《セガレン著作集》【全巻完結】
2021年 6月 17日 コメントは受け付けていません。
セガレン著作集(全8巻)
編集委員=清水徹・木下誠・渡辺諒
判型:A5変型並製函入
平均頁数:530頁
平均定価:7000円+税
全巻セット定価:55000円+税
装幀:菊地信義
全巻完結!
内容見本呈。PDFでダウンロードできます。→〔表/裏〕(実際の内容と一部異なる箇所がございます。)
――〈多様なるもの〉を生きるために――
《セガレンのエグゾティスムは,作品に生の見せかけを与えるために外部から付け加えられる装飾であるどころか,ほかならぬ文学的な語り(パロール)の本質的なドラマを秘めている。あらゆる文学的な語りは,必然的にエグゾティックである。》――ジョルジョ・アガンベン
《セガレンの〈多様なるもの〉の〈美学〉としての〈エグゾティスム〉は,狭い異国的―歴史的局面という根株を取り払った理論であり,詩を完全なものにする味わい深い偶然の出来事を何一つ変質させずに可能にするものである。》――エドゥアール・グリッサン
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あまりにも早く来すぎ,途方もなく深くまで世界を駆け抜けた詩人,ヴィクトル・セガレン――
グローバリゼーションが地球を覆い尽くし,いたるところで文化の多様性が求められ,〈他者〉をさまざまに理解すること,そして〈自己〉をさまざまに求めることがかつてなく問われる昨今において,フランスの作家・詩人にして旅人,船医にして冒険家・考古学者,セガレンは,20世紀初頭にはすでに現在にいたる諸問題にいち早く辿りつき,文化・文明の根底を揺るがし,わたしたち一人ひとりのあり方を震わせる作品=思想(エグゾティスム)を書き残した……
文学・人類学・歴史・美術・哲学・中国考古学・旅・クレオール文化・ポストコロニアリズム・カルチュラルスタディーズなどに関心を寄せるすべての人に。
フランスのみならず全世界で再評価の著しいセガレンの,フランス以外での初の著作集。韻文詩・散文詩・小説・短編・エセー・戯曲・評論・旅行記など多岐にわたるセガレンの文学活動のほとんどすべてを総合的に紹介。
各巻に,作品内容・執筆動機を解き明かす関連書簡・資料を多数収録。また偶数巻には,セガレンの生涯をたどる書き下ろし伝記を収録。
【内容】
第1巻 記憶なき民 木下誠訳 7000円 [小説]
第2巻 ゴーガンを讃えて/異教の思考 丹治恆次郎・木下誠訳 10000円 [評論・短編小説・日記]
第3巻 二重のランボー/オルフェウス王 木下誠訳 10000円 [評論・中編小説・戯曲]
第4巻 天子 黒川修司訳 4000円 [小説]
第5巻 ルネ・レイス 黒川修司訳 4500円 [小説]
第6巻 碑/頌/チベット 有田忠郎訳 6000円 [韻文詩]
第7巻 絵画/想像のものたち 木下誠訳 8000円 [散文詩・エセー]
第8巻 煉瓦と瓦 渡辺諒訳 5500円 [旅日記]