7月の新刊:残酷物語《ヴィリエ・ド・リラダン・コレクション》
2021年 7月 9日 コメントは受け付けていません。
残酷物語
《ヴィリエ・ド・リラダン・コレクション》
ヴィリエ・ド・リラダン(著)
田上竜也(訳)
判型:四六判上製
頁数:448頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0585-3 C0097
装幀:Gaspard Lenski
7月25日頃発売!
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崇高と悲惨に引き裂かれた悪魔的な笑い!
亡き妻の復活を神秘的に描き出す傑作短編「ヴェラ」をはじめ、死刑愛好者を描いた「最後の宴の会食者」、ブルジョワ社会を痛烈に皮肉る疑似科学小説「天空の広告掲示」「栄光製造機」「断末魔の吐息の化学的分析器」など、ヴィリエの〈反レアリスムの美学〉が結晶化した傑作短編集。詳註を付した決定版!
◉新シリーズ《ヴィリエ・ド・リラダン・コレクション》
澁澤龍彦も耽溺したデカダンス作家オーギュスト・ド・ヴィリエ・ド・リラダンの傑作小説を集めた異色のコレクション。SFから怪奇・幻想・諷刺ものまで、諧謔精神あふれる作品群を現代に甦らせる!
未来のイヴ 木元豊訳(近刊)/クレール・ルノワール 鈴木雅生訳(近刊)
【目次】
ビヤンフィラートルのお嬢様方
ヴェラ
民ノ声
二人の占い師
天空の広告掲示
アントニー
栄光製造機
ポートランド公爵
ヴィルジニーとポール
最後の宴の会食者
取り違えるほど!
群衆の苛立ち
古き音楽の秘密
サンチマンタリスム
世界で最も豪華なディナー
人間たらんとする欲望
闇の花
断末魔の吐息の化学的分析器
追剥
王妃イザボー
暗い話、さらに暗い語り手
予兆
見知らぬ女
マリエル
トリスタン博士の治療
恋の物語
幽玄な思い出
エピローグ 告知者
訳者解説
【訳者について】
田上竜也(たがみたつや)
1964年、広島県に生まれる。東京大学大学院博士課程満期退学。パリ第十二大学にて博士号取得。現在、学習院大学教授。専攻、フランス近現代文学。著書には、『ヴァレリーにおける詩と芸術』(共著、水声社、2018年)、論文には、Itinéraire de la Science intérieure chez Paul Valély(2000年)、訳書には、『ヴァレリー集成Ⅲ 〈詩学〉の探究』(共訳、筑摩書房、2011年)、『未完のヴァレリー 草稿と解説』(共編訳、平凡社、2004年)などがある。
【訂正がございます】
14頁17行:誤「夜に日に継いで働く」→正「夜を日に継いで働く」
413頁18行註(40)文末に追加:「ヨアブは実際には軍の長であり、大祭司アビアタルは殺されず追放された。」
426頁3行~4行:誤「上演されずに終わった」→正「その際は上演されずに終わった」