1月の新刊:九夜《ブラジル現代文学コレクション》
2021年 1月 21日 コメントは受け付けていません。
九夜
《ブラジル現代文学コレクション》
ベルナルド・カルヴァーリョ(著)
宮入亮(訳)
判型:46判上製
頁数:262頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0543-3 C0397
装幀:宗利淳一
1月上旬頃発売!
▶︎直接のご注文はこちらへ◀︎
なぜ彼は自ら死を選んだのか?
第二次世界対戦勃発間近の1939年8月2日、ヴァルガスの独裁政権が支配し不穏な空気が漂うブラジルの奥地で、ルース・ベネディクトに師事していた若き人類学者は、2人のインディオとともにカロリーナへと戻っていくのだが……。現実とフィクションの裂け目から、実在した人類学者の死の真相を「あなた」に突き付ける、現代ブラジルの傑作ミステリー!
【著者について】
ベルナルド・カルヴァーリョ(Bernardo Carvalho)
1960年、リオデジャネイロに生まれる。現代ブラジルを代表する作家。1983年にリオデジャネイロ・カトリック大学でジャーナリズムを修了後、『異常』(Aberração, 1993)で作家としてデビュー。本書『九夜』でポルトガル・テレコム文学賞を、『モンゴル』(Mongólia, 2003)でサンパウロ芸術批評家協会賞とジャブチ賞を獲得した。ほかにも、長編小説『11人』(Onze, 1995)、日本を題材にした『サンパウロに陽は落ちる』(O Sol se põe em São Paulo, 2007)などの作品がある。
【訳者について】
宮入亮(みやいりりょう)
1986年、東京に生まれる。東京外国語大学大学院総合国際学研究科修了。現在、東京外国語大学非常勤講師。専門はブラジル北東部を中心とする、ブラジル文学および文化。論文に、「ジョアン・カブラル・デ・メロ・ネトの〈砂糖黍〉――〈民衆〉の〈死〉と〈生〉の表象」(『Anais』XLI 号、日本ポルトガル・ブラジル学会)。翻訳に、ジョアン・ギマランイス・ローザ「第三の川岸」(『早稲田文学』2015年冬号)がある。
【関連書】
《ブラジル現代文学コレクション》
底本:Bernardo Carvalho, NOVE NOITES, Companhia das Letras (São Paulo), 2002.