8月の新刊:イメージで読み解くフランス文学——近代小説とジェンダー《水声文庫》
2019年 8月 3日 コメントは受け付けていません。
イメージで読み解くフランス文学
近代小説とジェンダー
《水声文庫》
村田京子(著)
判型:四六判上製
頁数:288頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0443-6 C0098
装幀:宗利淳一
8月下旬頃発売!
〈女/男らしさ〉とは何か?
スタール夫人やバルザック、ゾラの文学などに現われる、逸脱者としての女と男。ときに「宿命の女(ファムファタル)」「ヴィーナス」と呼ばれた彼女/彼らは何者なのか? ギリシアの彫刻や、ダヴィッド、ドラクロワ、マネ、モローらの絵画のイメージから文学作品を読み解くことで、近代におけるジェンダー規範を照射する。
【目次】
はじめに
第1章 天才的な女性詩人の悲劇――スタール夫人『コリンヌ』
女の登場人物のポルトレ
造形芸術の象徴的意味
コリンヌのギャラリ―
第2章 「宿命の女」像――バルザック『砂漠の情熱』から『姉妹ベッド』まで
「宿命の女」と絵画
「宿命の女」のアレゴリー――女豹ミニョンヌ
『従妹ベット』における「宿命の女」像
第3章 危険な「ヴィーナス」――ゾラ『ナナ』
「金髪のヴィーナス」
ナナの獣性
マネによる「真の娼婦」像とナナ
空間を浸食するナナ
第4章 モードの女王――ゾラ『獲物の分け前』
「パリ人形」としてのルネ
ルネとウジェニー皇后
「操り人形」としてのルネ
部屋と女の衣裳、裸体
第5章 「男らしさ」と両性具有
「男らしさ」の定義
ロマン主義文学における両性具有的存在
19世紀後半の文学における両性具有的存在
おわりに
【著者について】
村田京子(むらたきょうこ)
京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。文学博士(パリ第7大学)。現在、大阪府立大学人間社会システム科学研究科教授。専攻、19世紀フランス文学・ジェンダー論。主な著書にLes mètamorphoses du pacte diabolique dans l’œuvre de Balzac(Osaka Municipal Universities Press / Klincksieck, 2003)、『娼婦の肖像――ロマン主義的クルチザンヌの系譜』(新評論、2006)、『女がペンを執る時――19世紀フランス・女性職業作家の誕生』(新評論、2011)、『ロマン主義文学と絵画――19世紀フランス「文学的画家」たちの挑戦』(新評論、2015)などがある。
【関連書】
美術・神話・総合芸術 白川昌生/2800円+税
現代女性作家論 松本和也/2800円+税
スタール夫人やバルザック、ゾラの文学などに現われる、逸脱者としての女と男。ときに「宿命の女(ファムファタル)」「ヴィーナス」と呼ばれた彼女/彼らは何者なのか? ギリシアの彫刻や、ダヴィッド、ドラクロワ、マネ、モローらの絵画のイメージから文学作品を読み解くことで、近代におけるジェンダー規範を照射する。
【目次】
はじめに
第1章 天才的な女性詩人の悲劇――スタール夫人『コリンヌ』
女の登場人物のポルトレ
造形芸術の象徴的意味
コリンヌのギャラリ―
第2章 「宿命の女」像――バルザック『砂漠の情熱』から『姉妹ベッド』まで
「宿命の女」と絵画
「宿命の女」のアレゴリー――女豹ミニョンヌ
『従妹ベット』における「宿命の女」像
第3章 危険な「ヴィーナス」――ゾラ『ナナ』
「金髪のヴィーナス」
ナナの獣性
マネによる「真の娼婦」像とナナ
空間を浸食するナナ
第4章 モードの女王――ゾラ『獲物の分け前』
「パリ人形」としてのルネ
ルネとウジェニー皇后
「操り人形」としてのルネ
部屋と女の衣裳、裸体
第5章 「男らしさ」と両性具有
「男らしさ」の定義
ロマン主義文学における両性具有的存在
19世紀後半の文学における両性具有的存在
おわりに
【著者について】
村田京子(むらたきょうこ)
京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。文学博士(パリ第7大学)。現在、大阪府立大学人間社会システム科学研究科教授。専攻、19世紀フランス文学・ジェンダー論。主な著書にLes mètamorphoses du pacte diabolique dans l’œuvre de Balzac(Osaka Municipal Universities Press / Klincksieck, 2003)、『娼婦の肖像――ロマン主義的クルチザンヌの系譜』(新評論、2006)、『女がペンを執る時――19世紀フランス・女性職業作家の誕生』(新評論、2011)、『ロマン主義文学と絵画――19世紀フランス「文学的画家」たちの挑戦』(新評論、2015)などがある。
【関連書】
美術・神話・総合芸術 白川昌生/2800円+税
現代女性作家論 松本和也/2800円+税