5月の新刊:わたしのパリ料理だより 

2021年 5月 21日 コメントは受け付けていません。

パリ料理だよりわたしのパリ料理だより
村上葉(著)

判型:46判上製
頁数:139頁
定価:1600円+税
ISBN:978-4-8010-0557-5 C0077
装幀:滝澤和子
5月下旬頃発売!

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マダムたちが愛してやまない、ほんとうのフランス料理
いつの時代でも人を魅了する料理がある。翻訳家であり料理教室を主宰する著者による、文学作品を逍遥しながらの、素朴でいて豊穣な昔ながらのフランス料理をめぐるエッセイ。
バルザック、メグレ警視、そしてプルーストまで。


目次
その1 すかんぽ入り目玉焼きをつくりましょう FONDRE
プルーストの苺クリームからはじめる

その2 鯖を果物の実の香りで食べる MITONNER
バルザックのみたてたパリの鯖料理

その3 1.5キロ以上の肉片をとろ火でぐつぐつ5時間から7時間煮る BRAISER
おいしい肉料理はスプーンで食べる

その4 卵と牛乳をまぜて、固まらせすぎない BAIN-MARIE
メグレ警視夫人のつくるクレーム・アングレーズ

その5 チョコレートムース作りは、固めるのではなく、混ぜることでした TRAVAILLER
革命前夜、ヴェルサイユ宮殿で、メレンゲをまぜつづけたマリー・アントワネットさんへ

その6 オムレツは、ゆすって、ひとりでにくるまるようにすべらせる SAUTER
「黄身と白身は一緒にまぜちゃだめなの」と石井好子さん

その7 煮魚も焼き魚も香りのなかでふるえます FRISSONNER
魚料理にレシピなんかない

その8 鱈のオリヴ油煮は干し鱈でなければならないのでした SAVARINER
バスチーユの朝市に巨大な棒鱈が並んだ1995年秋

その9 庭で拾った梅の実で酵母をこしらえてパンを焼く CONFIRE/CONFIT/CONFITURE
パン種酵母は、6月、庭の梅の木の下にありました

その10 至福の時を食べる GOUTER
ジゼルのカフェオレとバアネット夫人のマフィン

その11 冷めてこそ肉料理のほんとう A/LA/GELÉE
パテ料理の理念とは

その12 料理のユマニスム
お魚がフランス美食の王さまになるとき GASTRONOME EST HUMANITÉ  
『千夜一夜』のティグリス河のお魚

「あとがき」にかえて

著者について
村上葉 (むらかみよう)
1939年、京都に生まれる。慶應義塾大学文学部卒業。朝日新聞記者をへて、渡仏。その後、自宅にてフランス語によるフランス料理教室を主宰。主な著書に、『おいしいフランス料理が食べたい』(草思社、1984年)、主な訳書に、コレット『コレットの地中海レシピ』(水声社、2019年)、ドミニク・ドアン他『フランス女性の24時間』(草思社、1988年)、ジョルジュ・ヴォランスキ『フランス版 愛の公開状』(講談社、1981年)などがある。

関連書
コレットの地中海レシピ シドニー=ガブリエル・コレット 2000円+税

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