7月の新刊:藤井厚二の和風モダン――後山山荘・聴竹居・日本趣味をめぐって
2019年 8月 5日 コメントは受け付けていません。
藤井厚二の和風モダン
後山山荘・聴竹居・日本趣味をめぐって
谷藤史彦(著)
判型:A5判上製
頁数:195頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0441-2 C0070
装幀:齋藤久美子
7月下旬発売!
環境工学の先駆者
昭和初期に西洋的な椅子の暮らしをとりいれつつ、日本の気候、風土にふさわしい和風住宅のあり方を探究し、環境工学の先駆者となった建築家のモノグラフィー。その集大成として京都・大山崎に「聴竹居」があり、また生地の福山・鞆の浦には「後山山荘」がのこされている。7月13日から9月8日まで目黒区美術館で開催されている「太田喜二郎と藤井厚二――日本の光を追い求めた画家と建築家」展の関連書。
【目次】
第一章 鞆別荘の再生(後山山荘)の物語
Ⅰ 崩壊寸前の鞆別荘
Ⅱ 豊かな鞆別荘の景観
Ⅲ 藤井家の物語
Ⅳ 再生された鞆別荘(後山山荘)
第二章 日本趣味のモダニズム
Ⅰ タウトの藤井厚二批判
Ⅱ 日本趣味
Ⅲ 床の間のモダニズム
第三章 『日本の住宅』出版とその意義
Ⅰ 大正期の衛生問題と改良住宅
Ⅱ 『日本の住宅』の執筆へ
Ⅲ 『日本の住宅』の内容
Ⅳ 結論としての「趣味」について
第四章 『聴竹居図案集』をめぐって
Ⅰ 『聴竹居図案集』の構成
Ⅱ 聴竹居の各室
Ⅲ 『聴竹居図案集』出版と藤井の評価
第五章 その生涯
Ⅰ 生い立ち
Ⅱ 竹中工務店の時代
Ⅲ 京都帝国大学での活躍
Ⅳ 西川一草亭との交流
Ⅴ 最後の姿
註
年譜
図版・出典一覧
あとがき
【著者について】
谷藤史彦(たにふじふみひこ)
1955年、岩手県に生まれる。早稲田大学第二文学部卒業。京都大学大学院にて博士(人間・環境学)を取得。前ふくやま美術館副館長。主な展覧会企画に、「アフロ ブッリ フォンタナ」、「フランク・ロイド・ライトと武田五一」、「マッキアイオーリ」、「キネティック・アート」、「ピカソ展 誰でもわかる天才の名画」などがある。主な著書に、『ルチオ・フォンタナとイタリア二十世紀美術』(中央公論美術出版、2016年)、『武田五一的な装飾の極意――茶室からアール・ヌーヴォーをめぐる建築意匠』(2017年)、『祭りばやしのなかで――評伝 高橋秀』(2015年)、『岸田劉生――実在の神秘、その謎を追う』(共著、2018年)、『高松次郎を読む』(共著、2014年、いずれも水声社)、『関西現代版画史』(共著、美学出版、2007年)、『二十世紀の美術と思想』(共著、美術出版社、2002年)などがある。
【関連書】
武田五一的な装飾の極意 谷藤史彦/3200円+税
祭りばやしのなかで――評伝 高橋秀/谷藤史彦/3800円+税
昭和初期に西洋的な椅子の暮らしをとりいれつつ、日本の気候、風土にふさわしい和風住宅のあり方を探究し、環境工学の先駆者となった建築家のモノグラフィー。その集大成として京都・大山崎に「聴竹居」があり、また生地の福山・鞆の浦には「後山山荘」がのこされている。7月13日から9月8日まで目黒区美術館で開催されている「太田喜二郎と藤井厚二――日本の光を追い求めた画家と建築家」展の関連書。
【目次】
第一章 鞆別荘の再生(後山山荘)の物語
Ⅰ 崩壊寸前の鞆別荘
Ⅱ 豊かな鞆別荘の景観
Ⅲ 藤井家の物語
Ⅳ 再生された鞆別荘(後山山荘)
第二章 日本趣味のモダニズム
Ⅰ タウトの藤井厚二批判
Ⅱ 日本趣味
Ⅲ 床の間のモダニズム
第三章 『日本の住宅』出版とその意義
Ⅰ 大正期の衛生問題と改良住宅
Ⅱ 『日本の住宅』の執筆へ
Ⅲ 『日本の住宅』の内容
Ⅳ 結論としての「趣味」について
第四章 『聴竹居図案集』をめぐって
Ⅰ 『聴竹居図案集』の構成
Ⅱ 聴竹居の各室
Ⅲ 『聴竹居図案集』出版と藤井の評価
第五章 その生涯
Ⅰ 生い立ち
Ⅱ 竹中工務店の時代
Ⅲ 京都帝国大学での活躍
Ⅳ 西川一草亭との交流
Ⅴ 最後の姿
註
年譜
図版・出典一覧
あとがき
【著者について】
谷藤史彦(たにふじふみひこ)
1955年、岩手県に生まれる。早稲田大学第二文学部卒業。京都大学大学院にて博士(人間・環境学)を取得。前ふくやま美術館副館長。主な展覧会企画に、「アフロ ブッリ フォンタナ」、「フランク・ロイド・ライトと武田五一」、「マッキアイオーリ」、「キネティック・アート」、「ピカソ展 誰でもわかる天才の名画」などがある。主な著書に、『ルチオ・フォンタナとイタリア二十世紀美術』(中央公論美術出版、2016年)、『武田五一的な装飾の極意――茶室からアール・ヌーヴォーをめぐる建築意匠』(2017年)、『祭りばやしのなかで――評伝 高橋秀』(2015年)、『岸田劉生――実在の神秘、その謎を追う』(共著、2018年)、『高松次郎を読む』(共著、2014年、いずれも水声社)、『関西現代版画史』(共著、美学出版、2007年)、『二十世紀の美術と思想』(共著、美術出版社、2002年)などがある。
【関連書】
武田五一的な装飾の極意 谷藤史彦/3200円+税
祭りばやしのなかで――評伝 高橋秀/谷藤史彦/3800円+税