11月の新刊:占領期の都市空間を考える
2020年 11月 19日 コメントは受け付けていません。
占領期の都市空間を考える
大手前大学比較文化研究叢書16
小林宣之・玉田浩之(編)
判型:A5判上製
頁数:177頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0523-5 C0325
装幀:宗利淳一
11月20日頃発売!
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記憶をいかに継承するか
戦後70年を迎え、連合国軍による占領時代は遠くなった――しかし、その記憶は思わぬ形でわれわれの生活に刻まれている。占領下の日本を撮影する外国人のまなざし、横浜・神戸の接収事情と都市計画との関係、接収された豪邸の事例検証、そして占領期研究における資料収集・保管の問題まで、占領期研究において新たな視点を提示する!
【目次】
まえがき 小林宣之
占領期写真におけるさまざまなまなざし 佐藤洋一
占領期都市空間研究のためのアーカイブズ 福島幸宏
占領期横浜の都市空間――研究史と記憶の継承 大西比呂志
神戸・阪神間における占領と都市空間 村上しほり
神戸ジェームス山外国人住宅地の接収事情 玉田浩之
[全体討論]占領期日本の都市空間を考える、記憶をいかに継承するか
あとがき 玉田浩之
【編者/執筆者について】
小林宣之(こばやしのぶゆき)
1953年、岡山県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。専攻、フランス文学。現在、大手前大学教授。著書に、『エクリチュールの冒険――新編・フランス文学史』(共著、大阪大学出版会、2003年)、訳書に、『ネルヴァル全集』全六巻(共訳、筑摩書房)がある。
玉田浩之(たまだひろゆき)
1973年、愛媛県生まれ。京都工芸繊維大学大学院博士後期課程修了。博士(学術)。専攻、建築史。現在、大手前大学准教授。訳書に、テオドール・プルードン『近代建築保存の技法』(編訳、鹿島出版会、2012年)などがある。
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佐藤洋一(さとうよういち)
1966年、東京都生まれ。早稲田大学大学院博士後期課程単位取得退学。博士(工学)。専攻、都市形成史、都市映像史。現在、早稲田大学教授。著書に、『帝政期のウラジオストク――市街地形成の歴史的研究』(早稲田大学出版部、2011年)、『米軍が見た東京1945秋』(洋泉社、2015年)などがある。
福島幸宏(ふくしまゆきひろ)
1973年、高知県生まれ。大阪市立大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。専攻、歴史学。現在、東京大学大学院特任准教授。著書に、『青野原俘虜収容所の世界――第一次世界大戦とオーストリア捕虜兵』(共著、山川出版社、2007年)、『地域のなかの軍隊4』(共著、吉川弘文館、2015年)などがある。
大西比呂志(おおにしひろし)
1955年、香川県生まれ。早稲田大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。専攻、日本近現代史。現在、フェリス女学院大学教授。著書に、『横浜市政史の研究――近代都市における政党と官僚』(有隣堂、2004年)、『伊沢多喜男――知られざる官僚政治家』(朔北社、2019年)などがある。
村上しほり(むらかみしほり)
1987年、京都府生まれ。神戸大学大学院博士後期課程修了。博士(学術)。専攻、都市史、建築史。現在、大阪市立大学客員研究員。著書に、『盛り場はヤミ市から生まれた・増補版』(共著、青弓社、2016年)、『神戸 闇市からの復興――占領下にせめぎあう都市空間』(慶應義塾大学出版会、2018年)などがある。
大場修(おおばおさむ)
1955年、三重県生まれ。九州芸術工科大学大学院修士課程修了。工学博士。専攻、日本建築史。現在、京都府立大学大学院教授。著書に、『京都学び舎の建築史』(京都新聞出版センター、2019年)、『京都人が知らない京町家の世界』(淡交社、2019年)などがある。
【大手前大学大学比較文化研究叢書】
日仏アニメーションの文化論/石毛弓・大島浩英・小林宣之/2800円