5月の新刊:暴力と輝き《人類学の転回》
2019年 5月 22日 コメントは受け付けていません。
暴力と輝き
《人類学の転回》
アルフォンソ・リンギス(著)
水野友美子+金子遊+小林耕二(訳)
判型:四六判上製
頁数:302頁
定価:3200円+税
ISBN:978-4-8010-0409-2 C0010
装幀:宗利淳一
5月下旬発売!
恐ろしさにある厳かなもの
すべてが計画と測量に基づき管理化された現代社会のなかで、国家あるいは法によって一元的に管理される〈暴力〉。国家によって扇動される戦争、金銭目的の人質、職場でのパワハラ、児童虐待やドメスティック・バイオレンス……。しかし、リンギスは〈暴力〉のうちにこそ、肉体のなかに秘められた野生の力の顕現や抑圧された自由を獲得するための積極的な契機を見いだす。抑圧された負のイメージから〈暴力〉を解き放ち、その秘められた〈輝き〉によって真の自由を獲得せよ!
【目次】
Ⅰ 空間のなかの空間
1 極限
2 自然は真空状態を嫌う
3 空間旅行
4 いってごらんよ
5 形而上学上の住処
6 旅立ち
7 華美な衣装と魔除け
8 内部空間
Ⅱ 目の落とし穴
9 倒れた巨人
10 石
11 ものの声
12 自然と芸術
13 自然
14 触れること
Ⅲ 神聖なもの
15 瀆聖
Ⅳ 暴力
16 物質文化
17 秩序
18 汚穢
19 偽物のフェティッシュ、服を脱がされたマネキン人形
20 栄光におぼれる
21 戦争の芸術
Ⅴ 輝き
22 死の顔
23 ダンスが現れるとき
24 集団パフォーマンス
25 戦争と輝き
原註
写真について
訳者あとがき
【著者について】
アルフォンソ・リンギス(Alphonso Lingis)
1933年、リトアニア系移民の子としてアメリカ合衆国に生まれる。哲学者。ペンシルヴァニア州立大学名誉教授。専攻は、現象学、実存主義、現代哲学、倫理学。世界各地に長期滞在しながら、哲学的かつ文化人類学的な著作を発表し続けている。主な著書に、『汝の敵を愛せ』(中村裕子訳、洛北出版、2004)、『異邦の身体』(松本潤一郎他訳、河出書房新社、2005)、『何も共有していない者たちの共同体』(野谷啓二訳、洛北出版、2006)、『信頼』(岩本正恵訳、青土社、2006)、『変形する身体』(小林徹、水声社、2015)などがある。
【訳者について】
水野友美子(みずのゆみこ)
1983年、富山県に生まれる。ロンドン大学ゴールスミス校大学院メディア&コミュニケーション学部修士課程、一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。専攻、アートの人類学・映画学。主な共訳書に、ティム・インゴルド『メイキング』(左右社、2017)などがある。
金子遊(かねこゆう)
1974年、埼玉県で生まれる。映像作家、批評家、フォークロア研究者。現在、多摩美術大学准教授、慶應義塾大学非常勤講師。主な著書に、『映像の境域』(森話社、2017)、『混血列島論』(フィルムアート社、2018)などがある。主な共訳書に、ティム・インゴルド『メイキング』(左右社、2017)などがある。
小林耕二(こばやしこうじ)
1969年、広島県に生まれる。東京外国語大学を経てチェコ政府給費留学生としてカレル大学に留学。専攻、東欧文化研究(美学)、ヤン・ムカジョフスキー研究。総社土曜大学主宰。主な共訳書に、ティム・インゴルド『メイキング』(左右社、2017)などがある。
【関連書】
模倣と他者性――感覚における特有の歴史/マイケル・タウシグ/井村俊義訳/4000円+税
経済人類学――人間の経済に向けて/クリス・ハン+キース・ハート/深田淳太郎+上村淳志訳/2800円+税
非-場所――スーパーモダニティの人類学に向けて/マルク・オジェ/中川真知子訳/2500円+税
法が作られているとき――近代行政裁判の人類学的考察/ブルーノ・ラトゥール/堀口真司訳/4500円+税
流感世界――パンデミックは神話か?/フレデリック・ケック/小林徹訳/3000円+税
フレイマー・フレイムド/トリン・T・ミンハ/小林富久子・矢口裕子・村尾静二訳/4000円+税
作家、学者、哲学者は世界を旅する/ミシェル・セール/清水高志訳/2500円+税
多としての身体――医療実践における存在論/アネマリー・モル/浜田明範・田口陽子訳/3500円+税
ヴァルター・ベンヤミンの墓標/マイケル・タウシグ/金子遊・井上里・水野友美子訳/3800円+税
変形する身体/アルフォンソ・リンギス/小林徹訳/2800+税
インディオの気まぐれな魂/エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ/近藤宏・里見龍樹訳/2500円+税
部分的つながり/マリリン・ストラザーン/大杉高司・浜田明範・田口陽子・丹羽充・里見龍樹訳/3000円+税
国家に抗する社会/ピエール・クラストル/渡辺公三訳/3500円+税
すべてが計画と測量に基づき管理化された現代社会のなかで、国家あるいは法によって一元的に管理される〈暴力〉。国家によって扇動される戦争、金銭目的の人質、職場でのパワハラ、児童虐待やドメスティック・バイオレンス……。しかし、リンギスは〈暴力〉のうちにこそ、肉体のなかに秘められた野生の力の顕現や抑圧された自由を獲得するための積極的な契機を見いだす。抑圧された負のイメージから〈暴力〉を解き放ち、その秘められた〈輝き〉によって真の自由を獲得せよ!
【目次】
Ⅰ 空間のなかの空間
1 極限
2 自然は真空状態を嫌う
3 空間旅行
4 いってごらんよ
5 形而上学上の住処
6 旅立ち
7 華美な衣装と魔除け
8 内部空間
Ⅱ 目の落とし穴
9 倒れた巨人
10 石
11 ものの声
12 自然と芸術
13 自然
14 触れること
Ⅲ 神聖なもの
15 瀆聖
Ⅳ 暴力
16 物質文化
17 秩序
18 汚穢
19 偽物のフェティッシュ、服を脱がされたマネキン人形
20 栄光におぼれる
21 戦争の芸術
Ⅴ 輝き
22 死の顔
23 ダンスが現れるとき
24 集団パフォーマンス
25 戦争と輝き
原註
写真について
訳者あとがき
【著者について】
アルフォンソ・リンギス(Alphonso Lingis)
1933年、リトアニア系移民の子としてアメリカ合衆国に生まれる。哲学者。ペンシルヴァニア州立大学名誉教授。専攻は、現象学、実存主義、現代哲学、倫理学。世界各地に長期滞在しながら、哲学的かつ文化人類学的な著作を発表し続けている。主な著書に、『汝の敵を愛せ』(中村裕子訳、洛北出版、2004)、『異邦の身体』(松本潤一郎他訳、河出書房新社、2005)、『何も共有していない者たちの共同体』(野谷啓二訳、洛北出版、2006)、『信頼』(岩本正恵訳、青土社、2006)、『変形する身体』(小林徹、水声社、2015)などがある。
【訳者について】
水野友美子(みずのゆみこ)
1983年、富山県に生まれる。ロンドン大学ゴールスミス校大学院メディア&コミュニケーション学部修士課程、一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。専攻、アートの人類学・映画学。主な共訳書に、ティム・インゴルド『メイキング』(左右社、2017)などがある。
金子遊(かねこゆう)
1974年、埼玉県で生まれる。映像作家、批評家、フォークロア研究者。現在、多摩美術大学准教授、慶應義塾大学非常勤講師。主な著書に、『映像の境域』(森話社、2017)、『混血列島論』(フィルムアート社、2018)などがある。主な共訳書に、ティム・インゴルド『メイキング』(左右社、2017)などがある。
小林耕二(こばやしこうじ)
1969年、広島県に生まれる。東京外国語大学を経てチェコ政府給費留学生としてカレル大学に留学。専攻、東欧文化研究(美学)、ヤン・ムカジョフスキー研究。総社土曜大学主宰。主な共訳書に、ティム・インゴルド『メイキング』(左右社、2017)などがある。
【関連書】
模倣と他者性――感覚における特有の歴史/マイケル・タウシグ/井村俊義訳/4000円+税
経済人類学――人間の経済に向けて/クリス・ハン+キース・ハート/深田淳太郎+上村淳志訳/2800円+税
非-場所――スーパーモダニティの人類学に向けて/マルク・オジェ/中川真知子訳/2500円+税
法が作られているとき――近代行政裁判の人類学的考察/ブルーノ・ラトゥール/堀口真司訳/4500円+税
流感世界――パンデミックは神話か?/フレデリック・ケック/小林徹訳/3000円+税
フレイマー・フレイムド/トリン・T・ミンハ/小林富久子・矢口裕子・村尾静二訳/4000円+税
作家、学者、哲学者は世界を旅する/ミシェル・セール/清水高志訳/2500円+税
多としての身体――医療実践における存在論/アネマリー・モル/浜田明範・田口陽子訳/3500円+税
ヴァルター・ベンヤミンの墓標/マイケル・タウシグ/金子遊・井上里・水野友美子訳/3800円+税
変形する身体/アルフォンソ・リンギス/小林徹訳/2800+税
インディオの気まぐれな魂/エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ/近藤宏・里見龍樹訳/2500円+税
部分的つながり/マリリン・ストラザーン/大杉高司・浜田明範・田口陽子・丹羽充・里見龍樹訳/3000円+税
国家に抗する社会/ピエール・クラストル/渡辺公三訳/3500円+税