編集部通信/偽アメリカ文学の実践 その3
2010年 4月 23日 コメントは受け付けていません。
すでに4月16日から開催されている、紀伊國屋書店新宿南店のフェア、
《村上春樹をめぐる冒険》(→*)には、もう足をお運びいただいたでしょうか?
もちろん、村上春樹の新作、
『1Q84』第3巻がメインなわけですが、
弊社刊『偽アメリカ文学の誕生』の
著者であり、最近は読売新聞の書評委員としても
活躍中の早稲田大学准教授、
都甲幸治さんが選書した棚も併設中なのです。
そこでさっそくフェア初日にお邪魔したのですが……。
その『偽アメリカ文学の誕生』も、
著者サイン入り、フェア特製手書き帯つきで並んでますね。
そしてさらに、
おおっ、すごいことになってます。
「村上春樹 × 都甲幸治」!!
今回のフェアは、村上春樹の本を通して、
1984年の時代背景に迫ったり、
ハルキ文学の源泉ともいうべき
内外の作品もふんだんに揃えているところが
ユニークなのですが、もうひとつの大きな特長、
それは海外文学の原書、つまり洋書と邦訳の併売でしょう。
たとえばサリンジャーの『ライ麦畑』。
いろんな翻訳で親しんできましたが、
原書にまで手を伸ばすことがあまりなかったかも?
今回のフェアでは、都甲さんがチョイスした
すぐれた翻訳とその原書が一緒にならべて販売されています。
6階の広い売り場面積を擁した洋書に強みをもつ、
新宿南店さんならではのこの大胆な試みも、
洋書ご担当の舟木さん、仕入れ担当の桐生さん、
おふたりの非常に熱心なお力添えとバックアップがあってのこと。
都内近郊にお住まいのみなさん、
ぜひともこのフェアに足を運んでみてください!
ほんと、本好きにはたまらない売り場になってますよ。
ちなみに、新宿南店さんのサイトでは
都甲さんのひと言コメント付きでブックリストを掲出中です(→*)。
(編集部 Naovalis)