8月の新刊:憤死《フィクションの楽しみ》
2020年 7月 22日 コメントは受け付けていません。
憤死
《フィクションの楽しみ》
エドゥアール・グリッサン(著)
星埜守之(訳)
判型:46判上製
頁数:281頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0488-7 C0097
装幀:宗利淳一
8月下旬発売!
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夢見た世界は破れ、残されたものとは……
腐敗した政治、次々と運ばれる遺体、終わることなく倒れては起き上がる3人の失業者たち……シャモワゾーに大きな影響を与え、グリッサンの代表作『カリブ海序説』の出発点ともなった、たたみかけるようなクレオール語で綴られるカリブ海文学の歴史的・創造的原点。
【目次】
波乱
ドゥランは運び屋
日付
トンチン(1940)
小銭(1941)
塩田(/1936/-1943)
邦(1788)(1939)
投票箱(1945―1946)
7分半(1945)
倒れて起き上がる(1788-1974)
現ナマ(1938/1958)
沈黙療法(1940―1948)
手形(1962-1973)
邦(1974)
黒い土地(1944、1960、1973)
山刀(1947)
言葉
語彙集
【著者について】
エドゥアール・グリッサン(Édouard Glissant)
1928年、マルティニックのブゾダンに生まれ、2011年、パリに没した。作家。カリブ海文化圏を代表するフランス語の書き手ならびに来たるべき世界を構想した思想家として、没後も依然として世界的注目を浴びている。主な著書に、『レザルド川』(1958。現代企画室、2003)、『第4世紀』(1964。インスクリプト、2019)、『痕跡』(1981。水声社、2016)、『〈関係〉の詩学』(1990。インスクリプト、2000)、『ラマンタンの入江』(1975。水声社、2019)、『マアゴニー』(1987、水声社近刊)などがある。
【訳者について】
星埜守之(ほしのもりゆき)
1958年、米国ペンシルヴァニア州に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在、東京大学教授。専攻、2十世紀フランス文学、フランス語圏文学。主な著訳書に、『ジャン=ピエール・デュプレー』(水声社、2010)、パトリック・シャモワゾー『テキサコ』(平凡社、1997)、ジョナサン・リテル『慈しみの女神たち』(共著、集英社、2011)などがある。
【関連書】
ラマンタンの入江 エドゥアール・グリッサン/2800円+税
痕跡 エドゥアール・グリッサン/2500円+税
クレオールの想像力――ネグリチュードから群島的思考へ/立花英裕編/6000円+税