9月の新刊:ル・アーヴルから長崎へ
2021年 9月 10日 コメントは受け付けていません。
ル・アーヴルから長崎へ
パスカル・キニャール+小川美登里 (著)
判型:四六判上製
頁数:207頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0559-4 C0098
装幀:滝澤和子
9月下旬頃発売!
瓦礫と化した、二つの街をつなぐ旅
甚大な戦禍を被った港町ル・アーヴルで、幼年期を過ごしたキニャール。
死者たちに寄り添い、創作を続けてきたゴンクール賞作家が、
失われた故郷を皮切りに、日本を、そして長崎を旅する。
日本の友人とともに書き下ろした、<人生>という旅の記録。
【著者について】
パスカル・キニャール(Pascal Quignard)
1948年、フランスのノルマンディー地方ユール県に生まれる。作家。父方は代々オルガン奏者の家系で、母方は文法学者の家系。エマニュエル・レヴィナスのもとで哲学を学び、ガリマール社に勤務したのち、作家業に専心。古代と現代を縦横無尽に往来し、時空を超えたエクリチュールへ読者を誘う作品を精力的に発表しつづけている。主な著書に、『世界のすべての朝は』(1991年。伽鹿舎、2017年)、『音楽の憎しみ』(1996年。水声社、2019年)、『さまよえる影たち』(『最後の王国』第1巻、2002年。水声社、2017年)、『落馬する人々』(『最後の王国』第7巻、2012年。水声社、2018年)などがある。
小川美登里(おがわみどり)
1967年、岐阜県に生まれる。カーン大学にて博士号取得。現在、筑波大学人文社会系准教授。フランス現代文学を専門とし、ジ
ェンダー、音楽、絵画、言語学などに関心をもつ。主な著書に、La Musique dans l’œuvre littéraire de Marguerite Duras(L’Harmattan, 2002)、Voix, musique, altérité: Duras,Quignard, Butor(L’Harmattan, 2010)などがある。主な訳書にパスカル・キニャール『いにしえの光』(『最後の王国』第2巻、水声社、2016年)、パスカル・キニャール『静かな小舟』(『最後の王国』第6巻、水声社、2018年)、クリスチャン・ドゥメ『三つの庵』(共訳、幻戯書房、2020年)などがある。
関連書
【パスカル・キニャール・コレクション】
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