編集部通信/世界も認める すべりっぷり
2010年 5月 21日 コメントは受け付けていません。
一部の好事家の頬をニヤリとゆるませる本として、
密やかに話題を呼びつつある〈奇書〉が、
4月末に満を持して刊行された、
黒木夏美著『バナナの皮はなぜすべるのか?』です。
このタイトルのためにしばしば誤解されるのですが、
本書は、バナナにかこつけて処世術を解いたノウハウ本でも、
はたまたバナナの皮でのすべりかたを、
科学的物理的に検証した本でもありません。
ある日、本当にバナナの皮が道端に落ちているのをみた著者が、
古今東西の映画、コミック、文学作品、インターネットをくまなく検索、
有史以来、最も有名かつ普遍的な「バナナの皮ですべる」という
ギャグの由来と現在をひたすら調べまくった労作なのです。
徹頭徹尾、バナナの皮とそのギャグだけで、
250ページになんなんとする誌面を埋めた、
世界ではじめての本!——と言うことができましょう。
このような著者の営為を広く世に知らしめるため、
まず共同通信さまが「気になるこの本」として配信してくださり、
すでに『岩手日報』(5/15日付=左の画像=クリック)、
『中国新聞』(5/16付)などなどに掲載されました。
さらに今月末には、いわゆる4大紙の1紙に
著者インタビューが掲載される予定になっています。
(*さらに 5月30日付読売新聞の書評が追加になりました!)
思わぬところから取材や書評掲載のオファーが舞い込んできており、
バナナの皮の中毒患者は、確実に、じわりじわりと増えつつある情勢です。
たとえ2日分の夕飯をバナナにしてでも、
いちどは手にしてみたくなる本、『バナナの皮はなぜすべるのか』。
ちなみにカバーはあのロックの名盤のパロディです。
まだ未読のかたがいらっしゃったら、
ぜひお買い求めいただければ幸いです。(編集部 Naovalis)
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黒木夏美
バナナの皮はなぜすべるのか?
A5判並製252頁/定価2000円+税ISBN978-4-89176-777-8 C0095 大好評発売中!
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もくじ
夜の終わりに
バナナの皮で笑うわけ
バナナの皮は誰かの手製
バナナの涙
世界に冠たるバナナの皮
お笑いに王道あり
永遠のお約束
バナナの皮の文学史
戦前日本のバナナの皮
アメリカ喜劇映画の神々
バナナの皮がギャグになるまで
バナナの皮の罪と罰
ストップ・ザ・スリップ
バナナの皮のモラル
踏み出す一歩
あとがき