12月の新刊:ジョルジョ・デ・キリコーー神の死、形而上絵画、シュルレアリスム

2020年 12月 11日 コメントは受け付けていません。

書影_デ・キリコジョルジョ・デ・キリコ
神の死、形而上絵画、シュルレアリスム
長尾天(著)

判型:A5判上製
頁数:286頁+別丁8頁
定価:4500円+税
ISBN:978-4-8010-0536-5 C0071
装幀:宗利淳一
12月25日頃発売!

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世界は無意味、だが謎は残る
静寂に包まれた広場、延々と続く通り道、何かが待ち受けているような曲がり角、脈絡のないオブジェたち……神秘的で不穏なヴィジョンを発現する「形而上絵画」の原理を、ニーチェの「神の死」にまで遡り、真実なき世界の解釈可能性を賭けて、シュルレアリスムとの邂逅と断絶までを究明する。


目次
はじめに

第Ⅰ部 無意味の形而上学

第1章 二つの啓示
第2章 無意味の形而上学
第3章 形而上学的室内の円環
第4章 時間の円環、時間の不可逆性

第Ⅱ部 「神の死」を描く

第5章 フープと永遠
第6章 「神の死」の肖像
第7章 没落する人間
第8章 ディオニュソスの歌

第Ⅲ部 「神の死」の後を生きる

第9章 予言装置としての絵画
第10章 放蕩息子たち
第11章 主体から客体へ
第12章 反形而上学的遠近法

おわりに――「神の死」の後を生きる

【附論】西洋近代美術における「神の死」とシュルレアリスム試論
文献略記一覧/註/主要参考文献/図版一覧

あとがき

著者について
長尾天(ながおたかし)
1980年、東京都に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科芸術学(美術史)専攻博士課程修了。専攻は、20世紀美術史、イメージ論。主な著書に、『イヴ・タンギー――アーチの増殖』(水声社、2014年)などがある。

関連書について
イヴ・タンギー アーチの増殖/長尾天/5000円
ルネ・マグリット 国家を背負わされた画家/利根川由奈/4000円
パウル・クレーとシュルレアリスム/宮下誠/7000円
シュルレアリスムと手/松田和子/7000円
シュルレアリスム美術を語るために/鈴木雅雄+林道郎/2800円

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