5月の新刊:受肉した絵画

2021年 5月 21日 コメントは受け付けていません。

受肉した絵画受肉した絵画
叢書《言語の政治》
ジョルジュ・ディディ=ユベルマン(著)
桑田光平・鈴木亘(訳)

判型:A5判上製
頁数:244頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0558-7 C0070
装幀:中山銀士(協力:金子暁仁)
5月25日頃発売!

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生きた絵画とは何か?
セザンヌも愛読したバルザックの短編小説『知られざる傑作』をもとに、色彩という観点から美術史や文学史、思想史を通して絵画の「生」を探究する絵画論。


目次
画家の懐疑(叡智)
肉色
pan
画家の懐疑(欲望)
細部
画家の懐疑(分裂)

知られざる傑作 オノレ・ド・バルザック
索引- 書誌

訳者あとがき

著者について
ジョルジュ・ディディ = ユベルマン (Georges Didi-Huberman) 
1953年フランスのサン゠テティエンヌに生まれる。哲学者、美術史家。リヨン大学で美術史と哲学を修め、パリ社会科学高等研究院に移る。イタリアやアメリカで研究を行ったのち、パリ第7大学勤務を経て、パリ社会科学高等研究院で教鞭をとっている。主な著作に、『ヒステリーの発明』(1982。みすず書房、2014)、『イメージの前で 美術史の目的への問い』(1990。法政大学出版局、2012)、『ヴィーナスを開く 裸体、夢、残酷』(1999。白水社、2002)などがある。

訳者について
桑田光平(くわだこうへい)  
1974年、広島県府中市に生まれる。東京大学大学院博士課程満期退学。パリ第4大学文学博士。専攻、フランス文学・芸術論。現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授。主な著書に、『ロラン・バルト 偶発事へのまなざし』(水声社、2011)、『写真と文学』(共著、平凡社、2013)、『世界の8大文学賞受賞作から読み解く現代小説の今』(共著、立東舎、2016)、Réceptions de la culture japanaise en France depuis 1945(collectif, Honoré Champion, 2016)、主な訳書に、ハロルド・ローゼンバーグ『芸術の脱定義』(共訳、水声社、2020)などがある。
鈴木亘(すずきわたる)  
1991年、栃木県さくら市に生まれる。東京大学大学院博士課程修了。専攻、美学。現在、東京大学文学部教務補佐員。主な論文に、「ランシエール美学におけるマラルメの地位変化││『マラルメ』から『アイステーシス』まで」(『美学』美学会、2020)、「ランシエールの政治的テクスト読解の諸相――フロベール論に基づいて」(『表象15』月曜社、2021)などがある。

関連書
カドミウム・イエローの窓 あるいは絵画の下層/ユベール・ダミッシュ/4000円
近代芸術の5つのパラドックス/アントワーヌ・コンパニョン/3500円
ユートピア的身体/ヘテロトピア/ミシェル・フーコー/2500円

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