1月の新刊:環境から生まれ出る言葉――日米環境表象文学の風景探訪《エコクリティシズム・コレクション》
2020年 1月 20日 コメントは受け付けていません。
環境から生まれ出る言葉
日米環境表象文学の風景探訪
《エコクリティシズム・コレクション》
小谷一明(著)
判型:四六判上製
頁数:316頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0462-7 C0095
装幀:滝澤和子
好評発売中!
文学空間における〈場〉の力
環境は文学でし語りえないのではないか。アプトン・シンクレア、ダンバー=オーティーズ、カレン・テイ・ヤマシタから林京子、水上勉、日野啓三らの作品を読み解き、彼らにとって環境への意識がどのように生じ、いかにその〈場〉の力に触発された言葉がうまれるのかをさぐり、その意識の変容をたどる。
【目次】
序
第Ⅰ章 米国西部の環境表象
一 自動車が運ぶアメリカ――アプトン・シンクレア『石油!』の西部幻想
二 南西部の赤い土――ダンバーオーティーズの回想録を読む
三 都市とパストラル――パストラル概念の再考と〈環境の感覚〉
四 儀式による「米国西部」の再イメージ化
第Ⅱ章 林京子における大地のリアリズム
一 ヒバクシャと越境する場所の感覚
二 林京子論――即物的に語り続けた理由
三 林京子インタビュー 文学と核の接触領域
第Ⅲ章 故郷と離郷のはざまを読む
一 向かい風と返し風――在日歌人李正子の「風」を読む
二 聞き取れない歌――広津和郎の『さまよへる琉球人』
三 原発のある風景――水上勉『故郷』における里山の変容
第Ⅳ章 越境する場所の感覚
一 日野啓三の戦後風景論
二 エコ・コスモポリタニズムとは何か――ハイザの『場所の感覚と惑星の感覚』を読む
三 脱自然的自然を生きること――阿賀と水俣、アマゾンの環境的交差
註
参考文献
あとがき
【著者について】
小谷一明 (おだにかずあき)
1965年、新潟県新発田市に生まれる。立教大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、新潟県立大学国際地域学部教授、ASLE-Japan/文学・環境学会副代表。専攻、アメリカ文学、環境文学。主な著書に『文学から環境を考える――エコクリティシズムガイドブック』(共編、勉誠出版、2014年)、『東アジアの多文化共生――過去/現在との対話からみる共生社会の理念と実態』(共著、明石書店、2017年)などがある。
【関連書】
反復のレトリック――梨木香歩と石牟礼道子と 山田悠介/4000円
ポスト〈3・11〉小説論――遅い暴力に抗する人新世の思想 芳賀浩一/4000円
〈故郷〉のトポロジー――場所と居場所の環境文学 喜納育江/2500円
失われるのは、ぼくらのほうだ――自然・沈黙・他者 野田研一/4000円
環境は文学でし語りえないのではないか。アプトン・シンクレア、ダンバー=オーティーズ、カレン・テイ・ヤマシタから林京子、水上勉、日野啓三らの作品を読み解き、彼らにとって環境への意識がどのように生じ、いかにその〈場〉の力に触発された言葉がうまれるのかをさぐり、その意識の変容をたどる。
【目次】
序
第Ⅰ章 米国西部の環境表象
一 自動車が運ぶアメリカ――アプトン・シンクレア『石油!』の西部幻想
二 南西部の赤い土――ダンバーオーティーズの回想録を読む
三 都市とパストラル――パストラル概念の再考と〈環境の感覚〉
四 儀式による「米国西部」の再イメージ化
第Ⅱ章 林京子における大地のリアリズム
一 ヒバクシャと越境する場所の感覚
二 林京子論――即物的に語り続けた理由
三 林京子インタビュー 文学と核の接触領域
第Ⅲ章 故郷と離郷のはざまを読む
一 向かい風と返し風――在日歌人李正子の「風」を読む
二 聞き取れない歌――広津和郎の『さまよへる琉球人』
三 原発のある風景――水上勉『故郷』における里山の変容
第Ⅳ章 越境する場所の感覚
一 日野啓三の戦後風景論
二 エコ・コスモポリタニズムとは何か――ハイザの『場所の感覚と惑星の感覚』を読む
三 脱自然的自然を生きること――阿賀と水俣、アマゾンの環境的交差
註
参考文献
あとがき
【著者について】
小谷一明 (おだにかずあき)
1965年、新潟県新発田市に生まれる。立教大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、新潟県立大学国際地域学部教授、ASLE-Japan/文学・環境学会副代表。専攻、アメリカ文学、環境文学。主な著書に『文学から環境を考える――エコクリティシズムガイドブック』(共編、勉誠出版、2014年)、『東アジアの多文化共生――過去/現在との対話からみる共生社会の理念と実態』(共著、明石書店、2017年)などがある。
【関連書】
反復のレトリック――梨木香歩と石牟礼道子と 山田悠介/4000円
ポスト〈3・11〉小説論――遅い暴力に抗する人新世の思想 芳賀浩一/4000円
〈故郷〉のトポロジー――場所と居場所の環境文学 喜納育江/2500円
失われるのは、ぼくらのほうだ――自然・沈黙・他者 野田研一/4000円