8月の新刊:15000フランの顚末——フロベール『感情教育』論

2019年 8月 9日 コメントは受け付けていません。

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フロベール『感情教育』論
川中子弘(著)

判型:A5判上製
頁数:272頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0439-9 C0098
装幀:齋藤久美子
8月上旬発売!

愛はいくらで買えるのか?
ゾラによって要約不可能といわれた小説、ギュスターヴ・フロベール『感情教育』。錯綜とした物語を導く不可視の原理を、金銭と愛憎の貸借から浮かび上がらせる画期的な試み。

目次
序 失恋のわけ

Ⅰ 愛は商品になるか
Ⅱ 拗れた決済の紆余曲折
Ⅲ 愛の恨みの金銭決済
Ⅳ 産業隆盛の波紋
Ⅴ 19世紀校半の女性観

結び 1ルイ金貨がそもそもの始まり


あとがき
索引

著者について
川中子弘(かわなごひろし)
1944年生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。早稲田大学名誉教授。専攻、フランス文学。著書に、『プルースト的エクリチュール』(早稲田大学出版部、2003年)、訳書に、ピエール・ブリュネル『文芸批評の新展望』(共訳、白水社、1985年)、ジェラール・デルフォ他『歴史と文芸批評』(法政大学出版局、1986年)、アンリ・ラボリ『虐殺された鳩——暴力と国家』(法政大学出版局、1987年)などがある。

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