12月の新刊:シャアバの子供《叢書エル・アトラス》
2021年 12月 19日 コメントは受け付けていません。
シャアバの子供
《叢書エル・アトラス》
アズーズ・ベガーグ(著)
下境真由美(訳)
判型:四六判上製
頁数:277頁
定価:2,800円+税
ISBN:978-4-8010-0246-3 C0397
装幀:宗利淳一
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〈ブール文学〉の代表作
〈すべて万全だ。裸で出かけてなどいなかった。シャアバの子供たちと学校に向かう道を歩き続けることができる〉
かつてフランスのリヨン郊外にあったスラム街《シャアバ》。幼少時にマグレブから移住してきた少年は、貧困な家庭から勉学によって立身出生し、大臣にまで登りつめ作家となった……作家自身が体験した青春時代を描きだした代表作。
【著者について】
アズーズ・ベガーグ(Azouz Begag)
作家、社会学者。1957年にリヨンに生まれる。両親はアルジェリアからの移民。リヨン第二大学で経済学の博士号を取得し、フランス国立科学研究センターに所属するかたわら、リヨン中央学校で教鞭を取る。2005年から2007年まで、フランスの機会均等推進大臣を務める。本書のほか、主な作品に、『ベニ、あるいは私有の天国』(1989年)、『サラーム・ウエッサン』(2012年)、『太陽の記憶』(2019年)、主なエッセーに、『浴槽の中の羊』(2007年)などがある。
【訳者について】
下境真由美(しもさかいまゆみ)
セルジー・ポントワーズ大学(フランス)にて博士号を取得(比較文学)。現在、オルレアン大学人文学部准教授。専攻は、フランス語圏マグレブ文学、ポストコロニアル文学。主な訳書に、ラシード・ミムニ『部族の誇り』(水声社、2018年)、ラシード・ブージェドラ『ジブラルタル征服』(月曜社、2019年)などがある。
【関連書】
叢書《エル・アトラス》