編集部通信/イベント御礼+書評『日本探偵小説論』
2010年 11月 18日 コメントは受け付けていません。
11月12日にジュンク堂新宿店でおこなわれた
栗原幸夫さんと野崎六助さんのトークセッション
《1920年代の反逆思想!》は、おかげさまで
盛況裡に終えることができました。
平日の夕方という忙しい時間帯にもかかわらず
足をお運びいただいたみなさま、
あるいは参加できなかったものの
心の奥底で声援を送ってくださったみなさま、
そしてジュンク堂ご担当のみなさまに、
厚く御礼申しあげます。ありがとうございました。
しかし、
御年83歳になる
栗原幸夫さんの、
熱く、いつまでも
お若いお話しには、
聴いている方が心を奮わされるような時間でした……。
さて、その余韻もさめやらない翌々日の14日(日)、
東京新聞の朝刊読書面に、野崎さんの新刊、
『日本探偵小説論』が掲載されました。評者は文芸評論家の川村湊さん。
本書が《探偵小説》を狭義のジャンル(業界)の枠を超えた、
広く日本の《近代》と格闘したさまざまな文学作品のなかに、
位置づけ直したことを目一杯評価していただき、
「それにしても、日本の近代文学の本質を
〈昭和十年前後〉という時間のなかに凝縮してみせた
批評の力技は、ただ感嘆する以外にはないのである」
と、そのレヴューを締めくくっておられます。
本書への最上の言葉を、ありがとうございました。
全文はこちらから→(*)
野崎六助さんの『日本探偵小説論』、栗原幸夫さんの『わが先行者たち』は
いずれも全国書店で好評発売中です。ぜひご一読を!(編集部:Naovalis)
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栗原幸夫
わが先行者たち——文学的肖像
四六判上製/466頁/定価4500円+税ISBN978-4-89176-803-4 C0095 好評発売中!
危機の瞬間にひらめく回想——。
自在な《精神の運動》による戦後文学/思想史の軌跡。
編集者として、批評家として、あるいは
べ平連やAA作家会議のアクティヴィストとして。
埴谷雄高、中野重治、堀田善衞ら《戦後》という時代を協働した、
こよなき《先行者たち》への批評/オマージュを集成する。
【附・著者による自筆略年譜】
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野崎六助
日本探偵小説論
四六判上製/444頁/定価4000円+税ISBN978-4-89176-801-0 C0095 好評発売中!
真犯人、それは《近代日本》なのか !?
関東大震災の瓦礫のなかから、純文学やプロレタリア文学、
そして映画や写真などの新興メディアをも巻き込んで
自立してゆく《探偵小説》。そのスリリングな通史にして、
名著『北米探偵小説論』と双璧をなす、著者畢生の長篇文学論!
《探偵小説》なくして近現代の日本文学はありえない……。