』『徹夜の塊』『ユートピア文学論』『チェーホフ』など。
多木浩二
1928年生、2011年没。哲学者。著書に『生きられた家』『天皇の肖像』『雑学者の夢』『映像の歴史哲学』など。
上野俊哉
1962年生。社会思想史家・批評家。著書に『アーバン・トライバル・スタディーズ』『思想の不良たち』『四つのエコロジー』など。
西谷修
1950年生。哲学者。著書に『不死のワンダーランド』『理性の探求』『アメリカ 異形の制度空間』など。
巽孝之
1955年生。アメリカ文学研究者、批評家。著書に『プログレッシヴ・ロックの哲学』『盗まれた廃墟』『パラノイドの帝国』など。
高橋悠治
1938年生。作曲家、ピアニスト。著書に『音楽の反方法論序説』『音の静寂 静寂の音』『きっかけの音楽』など。
島田雅彦
1961年生。小説家。著書に『彼岸先生』『退廃姉妹』『カオスの娘』『虚人の星』など。
山口昌男
1931年生、2013年没。文化人類学者。著書に『アフリカの神話的世界』『本の神話学』『道化の民俗学』『「敗者」の精神史』など。
伊藤俊治
1953年生。美術史家。著書に『ジオラマ論』『20世紀写真史』『20世紀イメージ考古学』など。
吉増剛造
1939年生。詩人。著書に『黄金詩篇』『オシリス、石ノ神』『螺旋歌』『表紙 omote‐gami』『怪物君』『火の刺繍』など。
港千尋
1960年生。写真家、批評家。著書に『瞬間の山』『文字の母たち』『レヴィ=ストロースの庭』『書物の変』など。
大塚信一
1939年生。編集者、批評家。著書に『理想の出版を求めて』『山口昌男の手紙』『火の神話学』『中村正義の世界』など。
中村隆之
1975年生。フランス文学研究者、批評家。著書に『フランス語圏カリブ海文学小史』『カリブ-世界論』『エドゥアール・グリッサン』など。
松田法子
1978年生。建築史・都市史研究者。著書に『絵はがきの別府』など。
【関連書】
今福龍太コレクション パルティータ