8月の新刊:オレデシュ川沿いの村《フィクションの楽しみ》

2021年 8月 6日 コメントは受け付けていません。

オレデシュ川沿いの村オレデシュ川沿いの村
《フィクションの楽しみ》
アナイート・グリゴリャン(著)
髙田映介(訳)

判型:四六判上製
頁数:335頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0568-6 C0097
装幀:宗利淳一
8月下旬発売!


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ソ連崩壊の跡地で
飲んだくれで無職の父親、仕事に疲れきった母親、たくさんの幼い子供たち……市場経済への移行から貧困が急速に拡大した90年代ロシア、荒廃した郊外の村で暮らす人びとの姿を、自然に親しみ、森と水辺の妖怪に憧れる少女カマローヴァを中心に、ユーモアと郷愁をこめて描き出す現代ロシア小説2編。


目次

オレデシュ川沿いの村 
Ⅰ オレデシュ川沿いの村 
Ⅱ カマローヴァ家

長い夏
 少女たち/水面下の流れ/雨の後/底なし沼/カマローヴァ

訳者あとがき

著者について
アナイート・グリゴリャン(Анаит Григорян)
1983年、レニングラードに生まれる。2007年、サンクト・ペテルブルク国立大学生物学部卒業。2014年、サンクト・ペテルブルク国立大学文学部外国文学史学科修士課程修了。作家、翻訳家。おもな小説に、『オレデシュ川沿いの村』『長い夏』のほか、『機械仕掛けの猫』(Механическая кошка, Геликон Плюс, 2011)、『土くれと砂からできたもの』(Из глины и песка, Ailuros Publishing, 2012)、『蛸』(Осьминог, INSPIRIA;Эксмо, 2021)などがある。

訳者について
髙田映介(たかだえいすけ)
1985年、愛知県に生まれる。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(文学)。2021年10月より、神戸大学国際文化学研究科講師。専攻は、ロシア文学。おもな著書に、『世界の瞬間――チェーホフの詩学と進化論』(2020)、『ロシアの物語空間』(共著、2017、いずれも水声社)などがある。

関連書
ロシアの物語空間/近藤昌夫+角伸明+樫本真奈美+高田映介+新井美智代/3,500円+税

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