1月の新刊:洞窟の経験——ラスコー壁画とイメージの起源をめぐって
2021年 1月 12日 コメントは受け付けていません。
洞窟の経験
ラスコー壁画と人間の起源をめぐって
《水声文庫》
吉田裕・福島勲(編)
判型:46判上製
頁数:267頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0494-8 C0098
装幀:宗利淳一
1月上旬発売!
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暗闇への誘い
シャール、バタイユ、ブランショ、ブルトン、ナンシーら、「ラスコー壁画」に魅惑された20世紀フランスの作家・哲学者たちの思考をプリズムに、人間とイメージの起源を問い直す待望の論文集。
【目次】
はじめに 福島勲
前方にある「見えざるもの」――ルネ・シャールとラスコーの壁画(吉本素子)
イマージュの経験――バタイユはラスコーに何を見たか?(吉田裕)
ラスコーと「永遠の誕生」――シャールとバタイユを読むブランショ(郷原佳以)
鳥の人が立ち上がるとき――ラスコー、マンガ、シュルレアリスム(鈴木雅雄)
HOMO SAPIENS MONSTRARE――ジャン゠リュック・ナンシー「洞窟のなかの絵画」を読む(西山達也)
ポンピドゥー・センターからラスコー洞窟へ――美しい動物たちと消尽する芸術(福島勲)
索引
あとがき 吉田 裕
【編者について】
吉田裕(よしだひろし)
1949年生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。早稲田大学名誉教授。専攻、フランス文学、日本文学。著書に、『バタイユ――聖なるものから現在へ』(名古屋大学出版会、2012)、訳書に、ジョルジュ・バタイユ『『死者』とその周辺』(書肆山田、2014)などがある。
福島勲(ふくしまいさお)
1970年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。現在、早稲田大学人
間科学学術院教授。専攻、フランス文学、映画研究。著書に、『バタイユと文学空間』(水声社、2011)、訳書に、シリル・ベジャン編『ディアローグ デュラス/ゴダール全対話』(読書人、2018)などがある。
【執筆者について】
吉本素子(よしもともとこ)
1956年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。現在、早稲田大学ほか非常勤講師。専攻、フランス文学。訳書に、ヤン・ムーリエ゠ブータン『アルチュセール伝』(共訳、筑摩書房、1998)、『ルネ・シャール全集』(青土社、2020)などがある。
郷原佳以(ごうはらかい)
1975年生まれ。パリ第七大学大学院博士課程修了。博士(文学)。現在、東京大学
大学院准教授。専攻、フランス文学。著書に、『文学のミニマル・イメージ――モーリス・ブランショ論』(左右社、2011)、訳書に、ブリュノ・クレマン『垂直の声』(水声社、2016)などがある。
鈴木雅雄(すずきまさお)
1962年生まれ。パリ第七大学大学院博士課程修了。博士(文学)。現在、早稲田大学
文学学術院教授。専攻、シュルレアリスム研究。著書に、『シュルレアリスム、あるいは痙攣する複数性』(平凡社、2007)、訳書に、ジョルジュ・セバッグ『崇高点――ブルトン、ランボー、カプラン』(水声社、2016)などがある。
西山達也(にしやまたつや)
1976年生まれ。ストラスブール大学大学院博士課程修了。博士(哲学)。現在、
早稲田大学文学学術院教授。専攻、哲学。訳書に、ジャン゠リュック・ナンシー『訪問』(松籟社、2003)、ジョン・サリス『翻訳について』(月曜社、2013)などがある。
【関連書について】
モーリス・ブランショ/クリストフ・ビダン/8000円+税
ジョルジュ・バタイユの反建築/ドゥニ・オリエ/4800円+税
レヴィナスとブランショ/上田和彦/4000円+税
プルースト/バタイユ/ブランショ/ロジェ・ラポルト/3000円+税
モーリス・ブランショーー政治的パッション/ジャン=リュック・ナンシー/2000円+税
水声通信 第10号(2006年8月号) 特集 ジャン=リュック・ナンシー/1000円+税