6月の新刊:ピエール・ルヴェルディとあわいの詩学
2021年 7月 2日 コメントは受け付けていません。
ピエール・ルヴェルディとあわいの詩学
山口孝行(著)
判型:A5判上製
頁数:305頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0581-8 C0098
装幀:滝澤和子
6月25日頃発売!
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「空虚」が切り開く地平
キュビスムとの交流、イマージュの生成、ソレームへの隠遁……変貌するルヴェルディ詩学の運動性を剔抉し、雑誌『エフェメール』の実践を準備した詩人として位置づける、本邦初のモノグラフィー!
《ルヴェルディは、その呼吸が広がる地点と縮まる地点を、これ以上ない限界にまで押しすすめた》(アンドレ・デュブーシェ)
【目次】
はじめに
序論
第Ⅰ部 イマージュ
第一章 充溢的瞬間
第二章 闇
第三章 幼年期と詩
第Ⅱ部 変貌
第一章 新しい詩的力学
第二章 消失
第三章 信仰と詩
第Ⅲ部 闖入
第一章 悲劇
第二章 絶望と希望
第Ⅳ部 あわいの詩学
第一章 間‐折‐動
第二章 芸術と「生」
結論
註
文献目録
おわりに
【著者について】
山口孝行(やまぐちたかゆき)
1970年、群馬県に生まれる。筑波大学博士一貫課程修了。博士(文学)。パリ第3大学マステール2修了。現在、ECC国際外語専門学校専任講師、神戸大学国際教養教育院・人文学研究科非常勤講師。おもな訳書に、『魂の不滅なる白い砂漠』(共訳、幻戯書房、2021年、近刊)、おもな論文に、「ルヴェルディとブルトン――イマージュ論による比較を超えて――」(『関西フランス語フランス文学』第27号、2021年)などがある。
【関連書】
福田拓也 エリュアールの自動記述/3000円+税
安藤元雄 『悪の華』を読む/2800円+税
中畑寛之 世紀末の白い爆弾――ステファヌ・マラルメの書物と演劇,そして行動/8000円+税