2月の新刊:評伝 ウィリアム・フォークナー

2020年 2月 27日 コメントは受け付けていません。

フォークナー書影評伝 ウィリアム・フォークナー
ジョエル・ウィリアムソン(著)
金澤哲・相田洋明・森有礼(監訳)
梅垣昌子・田中敬子・松原陽子・山下昇・山本裕子(訳)

判型:A5判上製
頁数:544頁+別丁16頁
定価:8000円+税
ISBN:978-4-8010-0473-3 C0098
装幀:齋藤久美子
2月下旬発売!

〈実際、誰ひとりとして真のフォークナーを知るものはいないようだった。しかし、人々は確かに彼の作品は知っていた。〉
アメリカ南部史研究の泰斗が、『響きと怒り』、『八月の光』などで知られる20世紀を代表するノーベル賞作家の生涯を、両親の家系をさかのぼり、黒人親族(シャドウ・ファミリー)との秘められた関係を明らかにし、その栄光と悲惨を描き出した決定的評伝。待望の翻訳。


目次
楽園から離れて

第一部 家系

第一章 フォークナー家
第二章 大佐
第三章 バトラー家
第四章 逃走

第二部 伝記

第五章 青年時代 一八九七―一九一八
第六章 若き日の芸術家 一九一八―一九二九
第七章 壮年期 一九二九―一九五〇
第八章 探求 一九五〇―一九五六
第九章 ヴァージニア時代 一九五六―一九六二

第三部 作品

フォークナー的宇宙
第十章 森の中の性
第十一章 共同体
楽園

謝辞

原注
訳注
索引

監訳者あとがき

著者/監訳者/訳者について
ジョエル・ウィリアムソン(Joel Williamson)  
一九二九年に生まれる。ノースカロライナ大学チャペルヒル校名誉教授。専門はアメリカ南部史。主な著書に、The Crucible of Race: Black-White Relations in the American South Since Emancipation (Oxford University Press, 1984), Elvis Presley: A Southern Life (Oxford University Press, 2014)などがある。

金澤哲(かなざわさとし)  
京都大学大学院文学研究科博士後期課程中退。京都大学博士(文学)。現在、京都女子大学教授。主な著書に、『フォークナーの『寓話』――無名兵士の遺したもの』(あぽろん社、2007年)、『ウィリアム・フォークナーと老いの表象』(編著、松籟社、2016年)などがある。
相田洋明(そうだひろあき)  
京都大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、大阪府立大学教授。主な著書に、『フォークナー、エステル、人種』(松籟社、2017年)などがある。
森有礼(もりありのり)  
名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程中退。現在、中京大学教授。主な著書に、『路と異界の英語圏文学』(編著、大阪教育図書出版、2018年)などがある。

梅垣昌子(うめがきまさこ)  
京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、名古屋外国語大学教授。主な著書に、『ウィリアム・フォークナーと老いの表象』(共著、松籟社、2016年)、主な訳書に『悪魔にもらった眼鏡』(共訳、名古屋外国語大学出版会、2019年)などがある。
田中敬子(たなかたかこ)  
大阪市立大学大学院博士課程満期退学。リーハイ大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。名古屋市立大学名誉教授。主な著書に、『フォークナーの前期作品研究――身体と言語』(開文社出版、2002年)、『ウィリアム・フォークナーと老いの表象』(共著、松籟社、2016年)、『フォークナーと日本文学』(共著、松柏社、2019年)などがある。
松原陽子(まつばらようこ)  
大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程修了。博士(言語文化学)。現在、武庫川女子大学准教授。主な著書に、『ウィリアム・フォークナーと老いの表象』(共著、松籟社、2016年)などがある。
山下昇(やましたのぼる)  
同志社大学大学院文学研究科修士課程修了。相愛大学名誉教授。主な著書に、『一九三〇年代のフォークナー』(大阪教育図書、1997年)、『ハイブリッド・フィクション』(開文社、2013年)などがある。
山本裕子(やまもとゆうこ)  
同志社大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。コロンビア大学文学修士号取得。現在、千葉大学准教授。主な著書に、『ウィリアム・フォークナーと老いの表象』(共著、松籟社、2016年)、Faulkner and Hemingway(共著、Southeast Missouri State UP, 2018)などがある。

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