編集部通信/偽アメリカ文学の実践 その2
2010年 4月 13日 コメントは受け付けていません。
今週末に発売される村上春樹『1Q84』第3巻にあわせて、
全国の書店で大々的なフェアが開催されますが、
紀伊國屋書店新宿南店のフェア《ハルキをめぐる冒険》では、
弊社刊『偽アメリカ文学の誕生』の著者・都甲幸治さんによって
アメリカを中心とした内外の作品が選書されたコーナーが
併設されることになりました(4月16日から5月11日まで)。
そこで先週、書店の仕入れご担当・桐生さんを中心に、
都甲さん、水声社編集担当の3人が書店地下の事務所に集い、
選書した本を飾るポップの作成作業をおこないました。
(前回のようすはこちら→*)
選書リストの書名を桐生さんが
順番に読み上げていくと、
都甲さんがその本の内容に即した、
キャッチーで明快なフレーズを、
ぱぱっとコメントしていきます。
そのじつに明晰なこと! そのさまはまるで、
お題にあわせてボケる芸人のごとし。
みるみるユニークでおもしろいポップが完成していきます。
このポップだけ見てたら、なんの本だかわかりませんが(笑)、
みなさんもご存じのあの本にどんな都甲節が炸裂しているか、
ぜひぜひフェアを楽しみにしていてください。
そしてさらに、強力な秘密兵器が登場!
桐生さんが作成した、世界に一つの
「都甲幸治・消しゴムはんこ」。
故ナンシー関ばりの、
実にすてきなこの消しゴムはんこが、
アイコンとして、数々のポップを彩る予定です。
これはしかしじつにそっくり! 桐生さん、すごいです!
そういうわけで、この日もたっぷり3時間以上かけて、
全作業が終了。都甲さんのコメントはじつに90点ちかく!
これだけの数のポップをどうやって展示するのか……。
ポップだらけのすごい棚になるのかもしれませんが、
桐生さんを中心とした書店のみなさまも気合いバッチリ。
きっとおもしろいフェアになることまちがいなし、です。
これからのGWを利用して、ぜひふるって足をお運びください。
ちなみに、都甲さんの著書『偽アメリカ文学の誕生』には、
村上春樹が海外のメディアで応じたインタビューが
紹介されているのですが、これは日本ではうかがいしれない
村上さんの本音と素顔を知ることができる、唯一の本。
村上春樹ファンはもちろん、むしろそうでないかたにも
読んでいただきたい必読書としてオススメです!(編集部 Naovalis)
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都甲幸治
『偽アメリカ文学の誕生』
四六判上製352頁/定価2800円+税ISBN978-4-89176-726-6 C0098 全国書店で絶讃発売中!
フィッツジェラルド、サリンジャー、ブコウスキー、デリーロはもちろん、
本邦初紹介の作品から、海外でのインタビューを通して語られる
日本では知られざる村上春樹の本音と実像にいたるまで、
最新型の 〈 アメリカ文学 〉 をこの1冊にパッケージ。
〈偽〉アメリカ文学の 「リアル」はここにある !