5月の新刊:革命の印刷術——ロシア構成主義・生産主義のグラフィック論
2021年 5月 19日 コメントは受け付けていません。
革命の印刷術
ロシア構成主義、生産主義のグラフィック論
E・リシツキー+O・ブリーク+N・タラブーキン+V・ペルツォフ+G・クルツィス+V・ファヴォルスキー(著)
河村彩(編訳)
判型:四六判上製
頁数:258頁+カラー別丁8頁
定価:3200円+税
ISBN:978-4-8010-0566-2 C0070
装幀:宗利淳一
5月下旬頃発売!
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ロシア・デザインの理論
優れたデザインは印刷物資の不足を克服する!……ソ連の理想に賛同した芸術家と批評家たちは、純粋芸術を捨て、識字率の低いロシアの民衆に〈伝える〉ための実用的グラフィックデザインの方法を模索した。初期ソ連の傑出した印刷メディア論を集成。
【目次】
エリ・リシツキー
タイポグラフィーの地勢学
タイポグラフィーの事実
われわれの本
本のデザインの手法について
オシップ・ブリーク
広告の技法(いくつかの一般的所見)
われわれにはどのような宣伝が必要か
ニコライ・タラブーキン
今日の芸術
序文
ポスターにおける創意性
広告
古い民衆のルボークと、新しいアジテーションのルボーク
本の組み立て
新聞の組み立て
チラシと掲示広告
写真技術と、写真における手つかずの可能性
ヴィクトル・ペルツォフ
言葉―視覚的イメージ―未来
グスタフ・クルツィス
アジテーション芸術の新しい種類としてのフォトモンタージュ
ウラジーミル・ファヴォルスキー
本について
社会主義ロシアから発信された「複製技術時代の芸術」論 河村彩
【編訳者について】
河村彩(かわむらあや)
1979年、東京都に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(博士)。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院助教。専攻は、ロシア・ソヴィエト文化、近現代美術、表象文化論。主な著書に、『ロトチェンコとソヴィエト文化の建設』(水声社、2014)、『ロシア構成主義――生活と造形の組織学』(共和国、2019)などがある。
【関連書】
ロトチェンコとソヴィエト文化の建設 河村彩/6000円
ロシア・アヴァンギャルドの世紀――構成×事実×記録 江村公/4000円
最後の絵画 ニコライ・タラブーキン/江村公訳/3000円
赤いナデシコ――《職業革命家》アーシャの回想録 アンナ・ラーツィス/桑野隆訳/3000円