2月の新刊:あるく・はなす・かんがえる

2021年 3月 2日 コメントは受け付けていません。

あるく・はなす・かんがえるあるく・はなす・かんがえる
ウルリケ・ペッター講義録
ウルリケ・ペッター(著)
入間カイ(訳)

判型:四六判上製
頁数:157頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0549-5 C0037
装幀:齋藤久美子
2月下旬頃発売!

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人間の「主体性」とはどういうことなのか。
シュタイナー教育では、子どもが自分の意志で立ち上がり、歩き出し、言葉を発し、その言葉で自己を表現することに「主体性の基盤」があると考えている。国や地域をこえて、現代社会の多様性に応じた教育実践の在り方を解く。2016年夏に大阪の関西乳幼児教育教員養成コースで行われた二日間にわたる連続講義。


目次

Ⅰ 歩く・話す・考える――子どもが育つみちすじ
 「歩くこと、話すこと、考えること」とは
運動発達・言語発達・思考発達のみちすじ
三つの目にみえない働き
発達の基盤になる運動発達
運動発達のみちすじ
原始反射と誕生後の運動発達
平衡感覚が育ちはじめる
質問に答えて
言語は運動の中からでてくる
言語を支える三つの要素と思考・感情・意志
言語発達に大切なこと――愛着とまなざしとふれあい
ことばが生まれるみちすじ
ことばがでてくる前のコミュニケーション――身振り
ことばが必要となるとき――理解しあうためのことばの発生
シンボル遊びと言語発達
質問に答えて

 思考の発達
生後七年間(歯が生え変わるまで)の子どもの発達
歯の生え変わり後の形成力の働き
思考発達の段階
感覚・記憶・思考のプロセス


Ⅱ 教師と保育者の自己教育――修行とは何か?

教師や保育者に「自己教育」は必要なのか?
〝魂〟の働きがもたらす自己教育
思考の力を強める
意志の訓練
感情の訓練
積極性と捉われのなさ
瞑想とは何か
イメージによる瞑想
感覚の瞑想
自己教育の目標



感謝とともに 上原幸子

訳者あとがき 入間カイ


著者について
ウルリケ・ペッター
1956年、ドイツ北部キールに生まれる。教育者、神学者、職業訓練指導者、オイリュトミー療法士として、自閉症を中心とする治療教育の領域で活動。ドルナッハ・アントロポゾフィー教育アカデミー、チューリッヒ・初等教育研究所にて乳幼児教育を担当。スイス・ドルナッハ在住。

訳者について
入間カイ(いるまかい)
1963年、鎌倉市に生まれる。幼少期をドイツで過ごし、中高生時代にイギリス・アメリカに留学。上智大学比較文化学科卒業後、英独の通訳・翻訳業。現在、那須みふじ幼稚園園長。

関連書
乳幼児のためのシュタイナー保育 バーナデット・ライチェル/入間カイ訳/2500円+税
小児科診察室――シュタイナー教育・医学からの子育て読本 M・グレックラー+W・ゲーベル/入間カイ訳/5000円+税
シュタイナー教育基本指針 Ⅰ ライナー・パツラフ+クラウディア・マキーンほか/入間カイ訳/2500円+税

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