『ドナルド・ジャッド』刊行記念トークセッション開催のお知らせ
2019年 8月 23日 コメントは受け付けていません。
『ドナルド・ジャッド』刊行記念トークセッション
荒川徹×沢山遼「ミニマルな異物たち」
日時:2019年9月15日(日)17:00〜19:00(開場:16:45)
会場:NADiff a/p/a/r/t
定員:70名
入場料:1000円
『ドナルド・ジャッド――風景とミニマリスム』
荒川徹 著
A5判並製240頁
3000円+税
『ドナルド・ジャッド――風景とミニマリズム』の刊行を記念して、NADiff a/p/a/r/tにてトークセッションを行います。出演者は、著者の荒川徹さん、そして対談相手として沢山遼さんをお迎えいたします。ドナルド・ジャッドのファンはもちろんのこと、「ミニマリズム」や現代アートについて関心がある方にも楽しめる本イベントにぜひ足をお運びください。
参加を希望される方は、NADiff a/p/a/r/tのウェブサイト(http://www.nadiff.com/?p=15267)からご予約ください。
ミニマリズムとは、1960年代中頃のアメリカで、ごく単純で幾何学的な物体(オブジェクト)を展示空間に配置する美術として盛んになり、急速にその存在の仕方を変えていきました。このたび8月に水声社から刊行された、荒川徹『ドナルド・ジャッド 風景とミニマリズム』は、ミニマリズムと呼ばれる代表的な作家ドナルド・ジャッドのキャリアを、絵画からオブジェクト、家具まで追跡し、その静的でストレートな芸術の経験と思考を明らかにしたものです。
今回はその『ドナルド・ジャッド』の刊行を記念して、著者の荒川徹さんと、美術批評家の沢山遼さんをお招きし、ジャッドとミニマリズムをより深く理解するためのトークセッションを開催します。人工風景と抽象絵画の関係、遠近法のなかにおけるオブジェクトと身体、工業と芸術など、本書『ドナルド・ジャッド』が提示するさまざまな問題について、環境や主体とは区別される異物性をひとつの切り口として、二人が語り合います。(ウェブサイトより)
【出演者紹介】
荒川徹(あらかわ・とおる)
視聴覚芸術研究。1984年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、日本学術振興会特別研究員。共著に、『映像と文化──知覚の問いに向かって』(藝術学舎、2016年)、『カメラのみぞ知る』(ユミコチバアソシエイツほか、2015年)。主な論文に、「セザンヌの廃墟と非人間的情動」『表象06』(表象文化論学会、2012年3月)などがある。
沢山遼(さわやま・りょう)
美術批評家。1982年生まれ。武蔵野美術大学、首都大学、名古屋芸術大学等非常勤講師。主な論考に「ウォーホルと時間」(『NACT Review 国立新美術館研究紀要』第4号、2018)、「都市の否定的なものたち ニューヨーク、東京、1972年」(『ゴードン・マッタ=クラーク展』カタログ、東京国立近代美術館、2018)などがある。