9月の新刊:《人間》への過激な問いかけ――煉獄のフランス現代哲学(上)
2020年 9月 25日 コメントは受け付けていません。
《人間》への過激な問いかけ
煉獄のフランス現代哲学(上)
小林康夫(著)
判型:46判上製
頁数:284頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0519-8 C0010
装幀:宗利淳一
9月下旬頃発売!
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「隣人」としてのバルト、フーコー、リオタール!
20世紀後半に世界を席捲したフランス現代哲学の星座の中を、ひとつの星屑=流星として漂流した著者による、内部観測のドキュメント。論文、書評、対談、エッセイをはじめとした、あらゆる形式のテクストを収録。
【目次】
はじめに――他なる同時代、隣人として
第Ⅰ部 フランス現代哲学の星雲
主体を超えて、しかし〈人間の尺度〉
《人間》の哲学
《ポスト・モダン》の選択
自由への横断――ライン川を越えて
難解さについて――エクリチュールの物質的な抵抗
法をかいくぐってパラレルに(Subrepticement parallèle)
第Ⅱ部 身体・空間・歴史――ロラン・バルトとミシェル・フーコー
外へ、限界を開く
アルケーとしての分割――分割線上のフーコー(1)
幻の『外の思考――言語と死』――分割線上のフーコー(2)
一九七八年のミシェル・フーコー
書評テクスト――われわれはフーコーへと回帰しなければならない
第Ⅲ部 快活な自由の哲学――ジャン = フランソワ・リオタール…………………………
いま、響く《大地》の笑い
哲学/西欧/歴史――リオタールとの対話
響きを聴く
倫理とはエクリチュールが引き受けるべき負債である
初出一覧
書誌
【著者について】
小林康夫(こばやしやすお)
1950年、東京都に生まれる。東京大学名誉教授。哲学者。おもな著書に、『不可能なものへの権利』(書肆風の薔薇/水声社、1988年)、『表象の光学』(未来社、2003年)、『絵画の冒険』(東京大学出版会、2016年)、おもな訳書に、リオタール『ポスト・モダンの条件』(水声社、1989年)、共編著に、『知の技法』(東京大学出版会、1994年)などがある。