8月の新刊:エクエ・ヤンバ・オー《フィクションの楽しみ》

2021年 8月 19日 コメントは受け付けていません。

エクエ書影エクエ・ヤンバ・オー
《フィクションの楽しみ》
アレホ・カルペンティエール(著)
平田渡(訳)

判型:四六判上製
頁数:264頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0593-8 C0097
装幀:宗利淳一
8月下旬頃発売!


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キューバ黒人の日常に浸透する呪術的な信仰
サトウキビ畑で生まれ育ち、人妻と恋におち、殺人未遂をおこすが、ヴードゥー教と繋がった秘密結社に入り、結社間の抗争にまきこまれてゆく青年メネヒルドの運命。
どんな出来事も魔術的な性格をおびているキューバの黒人社会を躍動的に描いたデビュー作。



目次

Ⅰ 幼少年期

1 風景(a)
2 風景(b)
3 降誕
4 加入儀礼(a)
5 治療(a)
6 牛ども
7 リズム
8 暴風雨(a)
9 暴風雨(b)
10 暴風雨(c)
11 暴風雨(d)

Ⅱ 思春期

12 精霊
13 風景(c)
14 祭り(a)
15 祭り(b)
16 出会い
17 抒情性
18 発見
19 魔術
20 加入儀礼(b)
21 フアン・マンディンガ
22 火事(a)
23 火事(b)
24 治療(b)
25 神話学
26 黒いアントニオ
27 政治学
28 男らしい男

Ⅲ 都市

29 線路
30 旅
31 鉄格子(a)
32 鉄格子(b)
33 鉄格子(c)
34 娑婆
35 エクエ・ヤンバ・オー!
36 イレーメよ
37 加入儀礼(c)
38 子供たち
39 洗礼者ヨハネの斬首
40 悪魔
41 降誕祭の前夜
42 死んじまった
43 メネヒルド

訳者あとがき

著者について
アレホ・カルペンティエール(Alejo Carpentier)
一九〇四年、スイスのローザンヌに生まれ、八〇年、パリに没した。小説家。主にハバナで教育を受け、一九二四年から文化雑誌『カルテレス』に寄稿し、政治運動にも参加、マチャード独裁政権下、二七年に投獄される。二八年、フランスに亡命。五九年のキューバ革命後ベネズエラからハバナに戻り、文化活動に協力、晩年は外交官としてパリで暮らした。主な著書に『光の世紀』(一九九〇)、『この世の王国』(一九九二)、『追跡』(一九九三)、『方法異説』(二〇一六)、『バロック協奏曲』(二〇一七)、『時との戦い』(二〇二〇、いずれも水声社)などがある。一九七七年、ラテンアメリカ作家としてはじめてセルバンテス賞受賞。

訳者について
平田 渡(ひらたわたる)
一九四六年、福岡県に生まれる。一九六七年から六八年までスペイン・セビリア大学文学部に留学。一九七三年、神戸市外国語大学大学院外国語学研究科イスパニア語修士課程修了。関西大学名誉教授。専攻、スペインおよびラテンアメリカの文学。主な訳書に、ブラウリオ・アレナス『パースの城』(国書刊行会、一九九〇)、アレホ・カルペンティエール『この世の王国』(共訳、水声社、一九九二)、マルセリーノ・アヒース・ビリャベルデ『聖なるものをめぐる哲学 ミルチャ・エリアーデ』(関西大学出版部、二〇一三)、フアン・パブロ・ビジャロボス『犬売ります』(水声社、二〇二〇)、共編著に、『スペイン語大辞典』(白水社、二〇一五)などがある。

関連書
この世の王国/アレホ・カルペンティエール/1500円+税
光の世紀/アレホ・カルペンティエール/2500円+税
追跡/アレホ・カルペンティエール/2000円+税



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