荒川徹『ドナルド・ジャッド――風景とミニマリズム』、第30回吉田秀和賞を受賞
2020年 11月 11日 コメントは受け付けていません。
小社より2019年7月に刊行された荒川徹『ドナルド・ジャッド――風景とミニマリズム』が、第30回「吉田秀和」賞を受賞いたしました。選評者の一人である磯崎新氏による選評を一部抜粋します。
「ミニマリズムに関する著作が多数あるなか、本書はミニマリズムに徹し、論点が展開していく上での標的(アーティスト、年代、場所)が具体的に絞られている点が非常に良いと思いました。かつミニマリズムを都市、建築、工業製品、人工的なランドスケープなど「美術外」の思考と接続させて論じており、展開のヴァリエーションが豊かで、文脈が開かれています」
また、第30回となる今回の受賞では、小社より刊行の『ジョン・ケージ伝』の訳者の一人でもある柿沼敏江さんによる『〈無調〉の誕生――ドミナントなき時代の音楽のゆくえ』(音楽之友社)とのダブル受賞となりました。
「表象文化論奨励賞」につづく受賞をされた荒川徹さん、そして柿沼敏江さん、おめでとうございます! また、選考委員の皆様をはじめ、このたびの選考に関わられた皆様に感謝申し上げます。